結納

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パーコラ

パーコラとは、棚型をした洋風庭園に使われている洋風のあずまやのことをいいます。棚に植物を這わせることにより日陰を作りだして、その下にデッキなどを設けてくつろぎの場として利用するなど、自然の心地よい涼しさを感じさせてくれることで人気があります。元々はイタリア語でぶどう棚のことを指す言葉でしたが、現代では広義的につる科の植物を育てるための棚のことを指す言葉として用いられています。パーコラは、ガーデニングの立体的な景観を楽しむものとして、高台のランドマークとして造園されています。
同義語のものにガゼボがありますが、これはパーコラとは異なり、棚ではなく屋根があり、柱だけで四方に壁のない野外の洋風の東屋(あずまや)のことをいいます。

バージンロード

バージンロードとは、教会式の結婚式において花嫁が入場し祭壇に向かって歩くまでの、教会の入り口から祭壇に向かう中央の通路に敷かれた布、もしくはその通路のことをいいます。花嫁の汚れない純潔さ象徴しており、神の前で二人が導かれて結ばれることを意味します。フラワーガールやリングボーイなどの子供たちの他には、列席者はバージンロードを踏んではならないとされます。キリスト教挙式の場合には、花嫁がその父親と左腕を組んで入場し、花嫁が祭壇の近くまで来たら、新郎が歩み寄り、父親は腕を解き、新婦を新郎に託します。挙式後は新郎新婦が腕を組んで共にバージンロードを歩いて退場します。本来は新婦と共に入場するのは父親の役割ですが、母親や兄弟など新婦に親しい人と入場しても構いません。
主にプロテスタントでは白い布が用いられ、カトリックでは赤い絨毯のバージンロードが用いられます。また、布を敷いておらず、大理石の床になっているところもあります。本来は、赤い絨毯のものや大理石のものはバージンロードとは呼ばず、白い布のものをバージンロードと呼びます。ちなみにバージンロードは和製英語で、英語ではウェディングロード、またはアイルといいます。

ハートシェイプカット

ハートシェイプカットとは、宝石のカッティングスタイルの中の一種で、ハート型にカットされたもののことをいいます。カットすることが可能な原石が少ないので、希少価値は高めとなります。
ラウンドブリリアントとは異なり、カットの評価基準は決められていませんが、ハートシェイプ・ブリリアントカットは65面にカットされます。ハートシェイプカットで美しく見える形は、左右対称はもちろんのこと縦横のサイズがほぼ同じになるものが良いとされています。また、全体の厚さが外径に対して60%前後になっているものが良いとされています。

ハートシェイプライン

ハートシェイプラインとは、ネックライン(襟ぐり)の形のひとつで、胸元が広く開いていて、前中央がハート型に形作られたネックラインのことをいいます。胸元のラインが胸のボリュームを強調し、首を長く見せるといった効果があります。胸の中央がV字に切り込まれ、ゆるやかなカーブを描くラインの形がハートのように見えることから、ハートシェイプラインと名づけられました。ハート形の胸元が可愛らしさと女性らしい優雅なエレガントさを表現できるため、ウェディングドレスにも人気のあるネックラインです。ハートシェイプドラインという場合もあります。

ハーフスリーブ

ハーフスリーブとは、袖の長さの表現の仕方のひとつで、半袖や五分袖、六部袖など、腕の中ごろの長さの袖のことをいいます。二の腕をすっぽりと隠してくれるので、見せたくない部分をカバーすることが可能です。また、ぴったりとフィットしたものは腕を細く見せるといった効果があります。

拝絹

拝絹(はいけん)とは、テイルコート(燕尾服)やタキシードの襟で、朱子織の光沢のある布地を張ったもののことをいいます。本来はシルクが使われますが、光沢感があるサテンやタフタが用いられる場合もあります。拝絹は夜の正礼装のタキシードとテイルコートのみに用いられます。拝絹の由来としては、電気のない時代にほのかな明かりでも光を反射して、顔を見ることができるようにと付けられたというような説があります。英語では一般的にフェーシングカラーといいますが、フェースドラペル、シルクフェーシング、シルクフェースドカラーなどということもあります。

媒酌人

媒酌人(ばいしゃくにん)とは、結婚式や披露宴における仲人のことをいいます。媒酌人は結婚式の立会人であり、誓約の証人となり、さらに披露宴の際には式の報告者の役割を果たし、祝杯の発声をします。仲人は媒酌だけでなく、縁談の世話人や結納の使者も務める役割を果たしますが、媒酌人が仲人のことを意味しているケースもあります。媒酌人には、一般的には新郎の上司や学生時代の恩師といった人などで、正式に結婚している夫婦である人が依頼されます。
本来は、世話人や使者も務める仲人が媒酌人の役割も務めるのですが、最近では挙式当日のみに格の高い来賓に媒酌を依頼する「頼まれ仲人」のケースが多くなっています。また、媒酌人ではなく乾杯の音頭として依頼する場合もあります。

パイピング

パイピングとは、布端の始末を処理する縫製方法のひとつで、共布または別布やステープやバイで布の端をくるみ包むことをいいます。また、こうしてパイピング処理された布端自体のこともパイピングと呼ばれます。パイピングは、裏地のない服の縫い代やほつれやすい布の裾などに施し、ほつれ止めとして用いられます。本来は実用的な縫製技術でしたが、最近ではポケット口、襟や袖、ボタンホールなどに装飾的に用いられることが増えてきています。バイアスでパイピングした袖口をパイピングカフスと呼び、他にも帽子や靴、バッグなどにも使用されています。玉緯(たまぶち)と呼ばれることもあります。

バイブルボーイ

バイブルボーイとは、キリスト教式の結婚式のときに、挙式で使用する聖書を祭壇まで運ぶ役割を務める男の子のことをいいます。教会式だけでなく人前式において、バイブルボーイに結婚証明書や二人の宣誓文などを運んでもらうのもいい演出になります。バイブルボーイは、リングボーイやフラワーガールなどと同じく新婦を先導して入場します。親類の10才以下の男の子に頼むことが多いです。ページボーイともいいます。

パヴェ

パヴェとは、複数の小粒のメレダイヤ(0.2ct以下のもの)を敷き詰めるデザインのことをいいます。パヴェとはフランス語で「敷石・石畳」という意味です。地金に穴を開けて石をはめ込み、周囲から爪を起こして留めて、リングのアーム部分に石を敷き詰めたようにしてダイヤを留めるパヴェセッティングです。シックで繊細でありながら、存在感のある華やかなイメージを持ったデザインになります。引っ掛かりが少ないので普段使うときにも適しています。また、メインストーンの回りにパヴェを配置すると、メインを引き立ててよりいっそう華やかに見せることができるという効果もあります。
パヴェをリング一周全てに敷き詰めたものをエタニティリングと呼び、リングの半分ほど敷き詰めたものをハーフエタニティと呼びます。エタニティリングは結婚10周年で贈る場合が多いのですが、人によってはエンゲージリングとマリッジリングを兼ねて購入するケースもあります。

ハウスウエディング

ハウスウェディングとは、「邸宅風ウェディグ」のことで、戸建レストランや洋館風の邸宅といったような一軒家の会場を借り切って行う結婚式のことをいいます。欧米でのウェディングは、教会で式を挙げた後、新郎新婦のどちらかの自宅の庭で披露パーティを開くのが一般的です。そこで、ハウスウェディングは欧米風のアットホームなパーティスタイルを取り入れ、家を丸ごと一軒貸し切ってまるで二人の自宅であるかのようにしてゲストをもてなします。セレモニーやデコレ-ションからケ-キの種類や進行方法にいたるまで、当日に関するすべての事柄を自分たちの好きなように演出することができます。一日一組限定の貸し切りの会場もあり、他のカップルと顔を合わせるようなこともなく、また、会場全体を自由にコーディネートすることができるので二人らしさをめいいっぱい表現できオリジナリティーを出せるということからも最近人気急上昇中のウェディングスタイルです。
カジュアルでアットホームな雰囲気のウェディングを望むカップルにおすすめのスタイルです。ガーデンやプールなどを併設している会場も多くみられます。また、ハウスウェディングのための専門会場も増えていて、「ブライダル用」として場所とプランを持っているようなプロデュース会社もあります。ただし、料理はケータリングの場合がほとんどであり、天候に影響されやすいというデメリットもあります。

派遣牧師

派遣牧師とは、指定の場所に出向いて挙式を司式してくれる牧師のことをいいます。式場やホテルに付随しているチャペルは普段は礼拝を行っておらず、牧師や神父が常駐してはいないために、結婚式のときには派遣牧師が来て、キリスト教式を執り行います。式場の専属ではなく、教会などから挙式の日のために赴いてくれる牧師ということになります。
式場やホテルの牧師は、本物の牧師ではないアルバイトの牧師であることがほとんどで、それを管理している所も、宗教活動とは一切関係のない会社であるケースが多いです。ちなみに、クリスチャンでなくても受け入れてくれるチャペルや、事前に結婚カウンセリングを受ける必要の無いところは、偽者の派遣牧師です。そのため、キリスト教挙式をするのであれば事前に牧師の所属教会を確認しておくとよいでしょう。もしも、正統な教会式を希望するのであれば、正式な宗教法人の街の教会に牧師を紹介して貰うことをお勧めします。

筥迫(はこせこ)

筥迫(はこせこ)とは、女性和装の正装である打掛を着る際に使用する小物入れで、胸元に飾る刺繍と房の付いた飾りのことをいいます。これは胸元の合わせに差し込まれる箱状の装飾品で、金襴(きんらん)、緞子(どんす)、羅紗(らしゃ)といった華やかな刺繍が施されており、飾り房が付いています。
筥迫は、江戸時代に武家の婦人達が使用した懐紙、お香、紅、鏡やお守りなどを入れておく和風の化粧小物入れがその起源とされています。かつては実用的な意味での嫁入り道具のひとつであり、身だしなみのための必需品でしたが、婚礼衣裳に取り入れられることで次第に装飾的な役割が強まり、形式的に使われるようになっていきました。現代では、婚礼衣裳に欠くことのできない装飾品となっています。

パゴダスリーブ

パゴダスリーブとは、袖の上部が細くて腕にぴったりしていて、ひじの下から袖先に向かって広がっているようなデザインの袖のことをいいます。パゴダスリーブは、エレガントでフェミニンなデザインで、開いた袖のフリル部分にボリュームがあるので、腕が細すぎる人や二の腕が気になる人にもお勧めのデザインです。
パコダとは東洋建築の「塔」のことを意味しており、重なって広がる形状が仏塔に見立てられました。仏塔のように3段、5段などに重ねられた優雅で美しいデザインのパゴダスリーブもあります。

はさみ留め

はさみ留めとは、爪を使うのではなくリングのアームの地金の部分に溝を切って、そこに石を挟んで留める方法のことをいいます。ひっかかりのないデザインになっているので、普段使いにも適しています。石のガードル部分(縁の部分)の2箇所を対角線上になるように留めているので、ある程度の石の大きさがあり、なおかつガードルがあるようなカットの宝石が使用されます。これは側面から見たときに石のプロポーションが分かりやすくなるという効果があります。また、はさみ留め形式のリングではサイズ直しが難しく、サイズ直しができないリングもあるので注意が必要となります。

バスケットブーケ

バスケットブーケとは、バスケットの中にスポンジ(オアシス)を入れて花やグリーンといったものを挿したブーケのことをいいます。脇に持つブーケになっているので、ドレスの前面にデザインがあるようなドレスにお勧めです。バスケットにアレンジを加えたり、持ち手を自然のツルでバスケット風に付けたりすることができます。これは、摘んできた自然の花をそのままバスケットに詰め込み、バスケットから花が溢れているかのようなイメージのブーケであり、また腕に掛けることも、手に持つこともできるので、ひとつのブーケでいろいろな印象を与えることができます。チャーミングでカジュアルな雰囲気のブーケなので、お色直し用のドレスやガーデンウェディングなどの際に良く似合います。

箸取りの儀

箸取りの儀とは、島台の上に美しく盛り付けられた色とりどりの菓子を新郎新婦が箸を使い、皿に取り分けて、列席者に振舞う儀式のことをいいます。これは、かつて京都で公家の婚礼の際に行われていた儀式で、両家と列席者との末永い繁栄を願う厳かな古式行事です。箸取りの儀には、大昔、新郎自らが竹藪に入って竹から箸を作り、その箸で「一生食べさせていきます、食に困りませんように」と願いをこめたという伝説があります。

裸石

裸石(はだかいし)とは、枠や台に加工されていないような宝石のみのことをいいます。これは原石を研磨してカットを施した状態そのままの宝石です。ルースともいいます。裸石と、好きなデザインの空枠を選び、それに好みのカットを施すなど加工してもらうことによって指輪を作ることができます。リング枠と裸石を好きなように自由に組み合わせて、枠にルースをはめこんで作るシステムのことをセミオーダーといいます。これには自分の気に入った石を使って気に入ったデザインで作ることができるという利点があります。

バックブーケ

バックブーケとは、ブーケに持ち手がついておりハンドバックをかたどったような形になっていて、見た目もハンドバックのようなブーケのことをいいます。バックブーケは、立食パーティなどで会場を歩くときには特におすすめのブーケです。また、脇に持つブーケなので、ドレスの前面にデザインがある場合などにもお勧めです。手に持つことも、腕に掛けることも可能なので、ひとつのブーケで印象をガラリと変えることができます。カジュアルでチャーミングな雰囲気のブーケなので、お色直しのドレスやガーデンウェディングなどにとても良く似合います。

パックプラン

パックプランとは、結婚式に必要なアイテムをパッケージにしたウェディングプランのことをいいます。挙式、装飾、音響照明、装花、ドレス、料理、飲物、ウェディングケーキ、招待状、席札、ペーパーアイテム等、様々なものがセットで料金化されています。ホテルや式場によってコンセプトや人数に応じていろいろなパックプランが用意されていて、平日・仏滅や真夏・真冬のオフシーズンなどには格安に設定されたプランがあります。
パックプランには、基本的なアイテムしか含まれていないことが多いので、各自の希望のウェディングスタイルに応じてアイテムをオプションで追加する必要があります。また、個別に頼むよりも割安に設定されている反面、含まれているアイテムを利用しなくても料金は安くならない場合が多く、内容をフレキシブルに変更できないというようなデメリットがあります。

バッスルスタイル

バッスルスタイルとは19世紀末に流行したスタイルで、スカートの後ろのヒップや腰上部にバッスルを入れて膨らませたようなドレススタイルのことをいいます。バッスルとは、スカートの後ろを膨らませてヒップラインを誇張するために使われた腰当てのことで、ワイヤーなどの芯に布を張り、ウェスト部分に紐やベルトで固定したもののことです。腰の丸みを誇張しながら裾へ曲線美を描くシルエットは優雅な女性らしさを強調することができ、ヒップを大きく膨らませることでウエストを細く見せるというような効果があります。また長いトレーンをたくしあげて、動きやすさを出すことにも用いられます。現在ではスカートを束ねて膨らませたり、布地を背中でギャザーにしてリボンなどの形にまとめウェストに付けたりといったスタイルもバッスルスタイルに含まれています。バッスルはフランス語ではキュ・ド・パリ、もしくはトゥルニュールといい、英語においては活気や賑わいという意味があります。
バッスルスタイルは、17~19世紀末にくり返し見られたスタイルで、特に1870~1890年に流行しました。日本においても「鹿鳴館(ろくめいかん)スタイル」として知られています。最近ではクラシックドレスの人気復活にともなって、バッスルスタイルのドレスも注目を集めるようになってきています。

初穂料

初穂料(はつほりょう)とは、神社で挙式するときに、挙式料のかわりとして「神様に奉納する金銭」として納めるお金のことをいいます。初穂料には、神殿使用料の他に、誓詞や神職や巫女への謝礼などが含まれています。結婚式場内の神殿で挙式する場合には初穂料ではなく挙式料といいます。また、神様に捧げる玉串に因んで、「玉串料」「御玉串料」とも呼ばれます。
初穂とは、その年に初めて収穫された米のことをいいます。初穂料の起源としては、昔、初穂を最初に神前に捧げることで豊作の恩恵に感謝をする風習がありました。それがやがて農作物や魚類などの初物(はつもの)も、広い意味で初穂として神前に供えるようになりました。これに因んで、初穂は神前に供えるものという意味を持つようになり、神前に納める金銭のことを初穂料と呼ぶようになりました。

バチェラ-パーティー

バチェラ-パーティーとは、新郎の親しい男性の友人たちが集まるパーティのことをいいます。バチェラ-とは独身者の意味です。大抵はベストマンやグルームズマンたちがこのパーティーを企画し、新郎の独身時代最後の日を一緒に過ごして、みんなでバカ騒ぎをして独身にお別れするというものです。レストランやバー、ナイトクラブなどで行うケースが多いのですが、新郎の家にサプライズで押しかけたり、寝込みを襲ったりするといったようなこともあります。

パティオ

パティオとは、スペイン語で「中庭」という意味で、スペイン、ラテンアメリカの住宅にあるタイル張りの床、噴水や植木などによって仕立てられた中庭ことをいいます。これは、ダイニングやリビングなどに隣接した屋外空間で、住宅の内部空間と一体的に使用できるように設計されている中庭のことを指します。最近では単に中庭のことを広く意味して使用されることも多く、集合住宅の共用部分にパティオが設けられていることもあります。最近ではパティオを備えたレストランや会場も多くあり、ウェルカムドリンクやデザートブッフェが設けられたり、ナイトキャンドルやバルーンリリースなどの演出の場として活用されたり、フォトロケーションとしても好評です。ちなみに、普通の開放された空間の「庭・庭園」のことはハルディンといいます。

花束贈呈

花束贈呈とは、披露宴のクライマックスに新郎新婦が両親に花束を贈る演出のことをいいます。花束贈呈に伴い、花嫁からの手紙や新郎の挨拶などの演出を行うケースもあります。花束贈呈は披露宴における感動のクライマックスシーンとなります。最近では花束を渡す代わりに、アルバムなどの記念品や、産まれたときの体重で作る体重ベア、旅行券などといった両親への感謝の品を渡すカップルも増えています。

花嫁の手紙

花嫁の手紙とは、披露宴のクライマックスの花束贈呈の前に、花嫁が両親に宛てて読む手紙のことをいいます。両親への育ててくれた感謝や今までの思い出を手紙にしたためて表現します。読んでいる花嫁も、それを聞く両親も、列席者も会場全体が感動するクライマックスシーンにふさわしい演出となります。

パニエ

パニエとは、張りのある素材で作られたドレスの下に重ねてはくアンダースカートのことをいいます。スカートを膨らませてボリュームを出したり、シルエットを美しくしたりするために用いられます。スレンダーなラインのドレスの場合には必要ありません。レンタルドレスのときにはパニエはドレスとセットになっており、レンタル代に含まれているケースが多いです。
パニエは、チュール生地を幾重にも重ねたり、張りのある素材で作られたりしています。昔は鯨の髭が使用されており、とても高価なものでしたが、現代ではワイヤーを用い、軽くてたためるようになっています。パニエとはフランス語で「バスケット・籠」という意味を持ち、イギリスでのフープトペチコート、またはフープと同義語になります。
パニエは、16世紀から18世紀にかけてのフランス・ルイ王朝の時代に、貴婦人がスカートを広げるために使っていた腰枠形式のアンダースカートが起源になります。当時は金属輪や木製の骨組みで、円卓形・楕円形・荷かご形などのいろいろな形がありました。それが次第に軽くて弾力性に富んだ鯨の髭が使われるようになっていき、需要が伸びました。

ハネムーン

ハネムーンとは、結婚式を終えた後に新郎新婦が出かける新婚旅行のことをいいます。ハネムーンは、蜂蜜(ハニー)と月(ムーン)の合成語で、ハニームーンと発音するのが正しく、日本語では「蜜月」と訳されます。元々は結婚後の1ヶ月間を意味していましたが、その期間に新婚旅行に行くケースが多いことから、18世紀頃には新婚旅行を意味して使われるようなったとされています。ちなみに、日本初の新婚旅行を行った人物は坂本龍馬です。
ハネムーンの由来には諸説あり、その一つには「ハニー」は新婚期が蜂蜜のように甘い時期であることを比喩していることが由来とされる説があります。このときの「ムーン」は1ヶ月の期間を指すのではなく、新婚夫婦のお互いの愛情が移ろい行くのを月の満ち欠けに例えています。「フルムーン」(満月)の何もかもが素晴らしい時期を過ぎると、欠けていく月のように愛情も無くなっていくものだというような冷めた見方を含んでいるとされます。
また他には、「ハニー」は古代ゲルマン民族が飲んでいた蜂蜜酒(英語ではミード:mead、フランス語ではhydrome)のことを指していると言う説もあります。これは、薄めた蜂蜜をアルコール発酵させたもので、結婚後30日間、新郎は蜂蜜酒を飲み子作りに励んだ習慣があったことに由来しています。これは、蜂蜜は滋養強壮品であることと、蜂の多産にあやかるためだというように考えられています。
また、その時代は殆どが略奪婚でした。まだ人類が部落単位で生活していた頃には、近親相姦を避けるために外部の血を取り入れていました。つまり、他の部落から女を迎え入れる風習があり、多くは平和的で合意の上での結婚でしたが、形式的に略奪婚となっていたのです。略奪婚の場合には、慣習的に略奪された側の部落は花嫁を取り返すために努力をし、花婿は花嫁を奪った後、安全な自分の部落まで逃げ切る必要がありました。しかしこれは儀式的なもので、花婿は追っ手から逃げ延びることによって、男らしさを誇示し、花婿になるにふさわしい男として認められました。このときに逃避行するための力を得るために蜂蜜酒を飲んだとされています。中世ヨーロッパでは、街の外に自由に出ることは禁止されていたため、新郎新婦も追っ手も略奪逃避にかこつけて旅行を楽しんだとされていて、これが新婚旅行の由来になったと考えられています。

パフスリーブ

パフスリーブとは、膨らんだ袖という意味で、肩から肘の上にかけての二の腕の部分が大きく膨らんだデザインをしていて、袖付け、袖口などにギャザーやシャーリングを施して中間を膨らませた袖のことをいいます。二の腕が気になる人にはお勧めのデザインです。
パフとは、衣服の膨れた部分を意味します。膨らんだ袖が女性らしく可憐で愛らしい印象を与えるため、女性用ブラウスやワンピースに良く用いられています。パフスリーブと言えば、通常は半袖のものを指すことが多く、長袖のパフスリーブの場合は、メロンスリーブ、ビショップスリーブなどと呼ばれます。パフスリーブはルネッサンス時代に既に存在しており、17世紀のバロック時代には装飾的にいくつも重ねたパフスリーブが流行していましたが、19世紀には原型のパフスリーブへと戻り、現在に至ります。日本では「ちょうちん袖」と呼ばれています。また、バブルスリーブともいいます。

バブルシャワー

バブルシャワーとは、ウェディングを挙げた後、チャペルから退場する新郎新婦に向けてシャボン玉を飛ばして祝う演出のことをいいます。招待客一人一人がシャボン玉を吹き飛ばすことが多いのですが、機械を利用して一気に舞わせるケースもあります。シャボン玉は自然に消滅するため、後片付けの手間も無く、ライスシャワーやフラワーシャワーを禁止している会場であっても、バブルシャワーは許可しているところもあります。また、ウェディング用のバブルシャワーは服についてもシミにならないものを使用している場合が多く、シミの心配をする必要もないので安心です。シャボンの液体ボトルには、ウェディングケーキや教会を模ったミニチュアボトルなどもあり人気があります。バブルシャワーは和製英語で、シャボン玉シャワーやレインボーシャワーやなどともいいます。

バルーンカット

バルーンカットとは、大きなバルーンの中に小さなバルーンを沢山入れておき、新郎新婦が針先のついた棒で突くなどして大きなバルーンをカットすることによって、中のバルーンを飛ばす演出のことをいいます。一部のバルーンに飛ばないように重しをつけて拾えるようにしておき、中に当たりくじを入れて招待客に楽しんで貰うという演出もできます。
外式チャペルや開放的なガーデンウェディングなどのアウトドアのロケーションによく適した演出になります。

バルーンスカート

バルーンスカートとは、風船のように丸く膨らんだシルエットを持つスカートの総称のことをいいます。ウェストと裾の部分にギャザーやシャーリング、プリーツなどを施して絞り、中間を膨らませたものになります。バルーンは風船を意味します。バルーンスカートには軽くやわらかい素材を用いることで、折り目を付けずに無造作に折り返しただけでふんわりとしたイメージを表現したものもあります。バルーンスカートは、バフスリーブのスカート版ともいえるでしょう。

バルーンスリーブ

バルーンスリーブとは、風船のように大きく膨らんだデザインをした袖のことをいいます。袖のふくらみによってちょうど二の腕の部分がカバーされるので、二の腕が気になる人にはお勧めのデザインです。
膨らんだ袖が女性らしく可憐で愛らしい印象を与えるため、女性用ブラウスやワンピースに良く用いられています。

バルーンシャワー

バルーンシャワーとは、→バルーンリリース

バルーン装飾

バルーン装飾とは、会場に風船を飾りつける装飾のことをいいます。ハート型のバルーンや小さなバルーンをアレンジしてオブジェやアーチを作ったりします。色とりどりのバルーンによって可愛らしい空間を演出でき、カジュアルなパーティによく似合います。また、飾ったバルーンをバルーンリリースに使うことも可能です。バルーンデコレーション、バルーンアートともいいます。

バルーンリリース

バルーンリリースとは、挙式の後に招待客一人一人にバルーン(風船)を持ってもらって、掛け声とともに一斉にバルーンを大空へ放つような演出のことをいいます。カラフルなバルーンが一斉に風にのって青い空へ飛んでいくその姿や景色の爽快さや華やかさに人気があり、屋外でのセレモニーやガーデンウェディングといった開放的な空間に良く適した演出と言えます。

バンケット

バンケットとは英語で宴会、晩餐会、祝宴、ごちそうを意味する名詞であり、宴会に出席する、ごちそうを食べるといった自動詞や、人を宴会でもてなすという他動詞としても使われます。

バンケットホール

バンケットホールとは、ホテルや式場にある宴会場の意味であり、披露宴会場のことをいいます。単にバンケットというだけで宴会場を意味するケースもあります。ホテルのバンケットは、宿泊客との動線を分けるために地下に設けられていることが多いです。英語では結婚披露宴のことを、ウェディングバンケット、レセプションバンケットなどと表現します。
ちなみに、日本語においては同音のバンケットは、道路や運河の側道で盛り土になっている歩道、または背もたれや肘掛のないベンチ状の長椅子や乗客席のことを意味します。

バンケットスタイル

バンケットスタイルという場合には、二つの意味で使われます。まず一つには、晩餐会形式の宴会という意味があります。そしてもう一つには宴会の形式を問う意味があります。バンケットには、宴会・晩餐会という名詞と、宴会をするという自動詞・他動詞での使われ方があるために、バンケットスタイルというと、上記の二つの解釈が可能となるのです。
したがって、バンケットスタイルの披露宴というと、晩餐会形式の宴席という意味になり、バンケットスタイルはどうするかと聞かれたときには、立食形式や着席形式などのパーティスタイルを選ぶという意味になります。

バンケットプランナー

バンケットプランナーとは、パーティーなどの計画や企画を立てる人のことをいいます。ブライダルコーディネーターが新郎新婦の結婚式への要望を伺い、バンケットプランナーが披露宴の企画・準備をして現場のスタッフとの架け橋になります。
バンケットプランナーは、パーティの相談から準備、会場のセッティング、当日の取り仕切りに至るまで適宜サポートしてくれます。

半返し

半返しとは、頂いたお祝いにたいしてその半額程度のお返しをすることをいいます。披露宴に出席した列席者のご祝儀に対しては引き出物を渡すことがお返しとなります。また、披露宴に出席されなかった方からお祝いを頂いた場合には、結婚式後一ヶ月以内までに頂いた金額の半額程度の品物をお返しするのが礼儀となります。男性側から贈られた結納金に対する女性側のお返しとしては、関東式では半返しが基本となり、頂いた結納金の半額を結納返しとして返します。これに対し、関西式や、関東以外の地域の結納返しは1割程度のお返しをするところが多いようです。地方により習慣が異なるってくるので、事前に両家で打ち合わせをしておくことをお勧めします。

バンコ

バンコとは"Banns call"のことで結婚を予告することをいいます。"banns"とは結婚予告の意味であり、教会で連続して3回、日曜日に結婚の告示をし、これに対して異議の申し立てがなければ結婚式が行える、とされています。法定結婚式では、事前に「マリッジ・ライセンス」(婚姻許可書:日本では婚姻届)を自治体に申請して発行してもらう必要がありますが、宗教婚の場合は、"banns"があれば婚姻許可書を申請する必要はありません。
日本のブライダルシーンにおいては、バンコとは新郎新婦が十字架の前にひざまずいて神様に結婚を誓う演出のことを指します。本来、"Banns"は結婚式前に結婚予告するものですが、日本におけるバンコの演出では結婚宣言の意味に近いものです。バンコ台は祈りを捧げるための台のことであり、ここにひざまずいて結婚を誓いますが、簡略化されたバンコクッションを使用する会場もあります。