結納

ウエディング用語 ~へ~

へ|用語

ペアシェイプカット

ペアシェイプカットとは、宝石のブリリアントカットの一種であり、楕円形で片方は尖って、片方は丸みを帯びている涙のしずくのような形状をしたカッティングのことをいいます。カット面が多く、反射光が繊細で大人な雰囲気のあるカットです。リングにする場合には、尖った方を指先に向けることにより指を長く美しく見せる効果があります。大粒のダイヤモンドに良く見られる形状で、中世ヨーロッパで好んで使用されていました。
ペアは英語で「洋梨」の意味があり、カットの形状が洋梨に似ていることからこの名前がつけられました。

ベアバック

ベアバックとは、背中を大きく露出したようなデザインのことをいいます。イブニングドレスや水着などに良く見られるデザインであり、背中の美しさを強調して、背中を全面あけたり、布を交差させたり、カットワークで表現したりするなどの様々なバリエーションがあります。ベアバックのウェディングドレスを着る場合には、ベアバック対応のバックレスタイプのブライダルインナーが必要となります。通常のインナーよりも少ない面積でバストを支えることになるので、ワイヤー部分や素材のしっかりしたものを選び、よくフィッティングして自分に合ったインナーを用意するようにしましょう。ベアバックとは、ベアは「裸」、バックは「背中」という意味です。ヌードバックとも言い、フランス語ではド・ニュと呼ばれます。

ヘアメイク

ヘアメイクとは、ヘアセッティングとメイクのことをいいます。顔のメイクだけではなく、肩や背中などの露出する部分や、二の腕のできものなどの気になる部分にも目立たないようにファンデーションを塗ってくれます。化粧のりを良くするためには結婚式の1週間程度前に産毛そりを行うとよいでしょう。ホテルや専門式場には専属のヘアメイクがいますが、レストランウェディングなどでは提携している外部のヘアメイクを利用するケースが多いです。ヘアメイクは新婦のみが行うのが一般的で、基本的に新郎は自分でヘアセッティングを行うものですが、新郎も頼めばヘアメイクをしてもらうことができます。
ヘアメイク料はパッケージプランに含まれている場合が多いですが、お色直しでヘアメイクのアレンジを変えるときには追加料金が掛かり、洋装と和装の両方を行う際には別費用になります。結婚式と披露宴の会場が異なるような場合には、出張料金が掛かることがあります。また結婚式と披露宴の時間が空いているようなときには、拘束時間により追加料金が発生する場合もあります。結婚式の間はヘアメイクの担当者が待機していて、泣いてしまったり汗でメイクが崩れてしまったりしたときには、式の途中でメイク直しをしてくれるようなアテンドサービスのオプションもあります。日本語で美粧、美容と呼ぶこともあり、ヘアメイクを元に戻してもらうことを引き上げといいます。

ヘアメイクリハーサル

ヘアメイクリハーサルとは、結婚式の一週間くらい前にヘアメイクを試してみることをいいます。美容師に相談しながら、自分の思い描く理想のイメージと実際に自分に似合うヘアメイクを調整・確認していきます。ヘアメイクのイメージを事前に知ることができるので、当日あわてたり失敗したりするリスクを少なくすることができます。また、肌の弱い方は、化粧品が合うかどうかのチェックをすることも可能となります。ウェディング情報誌に掲載されている写真などから、自分の希望のスタイルのイメージを切り取って持参するとよいでしょう。ホテルや専門式場で衣装やヘアメイクを頼むようなケースでは、当日着る衣装を着て小物も合わせてヘアメイクを試せることもありますが、外部から衣装を持ち込むようなケースなどでは当日着るドレスの写真を持参して参考にしてもらうとよいでしょう。また、リハーサルでの仕上がりを写真に取っておくと当日再現しやすくなりおすすめです。リハーサルと当日とでは美容師が異なることもあるので写真を取っておいたほうが安心で良いでしょう。海外ウェディングでは現地のヘアメイク担当者に日本語が通じないこともあり、事前に日本でヘアメイクリハーサルを行う人が多いです。ヘアメイクリハーサルには別料金が必要になる場合が一般的です。

平服

平服(へいふく)とは、タキシードなどの礼服の正装に対して、普段着、仕事着として着ているような服を意味し、カジュアルウェア、ビジネススーツなどのことをいいます。
しかし、結婚式や披露宴、正式な場への招待状でドレスコードに平服が指定されている場合には、平服は単なる日常着ではなくて、「平服」=「略礼装」ということを意味しています。この場合の平服は、一般にダークスーツと呼ばれるような、黒、紺、チャコールグレー(黒に近い灰色)といった濃色のスーツのことを指します。平服をそのままの意味に受け取り、ジーンズなどのカジュアルな普段着を着用していくと恥をかくことになるので注意しましょう。ビジネススーツとして普段着用しているダークスーツでも、立襟のシャツに蝶ネクタイ、アスコットタイやポケットチーフなどの礼装用の小物を部分的に用いてコーディネートすることによって略礼装になります。ちなみにブラックスーツに白ネクタイの略礼装が通用するのは日本だけなので、海外でのパーティに出席する際には注意するようにした方が良いでしょう。

ページボーイ

ページボーイとは、キリスト教式結婚式にて、挙式で使用する聖書を祭壇まで運ぶ役割を務める男の子のことをいいます。バイブルボーイともいいます。フラワーガールやリングボーイなどと同様に、新婦を先導して入場します。一般的に親類の10才以下の男の子に頼むことが多いです。教会式だけでなく人前式において、結婚証明書や二人の宣誓文などを運んでもらうようにするのも素敵な演出になります。

ベースケーキ

ベースケーキとは、イギリス式のウェディングケーキの部分名称であり、三段式ケーキの一番下の部分のことをいいます。熟成したフルーツを入れて焼きあげたフルーツケーキを三段に重ね、マジパンと砂糖で作られたシュガークラフトの飾りを施して結婚する二人を祝福します。ケーキカットのナイフを入れる部分でもあり、その後、切り分けられて披露宴の列席者に振る舞われます。ちなみに、2段目の部分は結婚式の当日に出席することができなかった人たちに振る舞って幸せをおすそ分けし、一番上の部分は保存しておいて二人の間に初めての子供が産まれた時に食べるとも、また一年目の結婚記念日に食べるとも言われています。

ペーパーアイテム

ペーパーアイテムとは、結婚式披露宴で使用される紙でできたアイテムの総称のことをいいます。結婚式招待状・返信はがき・式次第・席次表・席札・ウエルカムボード・メニュー・プログラム・プロフィール・サンキューカード・結婚証明書・結婚報告はがきなど、いろいろなアイテムがあります。最近は手作りする人も増えており、パソコン用の素材集やテンプレート集や手作りキットなども各種販売されています。オリジナルウェディングを演出するためには欠くことのできないアイテムです。

ベール

ベールとは、チュールレースなどのシースルー素材を使って作られた、女性の顔や頭を覆う薄い布のことをいいます。これは、「顔を覆うことによって他人と垣根をつくり、結婚式で夫となる人に初めて顔を見せる」というプロテスタントの考え方が一般化されたもので、キリスト教会式の挙式にて花嫁衣装の必須アイテムとされています。遮蔽や保護の目的で使用され、装飾的にレースで縁取られる場合もあります。
ベールの長さや付け方などによって印象が変わるってくるので、ウェディングドレスのシルエット、挙式会場の広さや雰囲気などといったことも考慮して選びたいところです。ベールはトレーンより長いのが正式で、本来は挙式のときだけに着用し、披露宴ではベールをつけることはありません。
顔を覆い隠すフェイスアップベールは、キリスト教会式挙式において、新郎が新婦のベールをたくし上げるフェイスアップの儀式を行うためのものです。最近人気のマリアベールは、聖母マリアが召したベールが名前の起源とされており、顔を隠すのではなくベールの端を頭の上に被せて、ほほの横にベールの端がくるようにして着用します。マリアベールには縁に大きな刺繍が施されていることが多く、ドレスがシンプルな場合でも全体的にゴージャスな雰囲気を演出することができます。顔を隠さないため教会式の挙式でのフェイスアップの儀式をすることができず、マリアベールを禁止している教会もあるので事前に確認をしておくとよいでしょう。ヴェールとも発音され、日本語では面紗ともいいます。
ベールの歴史は古く、ローマ時代のヨーロッパにさかのぼります。当時は主にキリスト教の宗教上の儀式服の一部とされていました。中世においては黒のドレスに白のベールが使用されていましたが、次第に白を基調とするものへと変化していき現代に至ります。ベールは清浄のシンボルであり、悪魔や悪霊から身を守る意味もあります。

片木盆(へぎぼん)

片木盆(へぎぼん)とは、足が無く盆として使用される白木の献上台のことをいいます。片木(へぎ)とは、薄い白木の板の片木のことです。本来は神仏への供え物を載せるために使用されるものですが、結納においては、受書、家族書、親族書、目録といったものを贈呈するときに使われます。片木盆の上に目録などを載せ、広蓋(こうがい)の中に入れて袱紗(ふくさ)をかけて、両家がそれぞれ持ち寄ります。品物を直接手渡すよりもいっそう丁寧な方法であると考えられているため、結納品は片木盆に載せたまま片木盆ごと相手に渡すのがしきたりとなっています。そのため、片木盆を相手に返す必要はありません。

ベストマン

ベストマンとは、グルームズマンの代表のことをいいます。グルームズマンとは、欧米の結婚式において、新郎の付添人であり立会人である男性のことで、日本ではアッシャーと呼ぶことが多いです。新郎の世話人であり、結婚指輪や結婚証明書を運ぶなど、挙式進行のサポートをする非常に重要な人物で、選ばれることはとても名誉なこととされます。新郎の親友や兄弟などの未婚の男性が勤める場合が多いです。また、ベストマンはグルームズマンと共に、新郎の結婚前に男性だけが集まって行う独身最後のパーティ「バチェラーズ・パーティー」の企画を行う場合もあります。
これに対し、グルームズマンの新婦側はブライズメイドと呼ばれ、ベストマンの新婦側はメイドオブオナーと呼ばれます。グルームズマンとブライズメイドの人数はあわせます。

ベゼルセッティング

ベゼルセッティングとは、ダイヤモンドを爪で留める代わりに、地金の輪でダイヤモンドを囲うようにして台を作り、低く伏せ込んであるセッティング方法のことをいいます。高さと立体感のあるセッティングであり、シンプルでクラシカルな印象を与えるデザインです。
爪が無いため引っ掛かりが少なく、光の入射を妨げることのないように計算されていて、宝石を破損から守る役割も持っています。「ふくりん(覆輪)留め」とも呼ばれます。

ヘッドドレス

ヘッドドレスとは、花嫁がドレスを着たときに頭につける飾りの総称のことをいいます。ティアラ、クラウン、ボンネ、カチューシャ、生花、帽子などの様々な種類があり、これらのいくつかを組み合わせたり、ベールやウイッグと合わせたりして用いられます。髪形、ドレス、会場の雰囲気などを考慮して選ぶことをおすすめします。

別撮り

別撮りとは、結婚式当日とは別の日に記念撮影の機会を設けることをいいます。結婚式当日はスケジュール的な制約があってゆっくり写真を撮る時間を設けることが出来ないような場合や、結婚式で着ない衣装の写真を撮りたい場合などに行われます。結婚式よりも前に撮影する場合には、前撮りとも言います。別撮りには、撮影料の他に、衣装レンタル代やヘアメイク代などが別途かかりますが、セットプランとしてパッケージ料金になっている場合が多いです。
チャペルで結婚式を模擬して撮影するフォトウェディングや、フォトスタジオで撮影する記念撮影、海やガーデンなどのアウトドアで撮影するロケーションフォトなどいろいろなものがあります。

ペプラムドレス

ペプラムドレスとは、ペプラムのあるデザインのドレスのことをいいます。ペプラムとは、ブラウスやジャケットなどの婦人服の上着のウエストラインから下に短いフレアーやひだ飾りの入った部分のことであり、細く絞ったウェストから、フラウンス(媚ひだ飾り)やラッフル(フリルよりも幅の広いもの)がオーバースカートのように縫い付けられています。このようなディテール・デザインを伴ったドレスのことをペプラムドレスと呼ぶのです。 ペプラムシルエットはバスクシルエットとも言います。これは、ペプラムが付いたジャケットをバスク人が民族衣装として着用していることから、ペプラムのことをバスクとも呼ばれるようになりました。バスクはスペイン北部からフランス南西部の国境地帯のことを指します。

ベルスリーブ

ベルスリーブとは、袖口が手首方向に向かって広がっていて、釣鐘のような形をした袖のことをいいます。ベルとは釣鐘のことです。ドレスだけではなく、婦人服のアウターとしてもよく使用されるデザインです。フェミニンでやわらかく優しい雰囲気になります。二の腕の部分が細く、ひじより下が広がった袖はバコダスリーブと呼びます。

ベルベット

ベルベットとは、添毛織物(パイル織物)の一種であり、布地表面に短い羽毛を織り出し、光沢があって柔らかい織物のことをいいます。ドレスやスーツ、コート、帽子、装飾品など様々なものに幅広く用いられていて、滑らかで上品な手触りが特徴です。元々は絹地の経パイル織物のことを指していましたが、現在では綿、化学繊維を使用したものもベルベットと呼ばれる場合も多いです。ベルベットは、糸自体が毛羽を持って表面に織り出された布地のことを指しており、一方これとよく混同されるベロアは、製織後に布地を起毛させてよりいっそう毛羽を強調させたもののことです。
ベルベットはビロードとも呼ばれ、綿を使用したものは綿ビロード、別珍(べっちん)、コール天などと呼ばれています。

ベルライン

ベルラインとは、スカートのシルエットが釣鐘のような形状になっているウェディングドレスのことをいいます。大きな会場にもよく映えるシルエットで、スカート部分にギャザーをたっぷりと寄せて、ウエストは細く絞り、腰周りを膨らませて、裾までまっすぐ落ちていくラインをしています。おめでた婚の方にも適しています。裾のボリュームはプリンセスラインに比べて少なめになっており、お姫様のような可憐で可愛いらしいイメージのラインになります。

ベロア

ベロアとは、添毛織物(パイル織物)の一種で、毛足のやや長い毛羽のある、光沢があり滑らかで柔らかい織物のことをいいます。ベロアは「毛むくじゃら」という意味のラテン語に由来しています。ベロアは製織後に布地を起毛させて、よりいっそう毛羽を強調させたもので、これに対してベロアとよく混同されるベルベット(ビロード)は、糸自体が毛羽を持って表面に織り出された布地のことを指します。ベロアはベルベットに比べて毛羽が少し長く厚みがあるのが特徴です。ドレスやコートなどによく用いられ、毛織物の両面を縮絨(しゅくじゅう)起毛し、毛羽立てて刈り揃えた布地加工のことを「ベロア仕上げ」と呼びます。

ベンチフラワー

ベンチフラワーとは、キリスト教式挙式において、バージンロードの両脇にある椅子につける装花のことをいいます。また、前後の椅子にリボンを少したるませ気味にして繋いで飾ることもあります。ベンチフラワーやリボンの代金は、別料金の場合が多く、チャペル装花の場合は2000円×椅子の列数、会場装花の場合は1000円~×人数程度が相場となっています。またチェアフラワーともいいます。