結納

ウエディング用語 ~か~

か|用語

ガーター

ガーターとは、ウエスト部分につけられるベルトのことを指した言葉です。このガーターとは、もともとウエスト部分にストッキングを留めるために付けられるベルトのことを表していましたが、現在は、ひざ上までの長さのストッキングを履くときにストッキングがずり落ちないようにひもで繋げてからウエスト部分につけられます。ウエディングの場面でガーターといえば、装飾用のガーターを指すことがほとんどです。この装飾用のガーターとは、ドレスの下にはめるガータートス用のもので、ガーターベルトとも言います。

ガータートス

ガータートスとは、結婚式の演出の一つで、結婚式の後、花婿が花嫁のガーターベルトを取って、そのガーターベルトを未婚の男性ゲストにめがけて後ろ向きで投げる演出のことを表した言葉です。これは欧米の風習の一つで、ガーターを取った男性は次の花婿になれるといわれています。またイングランドでは、花婿の友人らがふざけて新郎新婦の寝室に忍び込み、その証拠として花嫁のガーターベルトを結んだという言い伝えも残っています。ガーターベルトは片側しか投げず、もう片方は子供が生まれたらヘアバンドに使用したりされています。ガータートスの他に、花嫁がブーケを投げる「ブーケトス」の演出もよく知られています。

ガーデンウエディング

ガーデンウエディングとは、屋外でおこなう披露宴や挙式のことで、日本伝統の挙式に比べて、かなり欧米に近いウエディングスタイルとなっています。ガーデンウエディングの会場には、レストランやホテルの中庭・屋上を利用したり、リゾートでパーティーをしたりします。結婚式場の中で行われる挙式よりも、青空の下で開放感があり、陽光が降り注ぐ中緑や花に囲まれて、より身近に季節を感じられるスタイルです。しかし、その分ガーデンウエディングを無事に行えるかどうかは気候や天候に左右されやすいのが難点となっています。多くのガーデンウエディングは春~初夏、秋に行われます。また、真夏や冬には向かないスタイルとなっています。もし真夏にガーデンウエディングを行うのでしたら、日射病にならないように時間や日除けなどの配慮が不可欠となります。万一雨が降ったときの場合のために、屋内会場も用意しておくと良いでしょう。

ガールズナイト

ガールズナイトとは、女性だけのパーティーです。新婦の独身最後の日を、女性だけが集まって楽しむイベントのことです。このガールズナイトのイベントの企画は、新婦と親しい友人、またブライズ・メイドなどが集まって行います。ガールズナイトの形式は様々で、新婦の部屋でみんなが集まってお泊り会をすることもあれば、レストランやナイトクラブ、バーなどのおしゃれな場所で集まってパーティーを催すこともあります。また、このようなイベントは女性にだけあるわけではありません。ガールズナイトの男性版として、新郎の独身最後の日を祝うイベントもあり、この男性版ガールズナイトはバッチェラ-ズパーティーと呼ばれています。

海外挙式

海外挙式とは、海外で行うウエディングのことをそう呼んでいます。この海外挙式の場合、その選択肢は大変多いです。キリスト教信者でなくても挙式を受け付けてくれる教会もありますし、専門のウエディングチャペルもあれば、邸宅・古城・船上・テーマパークでの挙式など幅広い場所での結婚スタイルを選ぶことができます。海外挙式の候補地の中で、一番人気はハワイですが、オセアニアやヨーロッパ、アジアリゾートなどのプランも多数あります。海外挙式は、新郎新婦の分だけでなく、参列者の交通費や宿泊代がかなりかかってしまうので、親戚や親しい友人だけを招待して行うことが多いです。海外挙式の中でも特にブレッシング式の形態の場合、日本の役所で受け取った「婚姻受理証明書」 を現地に持っていく必要があります。また、リーガルウエディングの場合は日本から戸籍謄本を持っていくことが必要となります。現地の役所で正式な婚姻手続きを済ませたあと、日本の戸籍に「○○国方式により婚姻」という記録を残すことができます。

海外挙式プロデュース

海外挙式プロデュースとは、海外挙式の手配や手続きを代わりに行うことを言います。挙式の手配・手続きだけでなく、ハネムーンも一緒に手配してくれます。海外挙式プロデュースには、海外挙式を専門に扱うプロデュース会社や、旅行会社の海外挙式プロデュース部門、海外のホテルで直接手配する結婚式などの種類があります。日本で海外挙式の手配を進めるだけではなく、ブライダル相談会を開いたり、海外挙式の専門誌を発行したり、海外挙式専門の支店を設けたりしている会社もあります。海外挙式に興味はあるけれども、どこから始めていけばいいのかよくわからないというカップルはこのようなイベントをうまく活用し情報収集することが成功の秘訣です。最近は海外挙式に人気が集まっていることから、このように様々なイベントを計画している会場が増えてきています。

海外通販

海外通販は、外国製のウエディングドレスを自分で調達する手段のひとつとしても知られています。最も簡単な海外通販の利用方法はインターネットです。インターネット上にバーチャルショップを構え、直接外国製のドレスを購入できるサイトも増えてきています。インターネット上の写真を見て購入を決めなければいけないので、自分の目でドレスの生地や質感を確認できず、また試着もできないことがこの海外通販の難点です。しかし、その分一般の店舗流通しているドレスよりも安い価格で購入できるので近年市場を伸ばしています。中国や韓国などのアジア諸国で縫製されたリーズナブルなドレスも多く販売されているので、より安いドレスを希望している方に特におすすめです。

懐剣

懐剣とは、短剣のことで、打掛を着るとき帯に指します。懐剣は通常、白い布の袋に入っています。かつては、武家に生まれた女性が護身用に短刀を所持し、これが懐剣の始まりといわれています。この習慣はやがて“たしなみ”に近いものとなっていきました。そして婚礼の際には長刀や短刀が嫁入り道具のひとつとなったのです。この嫁入り道具に長刀や短刀を持参することには、武家の妻として恥じぬよう、「いざというときは、自分で自分の身を守る」という意味がこめられているのです。また剣には昔から神が宿るといわれており、そこから花嫁を災いから守るお守りの役割もあります。このような武家の風習に対する憧れの気持ちから、明治時代以降庶民も婚礼道具に懐剣を加えるようになりました。

会場コーディネート

会場コーディネートとは、披露宴やパーティーが行われる会場の雰囲気を統一することをいいます。具体的には、あるテーマに沿って会場をコーディネートしたり、新郎新婦の好きな色やアイテムを用いて演出したり、結婚式の行われる時の季節感を出したりします。コーディネートのアイテムとしては、テーブルコーディネートやカラーコーディネート、装飾・装花のイメージ調整があります。テーブルコーディネートではテーブルクロス・ナプキン・チェアカバーなどのアイテムが使用されます。エレガント、キュート、ノーブルなど抽象的なイメージの雰囲気に合わせたコーディネートも可能となっています。会場によっては、会場コーディネートを前面に打ち出したプランが設定されているところもあります。

会場使用料

会場使用料は、結婚式場・ホテルなどのバンケットを使用するための費用のことで、いわゆる「会場費」や「場所代」のことです。別名では宴席料、席料とも言われています。この会場使用料の計算方法は主に2種類あります。一つは一部屋単位、「何時間いくら」で会場使用料を計算する方法です。そしてもう一つは、招待客一人当たりの値段×人数で計算する方法です。後者の場合、新郎新婦もその人数に含まれることが多いです。また、同じく後者の場合、たとえ子供であっても料金が安くなるということはありません。席が必要となるのならば、大人と同じ料金がかかります。この会場使用料は披露宴が予定よりも長引いてしまった場合、延長料金が加算されてしまいます。また、会場使用料には規定料金とは別にサービス税が掛かります。このサービス税はほとんどの場合10%です。しかし、会場によって様々な違いがありますので、どれだけのサービス税がかかるのか事前にしっかり確認しておきましょう。

会食

会食とは、両家の家族が一緒に食事をすることを言います。食事会とも言われます。現在では、仲人を立てず、結納をしないケースが増えてきています。このような場合、両家の家族の顔合わせだけを行う際に会食、もしくは両家顔合わせと呼びます。結納を行わない場合でも、略式結納でこの会食が用いられることもあります。略式結納とは、正式な結納の場合の結納品や結納金などや、それにまつわるしきたりなどを簡単にしたものです。会食が開かれる場所はホテルや結婚式場、レストランが多いですが、新婦の家で行われる時もあります。また、この会食を結納の代わりとしてだけでなく挙式や披露宴を行わないカップルが、両家の家族の顔合わせと親睦を目的として行う場合もあります。

華燭の典

華燭の典とは、華やかな結婚式を祝っていう美称です。「華燭」とは、「華やかなともしび」の表した言葉です。このことから「華燭の典」とは、「婚礼の儀式の席上のともしび」ということを意味しています。華燭の典という言葉は中国からきているとされています。「華燭」が使われた古い記述としては、「漢書」の編集者でもある班固の詩「西宮譜」のなかに見られます。ここでも「華燭」という言葉は「華やかな宴」という意味で使用されていました。他にも、明治時代の短編小説集「剪燈夜話」の中に「華燭の会」という言葉が見られます。ここでも「華やかな結婚式」という意味で使われていました。また、中国では樺の灯火を華燭とも言います。途中で消えないことから縁起が良いと考えられています。最初は広く華やかな宴会を指す言葉だったのが、次第に結婚式の華やかさを表わす言葉として使われるようになったと言われています。一方、日本で「華燭」と言えば会津絵ろうそくのことを指し、この会津絵ろうそくはおよそ500年の歴史を持っています。一本一本のろうそくに大変鮮やかな装飾がなされていて、伝統工芸品にもなっています。特に江戸時代には最高級品とされ、禁裏や公家に献上されたり、婚礼などの冠婚葬祭用のろうそくとして使用されたりしていました。当時は結婚式場などないので、婚礼行事は家で行われていました。婚礼行事を少しでも華やかなものにするために絵ろうそくが用いられるようになり、その様子を「華燭の典」と呼んでいたとされています。

介添人

介添人とは、結婚式当日花嫁の面倒を見てくれる花嫁介添人のことです。挙式や披露宴で常に花嫁のそばにいます。別名アテンダーやアテンド等とも呼ばれます。花嫁は普段着慣れていない衣装で一日を過ごさなければならず、当然自由に動くこともままなりませんし、何かと不便なことがでてきます。そんな花嫁のために、この介添人がハンカチを渡したり、手袋を受け取ったりと細かい身の回りの世話をして手助けしてくれるのです。他にも移動・写真撮影・時間管理などのサポートもしてくれます。何か少しでも困ったことがあった時には、介添人に一声掛けると不安を解消してくれます。介添人はそんな心強いサポーターなのです。ウエディングプランにも含まれている介添料とは、この介添人に対しての費用のことなのです。

会費制パーティー

会費制パーティーとは、一人一人の会費を徴収して行う披露宴のことです。一般的には、1人あたり1万~1万5,000円程度の会費で行われるようです。会費の設定はあらかじめ新郎新婦が行い、その金額をゲストに支払ってもらうという形式になります。そのため、会費制パーティーではゲストがみな一律料金になるのです。通常の結婚式の場合ですと、披露宴ではゲスト自身がそれぞれ御祝儀の金額を決めることになるので、その金額もゲストによって異なります。会費制パーティーの場合、通常の披露宴よりもカジュアルな雰囲気になります。そのため、ゲストの大半が新郎新婦の友人という場合に適した披露宴スタイルとなります。最初から新郎新婦側も収支の見込みがつきますし、ゲストへの御祝儀の負担が少なく済む、という点がこの会費制パーティーのメリットです。

掻取

掻取(かいどり)とは、打掛けのことです。特に江戸時代において、武家の妻女が正装としてこの掻取を着用していました。「掻取」という言葉は、掻取を着て歩く人の様子からこう呼ばれるようになったといわれています。それというのも、掻取は帯もせず、歩くときには着物の裾や褄が地面についてしまわないようにするために、かい取りながら歩かねばならないので、掻取と呼ばれるようになったのです。また、当時は町人であっても上流階級の夫人は縮緬を着用していました。そして公家の夫人もこの掻取を着用して外出していたようです。

顔合わせ

顔合わせとは、両家の両親や家族を引き会わせることで、今や婚礼行事の一つとなっています。両家の家族がこの場で正式に顔を合わせ、お互いの自己紹介をし、親睦を深めることを目的としています。本来両家の両親や家族が正式に顔を合わせる場として結納があります。しかし、最近はこの結納もかなり簡略化されてきており、その簡略化された結納の一つとしてこの顔合わせがあるのです。一般的な顔合わせは、会食を交えながらホテルやレストランで行われます。このとき一緒に婚約指輪を贈ったり記念品を交換したりもします。他に、この顔合わせのときに同時に結婚準備の打ち合わせや会場の下見を兼ねる場合もあります。またこうした顔合わせの行事を行うカップルが増えてきていることから、ホテルや専門式場には「顔合わせプラン」といった名称で、個室やレストランを利用した婚約会食用のパックを用意している場合もあります。

顔剃り

顔剃りとは、顔のうぶ毛をきれいに剃ってもらうことです。挙式や披露宴当日に、化粧のノリを良くする手段の一つでもあります。結婚式の直前に顔剃りをすると肌が荒れた状態のまま化粧をしなくてはいけません。結婚式当日に肌の状態を安定させるために、式の一週間前から遅くても3日前までには顔剃りをしておきましょう。また、誰でも同じように顔剃りをしていいというわけではありません。特に肌の弱い人は早いうちから試してみるつもりで顔剃りをやっておくと良いでしょう。和装や背中の開いたドレスを着る予定がある場合は、顔だけでなく首筋や背中のうぶ毛も一緒に剃って貰うと良いです。しかしこの顔剃りは大変危険でもありますので、決して自分ではやらないで下さい。剃刀を使うためには理容師の免許が必要なので、美容院では顔剃りをやってもらうことはできません。床屋や理容室には入りづらい、という女性の方は理容師の資格を持った人がいる美容室や、サロンでうぶ毛を剃っておきましょう。

抱帯

抱帯とは、打掛を着たとき帯の下の位置に結ぶ細い帯のことです。掛下帯に付随したもので、華やかな色柄の錦や縮緬、紋綸子などを素材としています。幅は約6~8cm、長さ約2m70cm程度です。抱帯は掛下帯の上や、花嫁の色直しの丸帯の上に左後方で蝶々結びにします。もともと江戸時代初期の小袖は、身丈が現在よりも短く、帯は細くて紐のようなものでした。しかし、振袖が着られるようになってからは、だんだん女性の着物が装飾的になっていき、帯幅も広くなり後結びになりました。帯幅が広くなると身丈が短いままではバランスが悪くなってしまいます。自然と着物の身丈も長くなっていき、裾を引くようにまでなってしまいました。そこで外出のときには裾を引き上げて、抱帯で丈を調節したのです。しかし明治時代になるとおはしょりをするようになったため腰紐が抱帯の役割を担うようになったのです。この頃から抱帯は装飾の一つとしてみられるようになりました。

鏡開き

鏡開きとは、結婚式の演出の一つです。新郎新婦が日本酒の入った樽を、小槌で叩いて開けるという演出のことです。「鏡」は物事を映し出す、ということから古来より権威や宝物の象徴として祭事によく用いられてきました。また、丸い平らな形状から円満、豊かさという意味も表わすようになったのです。結婚式において行われる鏡開きの演出には、二人の出発を祝福する気持ちと、これからの幸せや健康の成就を祝う気持ちがこめられています。このときたるに入っていた日本酒はゲストに振舞われます。この鏡開きの儀式の由来は江戸時代にまでさかのぼります。四代将軍徳川家綱が戦に備え、先祖の甲冑の前に鏡を飾って出陣の舞を舞い、諸大名を呼んで祝宴を開いたことが始まりだとされています。これは必勝祈願として鏡開きが用いられているのです。また、なぜ日本酒の入った樽の蓋を割るのに「開く」という言葉を用いるのかというと、「割る」という言葉は忌み言葉だからです。結婚式という慶事の行事に忌み言葉を用いてはいけません。このような理由から「開く」が使用されるようになったのです。

カクテルドレス

カクテルドレスとは、カクテルパーティで着るドレスのことです。アフタヌーンとイブニングの中間にあたり、イブニングドレスを簡略化したものです。このことからカクテルドレスは、夕方から夜の準礼装として着用されます。昼のアフタヌーンドレスは肌をあまり露出していないデザインとなっていますが、夜のカクテルドレス・イブニングドレスは胴部分を大きく開けたり、深いスリットを入れたり、大人っぽい雰囲気が醸し出されているドレスとなっています。このカクテルドレスはワンピースが主流となっています。しかしセパレーツやアンサンブル、ツーピースであっても一向に構いません。袖の有無や、スカート丈などの制限も特になく、自由なデザインが可能となっているドレスです。こういったドレスデザインの特徴から、より自分らしさを表現できるドレスの一つと言ってもよいでしょう。またウエディングの場面においてこのカクテルドレスを着用するとき、ウエディングドレスの白色と対比してカラードレスと呼ばれることもあります。

掛下

掛下とは、打掛の下に着る振袖のことを言います。何色の掛下を着用するかについては、特に決まりがあるわけではないので打掛の色にうまく合うように決めていきます。白色の掛下が、最も一般的な掛下の色となっています。しかし、白色以外の色地の掛下を選択して組み合わせる場合ももちろんたくさんあります。それは、色打掛を着用したり、お色直し用の新和装を着用したりする場合です。このような場合は、白色に限らず着用する打掛に合うような色の掛下を選択して着用します。この掛下は、おはしょりを取らずに裾を引くように着付けます。

掛下帯

掛下帯とは、打掛の下に着る帯のことです。掛下帯は礼装用で、掛下振袖に結ばれます。一般的に、振袖には丸帯が合わされますが、掛下には専用の「掛下帯」が用いられることになっています。幅は24~26cm、長さは4m~4m20cm程度となっています。これは、一般の袋帯よりもやや細めで短い繻子総繍の丸帯です。締めやすいのが特徴なのです。文庫結びにされることが多いですが、これは打掛姿を厳かに形よく見せるためです。帯地には白の唐錦や白綸子などがよく使用されています。現在では、花嫁衣装にのみこの掛下帯が用いられています。しかし本来、掛下帯は江戸時代に武家の女性が礼装用に用いていた帯だったのです。

飾り石

飾り石とは、宝飾品に使用される石のことで、宝飾品においてメインとなる石のことを指す言葉ではありません。この「飾り石」とは、メインの石ではなく、それ以外の石のことを表している言葉なのです。メインの石以外にこのような飾り石を置くことで、よりメインの石が引き立っているように見せることができるのです。つまり飾り石とはメインの石を引き立てる役割をもっている石なのです。また、単に飾り石といった場合、特にメレダイヤのことを言う場合もあります。このメレダイヤとは、マリッジリングにおいてメインの石の周りに置かれるダイヤのことです。

カシュクール

カシュクールとはフランス語で、「胸が隠れるほど小さくて短いもの」と言う意味です。「カシュ」は隠れるという意味、「クール」は心臓という意味を表しています。別名ラップブラウスやクロスオーバー・フロントとも呼ばれています。実際このカシュクールとは胸が隠れる程度の短い上着のことです。女性用の小さなベストやショールのようなものをカシュクールと呼んでいます。また現在ではこのカシュクールの解釈が大変広くなっており、巻きつけるタイプのシャツやブラウスもカシュクールと呼ばれることがあります。カシュクールはボタンを用いずに、前や後ろで結んで整える形式が多いです。まるで日本の着物のように、胸のあたりを隠すようにして前身頃の左右の襟を打ち合わせたデザインが特徴のトップスです。カシュクールは1980年代、バレリーナがレッスンの時に着る練習着として登場したとされています。

ガゼボ

ガゼボとは、洋風の東屋のことで、ガーデンに設置されています。周りに壁がなく、屋根と柱だけで成り立っている野外の休憩所です。ガゼボはギリシア語で「火の見やぐら」や、「高いところから」という意味を表わしている言葉です。一般的なガゼボの形は六角形で、他には八角形や円形などの整形な作りのものがよく見られます。もともとガゼボは遠くを見渡すために高台に建てられた見張台でした。しかし、現在は外部空間をリビング化し、アウトドアライフを楽しむためのものとして人気があります。イタリア語のパーコラもガゼボの類似語です。

家族書

家族書とは、同じ戸籍の家族の氏名、年齢、続柄を記したものです。この家族書は、結納のときに両家で交換します。親族書には、家族書以外の三親等内の親族を記載します。兄弟のうち、すでに別に所帯を持っている場合は親族書にのみ記載します。家族書・親族書どちらの場合も年長者から順に記載していきます。ただし自分は最後に記入します。正式には奉書紙に墨で書きますが、白い便箋にペン書きの家族書でもかまいません。奉書紙の場合と便箋の場合とではその折り方に違いが見られます。奉書紙の場合は左、右の順で三つ折りにして上包みをかけます。便箋の場合は下から順に三つ折りにして白い長封筒にいれます。最近は家族書だけにしたり、どちらも省略したりする場合もあります。特に、お見合い時にすでに釣書を交換している場合はそれで済まされることも多いです。ただし、家族書や親族書を取り交わすのであれば双方とも同じように用意しなくてはなりません。また、家族の現在の状況を記した身上書を添える場合もあります。身上書とは家族書・親族書と異なり、決まった形式はないので、自由な形式で書いて良いです。

カタログギフト

カタログギフトとは、引き出物リストと言い換えることができます。引出物を渡す代わりに商品カタログを渡し、受け取ったゲストが後日その中から好きなものを選んで注文することができるのです。引き出物は重く、ゲストが持って帰るのに決して容易であるとは言えません。また、せっかく新郎新婦の二人が一生懸命選んだ引き出物も、全てのゲストに喜んでもらえるという確証はないのです。こういった事情から、最近はカタログギフトに人気があります。カタログギフトがあれば、日用品から食料品まで、普通の引き出物では渡せないものや、ゲストの好みに広く対応することができます。このカタログギフトには細かい価格設定も可能となっているため、予算に応じてカタログを選ぶこともできます。

カチューシャ

カチューシャとは、ヘアバンドのことで、C字型のバンド状になっており、髪をおさえるために使用されます。弾力性のある細い金属板などを弧の形に丸くしています。そのデザインは幅広いものになっています。シンプルなものは、ただ前髪を押さえてメイクや洗顔時に役立つことを目的としたものです。また装飾的なものとしてはシルバー、ラインストーン、パールなどを組み合わせたデコラティブなものまであります。カチューシャは、アクセントとしてだけでなく、つけ毛と地毛の境目を隠すのにも便利です。ダウンスタイルでもかわいらしさを演出することができます。カチューシャが評判になったのは、大正時代です。当時、東京芸術座において「復活」の主人公「カチューシャ」の役を演じた松井須磨子が着用していたことから女性の間で評判になったのです。

勝男武士

勝男武士とは、鰹節のことです。結納の際に贈られる、結納品のひとつのことでもあります。9品目に含まれますが、略式結納の7品目には含まれません。松魚節と呼ばれることもあります。これは、鰹節の切り口が松の樹の年輪に似ていることから、松の緑の気高さを讃えるということを意味しています。勝男武士を贈る際は、雄節(背節)と雌節(腹節)を一組にして贈ります。雄節と雌節を一組にして贈るということは、夫婦一対を意味しています。また二つ合わせた形が亀の甲に似ているので、鰹節は特に縁起の良いものと考えられ慶事によく用いられています。鰹節は「勝男節」や「勝男武士」とも書かれることからたくましい男性の象徴とされています。そして、健康で元気な子供を産み育てることができるようにとの祈りの意味も込められます。勝男武士は鰹節の雅語ですが、他には勝男節、松魚節、嘉津男婦志などと書く地方もあります。

カット

カットとは、ダイヤモンドの仕上げの状態や形状を表す基準のことで、ダイヤモンドの品質を規格化した4Cのひとつでもあります。輝きを左右するカットの形や研磨状態のグレードが評価されます。ダイヤモンドの四つの品質基準のうち、このカットだけがその評価について国際的な表示方法などの統一がとれていません。日本での評価基準としては、エクセレント・ベリーグッド・グッド・フェア・プアの五段階があります。ラウンド・ブリリアントカットと呼ばれる円形のスタイルとファンシーカットに大別されています。特にファンシーカットの場合はさらに細かく分類されています。カットのグレード評価はラウンド・ブリリアントカットのみに適用され、他の形のダイヤでは評価されません。カットを評価する場合は、プロポーション・フィニッシュ・ポリッシュを基準に総合的に判断されます。ダイヤモンドがいかに美しく輝くかはカットの技術にかかっているのです。

カット石

カット石とは、既にカットが施され、研磨済みの宝石のことを言います。

カット数

カット数とは、結婚式披露宴で撮影されるスナップ写真の撮影枚数のことです。一般的には、撮影したカット分の写真は全てプリントして貰えることが多いです。しかし撮影した写真の中で特にいいものを厳選し、それを現像してアルバムにまとめ、そのアルバムを渡される場合もあります。多くの人は、300枚前後のカットを頼むようです。ネガやCD-ROMがあると、結婚式の後でも自分でフォトショップに持っていって焼き増しができます。しかしネガやCD-ROMは必ず貰えるというわけではないので、事前に確認しておきましょう。また、記念写真は一般的に新郎新婦の写真、親族集合写真を撮影します。

カットレース

カットレースとは、数あるレースの種類のひとつのことを表しています。 生地の上に刺繍をして、できあがったモチーフ部分を一つ一丁寧に切り抜きます。このようにして作られたレースのことをカットレースと呼ぶのです。できあがったカットレースはもう一度生地に縫い合わされます。こうすることで、それまで平面的であった生地にも立体感を演出することができるのです。スカートや裾まわり、袖口、デコルテラインといった部分にこのカットレースが施されると、より印象的な表情を作り出してくれます。ウエディングの衣装だけでなく、カーテンなどにもこのカットレースはよく用いられています。

かつら合わせ

かつらあわせとは、和装用のかつらを実際につけて試してみることです。着用する予定のかつらが自分の頭の形にぴったり合っているかという点を確認することと、自分の顔立ちによく似合うようにびんの張り具合やまげの高さを確認することがかつら合わせの目的です。このかつら合わせの際に、自分の頭に当たって痛いところや、皮膚が引っ張られるような感じがするところがあれば直してくれます。一般的に、このかつら合わせは挙式の1~2週間前に行います。髪を切ったりパーマをかけたりする予定があるなら、かつら合わせの前に済ませておくと良いでしょう。

カテドラル

カテドラルとは、カトリックの教会で司教座がある大聖堂のことを言います。カテドラルとは、ラテン語のカテドラに由来しています。このカテドラとは、司教の座る椅子のことを表しているのです。この椅子、つまり司教座が置かれている教会堂のことをカテドラルと呼んでいます。カテドラルは、ゴシック様式の建築です。設計としては、幾つもの尖塔アーチが並び立っている状態で一つの聖堂を形作っているのです。ステンドグラスを大量に使用している点や、光を取り入れるためにある大きな高窓、そして宗教的な装飾が施されているのが特徴です。

カトラリー

カトラリーとは、食卓用のフォークやナイフ、スプーンといったものの総称です。業界では、シルバーとも言われています。カトラリーの語源は「切るもの」や「ナイフ」からきています。このことは"cutlery"のつづりからもよく分かります。カトラリーには、ステンレス・銀・金等がよく使用されています。食卓用カトラリーは同時期に登場したのではありません。最初に登場したのはナイフです。中世ヨーロッパでは、動物をしとめたナイフをそのまま食事の時にも使用していました。次に登場したのはスプーンです。13世紀頃の記述の中に、このスプーンについて書かれたものがあるのです。最後に登場したのがフォークです。フォークは14世紀に登場しましたが、ヨーロッパに本格的に普及したのは17世紀から18世紀にかけてのことです。

カフ

カフとは、衣類の袖口部分の総称のことです。一般的には、袖口にあるカラーと同様に、中に芯地が入った固いバンド状の部分のことをカフといいます。しかし、手袋の腕回りやズボンの裾口、袖カバーなどの部分を指すこともあります。カフの複数形であるカフスは、手首を覆う衣装部分の総称です。カフスにはシングルカフスやコンパーチブルカフスといったような、いくつかの種類もあります。また、アメリカではズボンの裾口のこともカフと呼ぶことがあります。そして折り返しの無い、ストレートのシングルカットの裾をカフレスといいます。

カフス

カフスとは、英語で袖口を意味するカフの複数形で、手首を覆う衣服部分の総称のことで、カフは必ず両袖にあるのでカフスと複数形で呼ばれるのです。洋服の袖先部分に付けられる生地のことを表わします。カラーと同様、中に芯地が入った固いバンド状になっており、布地をカラーと合わせることが多いです。カフスが袖口を閉じることで、汚れ防止・防寒の役割も果たしています。カフスには、シングルカフス、ダブルカフス、コンパーチブルカフス、ターンナップカフス、アジャスタブルカフス等といった様々なデザインの種類があり、袖口をさりげなく飾っています。現在のカフスはボタンやカフリンクスで留めることができて実用的なデザインとなっていますが、中世の時代のカフスはプリーツやフリルをあしらった装飾的なものでした。

カフスボタン

カフスボタンとは、ドレスシャツの袖口を留めるために用いられる、アクセサリーのことを表しています。取り外しのできる飾りボタンの総称の意味でカフスボタンという言葉は使用されています。ところで、普段私たち日本人が何気なく使っているこの「カフスボタン」という言葉ですが、実は和製英語なのです。したがって海外において、英語のつもりでカフスボタンと言っても、ほとんどの場合で通じません。正式な英語でカフスボタンのことは、カフリンクスといいます。

カフリンクス

カフリンクスとは、ドレスシャツの袖口を留めるために用いられるアクセサリーのことを表し、取り外しのできる飾りボタンの総称の意味でカフリンクスという言葉が使用されています。カフリンクスの種類は様々で、各種貴金属、宝石類で作られた円盤状のボタンに金属製の留め具を付けたもの、チェーンで繋いだものなどがあります。特に、フレンチカフスと呼ばれる折り返し袖には欠かせないアクセサリーである。カフリンクスという言葉は「カフの開いた部分をリンクする」という意味で名づけられました。このカフリンクスのことを、日本では一般的にカフスボタンと呼んでいますが、このカフスボタンという呼び名は和製英語なのです。カフリンクスは17世紀末期には既に登場していたのですが、普及したのは1840年頃と言われています。

カフレス

カフレスとは、ズボンの裾の仕上げ方法の一つです。折り返しのないシングルカットの総称のことです。本来フォーマルなパンツの裾は、折り返しが無く、ストレートな裾であるのが一般的でした。また反対に折り返しのあるものはカジュアルなものとみなされ、日常的に着用されていました。ズボンの裾のことを、イギリスではターンアップ、アメリカではカフと言うのです。そして「裾なし」という意味でカフレスと呼ばれるようになりました。別に「ストレートカット」や「シングルカット」とも呼ばれることが多いです。

カマーバンド

カマーバンドとは、幅広のピッタリとしたサッシュベルトのことで、タキシードのズボンのウエストに巻かれます。カマーバンドには襞(ひだ)が付いています。また、タキシードのラベルに用いられる拝絹と共地で作られます。襞の数は特に決まっていませんが、一般的には3列に切られています。正式には、カマーバンドの襞は必ず上を向くように巻きます。以前はこの一つ一つの襞の間に小さな隠しポケットがあり、オペラの切符などを入れていました。 カマーバンドの「カマー」は、ウルドゥ語の"kammer"という、腰を意味する言葉が語源という説があります。財産を持ち歩くために隊商達が使用していた「胴巻」から、東欧・中近東・インドの儀式用民族衣装の飾り帯「サッシュベルト」が派生しました。タキシードの正式な着こなし方は、黒タキシード+立襟のシャツ+黒の蝶ネクタイ&カマーバンドの組み合わせで、必ずサスペンダーを用います。

カマーベスト

カマーベストとは、カマーバンドの一種です。カマーバンドとは、幅広のピッタリとしたサッシュベルトのことです。タキシードのズボンのウエストに巻かれます。カマーバンドには襞(ひだ)が付いています。また、タキシードのラベルに用いられる拝絹と共地で作られます。襞の数は特に決まっていませんが、一般的には3列に切られています。そしてカマーベストはたくさんあるカマーバンドの種類の中でも、タキシード専用です。まるでベストの上半分をカットしたような形状の、前ボタン留めのカマーバンドとなっています。

神官(かみづかさ)

神官とは、何らかの神に仕えたり、神を祀っている施設に奉職したりしている人のことです。この場合の神官は、国家の官吏として存在しています。しかし、日本にはこの神官に当たる人物というのはいません。また、古代において神官と言えば、ローマやギリシア、エジプトなどで神に仕えていた者のことを指します。日本にも神社に使える神職の者がいますが、彼らは一つの宗教の役職の一つとしてのものであって当然国家の官吏でもないので、やはり神官とは決して言えません。

紙入れ

紙入れとは、打掛を着たときに胸元のポイントとして襟の部分に挿すもののことです。着物にはポケットがありません。そのポケットと同様の役割をしているのが紙入れということになります。当時の女性の、身の回りの小物を簡単に持ち歩くために、懐に入れたり、腰に差したりする様々な種類の袋物が発達しました。中でも紙入れは、もともとは懐紙を入れるために使われたものでした。別名紙挟みとも呼ばれていたのです。紙入れの中でも特に、刺繍や房などというような豪華な装飾が施されている女性用の紙入れを箱迫と呼んでいます。

カラー

カラーとは、ダイヤモンドの色味のことです。ダイヤモンドの品質を規格化した4Cのひとつでもあります。最高ランクは無色のDとなっています。そしてEFG・・・とランク下がっていくにつれてダイヤモンドが黄色みを帯び、最終的にはZまで23段階に分けられています。色は「マスターストーン」と比較して評価され、「国際カラー等級表」にしたがって等級が付けられています。この色味はどうして出てくるのかというと、その原因はダイヤモンドにふくまれる窒素なのです。本来ダイヤモンドは炭素しか含まれていないはずなのですが、不純物として窒素が含まれてしまうとその窒素のせいで黄色味を帯びてしまうのです。また、カラーの評価基準がDから始まっているのは、それ以上のランクのA、B、Cに匹敵するダイヤモンドが将来産出される可能性を残しておくためだと言われています。

カラーコーディネート

カラーコーディネートとは、主に色使いを駆使して会場全体の統一感を出すことを言います。カラーコーディネートをする際はカラーテーマを決めてから具体的にどうしていくかを決めていきます。具体的にいったいどんなアイテムの色をコーディネートしていくかというと、まず披露宴会場のテーブルクロスやナプキン、装花、キャンドルなどが定番です。そして場合によってはペーパーアイテムまで、色を組み合わせていきます。最近では数種のカラーコーディネートから気に入った色を選択できるプランも増えています。パッケージプランでは、オプション扱いになる場合もあるので、事前に会場に確認しておきましょう。

カラーゴールド

カラーゴールドとは、金のカラーバリエーションのことを総称してこう呼びます。金に銀や銅、ニッケル、パラジウムなどの他の金属を加えることで作られます。カラーゴールドの色は、混入する金属の種類によって大きく異なってきます。具体的には、銀の比率が多いとイエロー、銅の比率が多いとピンクに、ニッケルまたはパラジウムを混ぜるとホワイトになるのです。例えば18Kのホワイトゴールドは、24分の18すなわち75%が金で、残りの25%が銀、ニッケル、パラジウム等の合金となります。以上ように混ぜる金属によって、できあがりの色合いを微妙に変化させることができるため、ゴールドの応用範囲は大きく広がりつつあります。また、カラーゴールドが登場したことから、通常のゴールドのことをカラーゴールドと区別するためにあえてイエローゴールドと呼ぶ場合もあります。

カラードレス

カラードレスとは、白ではなくカラフルな色のついた、華やかなドレスのことです。お色直しや二次会などで着用されます。デザインや色には特に決まりがないので、カラードレスをどのようなものにするかによって自分らしさを表現することができます。別名でカクテルドレスとも呼ばれることもあります。また反対にウエディングドレスのことは、カラードレスと対比させて白ドレスと呼ぶこともあるのです。カラードレスを選ぶ際には、自分に似合う色調や、演出したいテイストをよく考え、会場の雰囲気やコーディネートにも合わせて選ぶようにしましょう。

カラーレット

カラーレットとは、白い飾り襟のことを表わします。カラーレットは、モーニングコート用のベストのVゾーンの内側に取り付けられているのです。たいていの場合、このカラーレットは、モーニングコート用のベストのVゾーンの内側からは取り外しができるようになっています。昔は、慶事の場合にのみ、このカラーレットが着用されていましたが、現在では、たとえ慶事の場合であっても、カラーレットが使用されることはほとんどありません。別名でカラースリップともいわれています。

唐織り

唐織りは、紋織物の一つで、地組は三枚綾、金銀糸を除く絵緯は縫取りにして浮かし、装飾的な美しい文様を織り出した紋織物です。ここで地組とは、幾何学的な織文様で経緯糸のいずれかが二本浮いて三本沈むといったように規則的に織られていく生地のことを言います。また絵緯は「えぬき」と読み、紋様を表すため緯糸として用いる色糸のことを言います。最後に縫取りとは刺繍したかのように文様を織り出すことを表しています。唐織は京都の西陣を代表する伝統的な絹織物です。その源流は江戸時代の極めて装飾性高い美術織物です。また、能衣装としても多く用いられています。装飾を目的とした織物として、神社の戸帳・神輿の飾裂などにも用いられました。

カラット

カラットとは宝石の重さを表す単位のことです。重量単位はctで、1ct=0.2gとなっています。ダイヤモンドの品質を規格化した4Cのひとつに含まれています。このカラットという言葉の語源は、昔のインドにまでさかのぼります。当時インドでは計量に、どれも重さがほぼ均一で1粒が約 0.2g の黒色のいなご豆(通称カロブ)を分銅として使用していました。この豆のことをギリシア語で「キャラテイオン」と言い、いなご豆1個=1カラットとなったことがカラットの言葉の語源であるとされています。しかし古いカラットの単位は各国で異なっていたため、1906 年に the Congress of Measuresand Weightsに於いてカラットをメートル法に組み入れることになりました。以降、順次各国で1ct = 0.2g とするメートル・カラットが採用され、今日に至っているのです。

K24

24金と読み、純度100%のゴールド(純金)のことを指します。金の純度は24分率で表わされることになっています。したがって、このK24が純度100%の金ということになるのです。しかし、金はやわらかい物質という特性を持っているため、純金の場合、装飾品としては大変機能しづらい状況にあると言えます。金の表示については、その含有率が下がるにつれて数字も24から順に少なくなっていきます。たとえば、K18とは18/24という意味なので、純度75%のゴールドのことを表しているのです。

カリグラフィー

カリグラフィーとは、美しいと言う意味の「Calli」と、書くことという意味の「Graphein」というギリシア語に由来し、ヨーロッパの伝統的な手書き技術のことです。カリグラフィーはアルファベットの書道とも言われており、専用のペンを使って美しく装飾的なアルファベットを書き出します。カリグラフィー歴史は古く、6世紀頃あるヨーロッパの修道院で、写本が作られるようになったのがカリグラフィーの起源と言われています。西洋の結婚式の場合、その招待状は、カリグラフィーで宛名書きされるのが正式です。

仮縫い

仮縫いとは、本縫いの前に行う過程のことです。本縫いの前に、もう一度細部の調整をするために行われます。1度目は、比較的粗く平織にした綿布である、シーチングなどの仮の生地を裁断します。この際、しつけ糸だけで仮に縫い合わせた服を試着してみます。このようにまず仮縫いの段階で試着してみることにより、着用者の体型による補正、サイズの確認、デザイン補正など細かい最終確認を行なうのです。2度目の仮縫いは、本番の生地を使って仮縫いした服をもう一度試着し、補正の確認をする。この二度目に行われる仮縫いのことを本仮縫いといいます。

仮予約

仮予約とは、希望の日取りをとりあえず仮に押さえることです。結婚式を行う会場を最終的に決定する前にこの仮予約は行います。細かい日程設定は会場によって異なりますが、ほとんどの場合、仮予約時期は1週間~10日ぐらいが有効期限となります。その有効期限の間に契約するか否かを決めるのです。たとえ仮予約期間が終わってしまっても、別のカップルが予約待ちをしていないのならば、さらに仮予約期間を延長できる会場もあります。仮予約期間中であればキャンセル料は発生しません。ですから、もし気に入った会場があったら、まずは仮予約を入れて日時を確保してからじっくり検討すると良いでしょう。

側章

側章とは、フォーマルのパンツの両脇にある飾りのブレードのことです。日本では、側章はタキシードには1本、テイルコートには2本あるのが正式とされています。しかし、これは日本だけの慣習で、実は燕尾服の場合には、2本ついたものを選ぶのは任意で良いとされているのです。ズボンに側章が付けられるようになったのは、18世紀末から19世紀にかけての頃、ナポレオンの軍の軍服のズボンに採用されたのが起源とされています。ズボンの形が、半ズボンのキュロットから長ズボンであるパンタロンに変って間もなく、兵種毎の色分けに用いられました。

簪とは、着物を着たときに髪に挿す飾りの一つのことです。古代においては、髪に直接生花を挿し、これを挿頭花とも呼んでいました。それが奈良・平安時代になると、釵子といって金、銀、銅などの棒を折曲げた二本足のものとなりました。その後鎌倉・室町時代になるにつれ次第に女性の髪かざりとして発展していきました。そして江戸時代に日本髪結びが複雑になるに合わせて、より装飾的なものとなっていったのです。「かみさし」がなまってかんざしとなったという説もあります。また簪のことを笄とも呼び場合がありますが、簪と笄は別のものなのです。

鑑定/鑑定書

鑑定とは、鑑定機関の宝石鑑定士が4Cを基準としてダイヤモンドの品質を評価し、等級づけをすることを言います。また、それを証明した品質保証書のことを鑑定書というのです。鑑定書のことを別名グレーティングレポートとも呼びます。一般に、「ソーティング」と呼ばれる業者間取引用の鑑定書を最初に出します。ソーティングは袋になっていて、その袋の中にダイヤモンドを入れます。サイズもたいへんコンパクトな鑑定書です。そして小売店に卸された時、もしくは一般に販売された時に、もう一度鑑定機関に持ち込んで、正式な鑑定書を発行して貰うのです。また消費者向けの鑑定書はソーティングに比べてかなりサイズが大きく、カバーもハードなものになっています。ダイヤモンドの写真も貼られており、鑑定結果が記載されています。

鑑定機関

ダイヤモンドの鑑定機関は、日本国内ではAGL(宝石鑑別団体協議会)に加盟する鑑定機関(業界用語でA鑑と言う)が特に信頼性が高く、GIA(米国宝石学会)基準をベースとしたAGL基準で厳正に鑑定されています。具体的には、CGL(中央宝石研究所)、GAAJ(全国宝石学協会)、DGL(ダイヤモンド・グレーディング・ラボラトリー)、GTC(日本ジェム・テスティング・センター)等が、AGL基準のダイヤモンドルースの鑑定機関として市場での信頼性が高く、よく使われています。ただし、鑑定機関により評価基準が微妙に異なるため、同じダイヤでも結果が異なる場合が生じてしまう可能性もあります。鑑定期間の中でもGIA-JAPAN(AGTジェム・ラボラトリー)だけは、AGL基準ではなく、GIA(米国宝石学会)基準でグレーディングを行っており、その厳格さでは定評があります。AGTのカット表示はGIAクラス別ガイドラインに準ずるクラスの表記と、AGT独自基準の日本国内通称表記(EX,VG,Good,Fair)なので、GIA基準での表記とは異なります。

乾杯

乾杯は披露宴の進行上、披露宴にて主賓の祝辞、そしてケーキ入刀に続いて行われるのが一般的です。新郎新婦の新しい門出を皆で祝い、二人の幸せと両家の繁栄を祈りながら乾杯を行います。乾杯の音頭は、準主賓にお願いする場合が一般的です。しかし媒酌人が乾杯の音頭をとる場合、祝辞を述べた主賓にお願いする場合もあります。乾杯の際はゲスト全員がその場で起立し、乾杯の発声と共にグラスを目の高さまで上げ、グラスに口をつけます。乾杯酒の種類には特に決まりはありません。しかし、シャンパンが一般的な乾杯酒です。乾杯の後、祝宴に移り食事・歓談が始まります。