結納

ウエディング用語 ~う~

う|用語

ウィッグ

ウィッグとは、日本語でかつらの事をいい、かつらの英語訳なので広義ではかつらと同義ですが、 薄毛を隠す等の実用的に使用されるかつらとは異なり、一般的にファッション的要素を重視したかつらを意味します。 結婚式の場合、ヘアにボリュームを出したり、スタイルをアレンジするために使う「つけ毛」を指すことが多いです。また、トップにアクセントを出したり、三つ編みや縦ロールやウェーブなどでイメージを一新することもできます。お色直し時に簡単にアレンジの変化を付けられ、中座の時間も短縮できるので便利です。 ヴィッグの使用料はヘアメイク料金とは別料金の場合が多いので事前に確認が必要です。

ウィッシュリスト

ウィッシュリストとは、新郎新婦が欲しい物をリストアップすることで、友人や親族はその中から手分けしてプレゼントを贈ってくれます。フランスのリスト・ド・マリアージュと呼ばれる結婚祝いをリストアップしプレゼントする風習が、アメリカに渡りウエディング・レジストリと呼ばれ、ウィッシュリストの由来となった、とされています。ウィッシュリストは、結婚祝いだけでなく誕生祝い、子供の誕生祝いなどに幅広く用いられます。

ウイングカラーシャツ

ウイングカラーシャツとは、男性用のフォーマルシャツの襟型で、前折れ式の硬い立襟を指します。タキシード、モーニング、テイルコート等にこのシャツを合わせます。首の後ろにループがついているので、そこへネクタイを通し安定させることを忘れないようにします。ウイングカラーとは、襟の前折れの部分が鳥の翼(ウイング)に似ているところが名前の由来です。タキシードの本場・アメリカでは、「立襟シャツ」の事をタキシード(礼装用)シャツと言います。燕尾服には立襟イカ胸シャツ、タキシードには立襟ヒダ胸シャツ、モーニングには立襟胸飾り無しシャツを使用します。

ウエイトベア

ウエイトベアとは、生まれたときの重さでつくるぬいぐるみのことです。体重ベアともいいます。披露宴の演出の中で一番人気なのが、ウエイトベアです。最近では披露宴のご両親への花束贈呈のシーンで後に残る物をプレゼントしたいと考える花嫁が増えてきました。そんな時、ひとつひとつ手づくりで丁寧に作られたオーダーメイドのテディベアをプレゼントする考えが生まれました。新郎新婦二人が生まれた時の感動が、それぞれのお父様、お母様によみがえり、ベアの重みで「ありがとう」の気持ちを伝える事が出来ます。ご両親のみならず、ご列席の皆様も大きな感激と感動を与えます。

ウエストニッパー

ウエストニッパーとは、ドレスインナーのひとつで、組みひもなどを使ってウエストを細く締め、部分的な補正機能をもつファンデーションのことをいい、体型をよりスマートに整えるために用いられます。体のラインがでるドレスと組み合わせる、いわば現代のコルセットです。合わせるアウターや調整の目的に応じて、ブラジャーやガードルとの組み合わせも自由自在であるため、幅広く活用することができます。ドレスランジェリーともいいます。

ウエディングケーキ

現代のウエディングケーキは大きく分けて、式後にデザートとして食べる「生ケーキ」と、食べられない入刀のためだけに作られた「入刀用ケーキ」の二通りがあります。入刀用ケーキは背も高く豪勢ですが、近年では生ケーキのほうが人気です。生クリームタイプや細工が美しいシュガーケーキ、シューを集めたクロカンブッシュ等があります。広い宴会場では大きな入刀用ケーキが見栄えが良く依然として主流です。
披露宴などで、新郎新婦がひとつのナイフでウエディングケーキを切ることを「ケーキカット」といいます。入刀後にケーキを一口ずつお互いに食べさせ合う演出を、「ケーキシェアリング」「ファーストイーティング」「ファーストバイト」などといいます。新郎は「一生食べさせてあげるよ」、新婦は「一生おいしい料理を作ってあげます」という意味を込めて行います。また、切り分けたケーキを新郎新婦がゲストにサーブする演出を「ケーキサーブ」といいます。
ウエディングケーキの歴史は大変古く、古代ギリシャ時代に遡り、ギリシャのロードス島で作られていたジンジャーブレッドなどのスパイシーケーキ(香辛料入りのケーキ)に由来すると言われています。これが結婚式のお菓子として常用されていましたが、やがて砂糖、バター、卵、豊饒を意味するぶどう、繁栄を意味する木の実の他、さまざまなフルーツや洋酒などの調味料を加え、固く焼き上げたフルーツケーキへと形を変えていきました。結婚する両家の人が小麦などの材料を持ちよって、ケーキを焼いて作ったのが始まりで、砂糖が貴重だった時代に、豊かさと繁栄と幸福のシンボルとされていました。フランスの伝統的なケーキ、クロカンブッシュは、たくさんのシューを飴で固めているところから子宝に恵まれるといういわれがあります。
イギリスでは18世紀後半頃、プラムケーキ(ラム酒に漬け込んだフルーツがいっぱい入ったバターケーキ)に薄く伸ばしたマジパンをかぶせ、シュガーペーストでレースのような装飾を施し、新郎新婦の人形や造花を飾ったウエディングケーキが作られるようになりました。最初は一段のみのケーキでしたが、19世紀中頃になると三段重ねのケーキが主流となり、下段のケーキは披露宴の食卓にてゲストに供され、中段は欠席した客に配られ、上段は夫婦の最初の子供のために保存されるようになりました。
新郎新婦のこれからの人生の幸福や繁栄の願いをケーキに託し、その願いが天まで届くようにと高く積み上げ、そのケーキを分け合って食べることで幸せを分かち合おうという思いが込められています。

ウエディングケーキ(アメリカ式)

平形の一段のウエディングケーキのことを指します。長方形で、上にメッセージや絵などが書かれたりしています。生ケーキの場合はこのアメリカ式ウエディングケーキが多く、ケーキカットのセレモニー後に切り分けられてデザートとしてゲストに振舞われます。
ゲストにウエディングケーキ(生ケーキ)をデコレーションしてもらう「ケーキデコレーション」の演出にもこのアメリカ式ウエディングケーキを用います。入場前や中座時などに土台だけで未完成のケーキにゲストの手で飾り付けをしてもらい、新郎新婦がケーキカットします。飾り付けにはフルーツやチョコペンなどが使われます。

ウエディングケーキ(イギリス式)

代表的なイギリスのウエディングケーキは、イギリス伝統のフルーツケーキを砂糖でコーティングしたシュガーデコレーションケーキのことを指します。何ヶ月もかけて漬込み、熟成したフルーツをたっぷり入れて焼いたフルーツケーキにシュガーペーストとマジパンをかぶせて、シュガークラフトでさらに飾り付けをします。正式には三段仕立てのもので、1段目を当日の披露宴の列席者に振る舞います。2段目を当日出席できなかった人たちに振る舞い幸せをおすそ分けします。3段目は保存しておき、初めての子供が産まれた時に食べるとも、一年目の結婚記念日に食べるとも言われています。入刀用のイミテーションケーキでもよく見かけるのがこの形です。入刀の部分だけ本物で、ほかの部分は作り物になっています。作り方を教えてくれるシュガーケーキ教室もあり、自分の結婚式にてウエディングケーキを手作りする方もいます。

ウエディングケーキ(フランス式)

フランスでは古くから伝統的にお祝い事にはクロカンブッシュというケーキが使われます。クロカンブッシュは「ごつごつした木」と言う意味です。ウエディングケーキの上に、小さなシューを木のようにたくさん積み上げて、飴やカラメル、ヌガーなどでかためて円錐型の塔の形にしたものです。クロカンブッシュの時は実際のケーキはサービスされず(飴が固まっており上手く切り分けられないため)、別に用意されたシューがサービスされる事もあります。飴を使うので夏場はやや取り扱いが難しいです。
「シュー」はフランス語で「きゃべつ」という意味です。欧米では赤ちゃんはきゃべつ畑から生まれてくると言われているため、子孫繁栄と豊作を願って、きゃべつに見立てたシューを積み上げます。フランスではウエディングに欠かせないケーキで、高さが高いほど、結婚後の生活が豊かになるといわれています。これを切り分けて出席者にサービスし喜びを分かち合います。

ウエディング小物

ウエディングドレスやシューズなどの衣装、婚約指輪・結婚指輪といったジュエリー・アクセサリーはもちろんのこと、ウエディングアニマル、ウェルカムボード、リングピロー、パーティーバッグ、ウエディングブーケなど、ウエディングに使うグッズのことを総称してこのように呼びます。会場によっては様々なアイテムを用意している場合もありますが、最近は趣向を凝らした手作り派が増えています。比較的簡単に手作りできるキットもあります。

ウエディングドレス

ウエディングドレスとは、結婚式で花嫁が着用するドレスのことです。一般的にドレス及びその附属する装飾品(アクセサリー、ベール、グローブ、靴、下着、ストッキングなど)は、清純さを表すために白色を基調(ホワイト、シャンパンカラー、オフホワイトなど)としています。
ウエディングドレスの由来をたどると、遠くエジプトやギリシャの時代までさかのぼり、清楚な色が好まれ純白の衣装が用いられていたことに起源します。ローマ時代に入るとストラ(古代ローマの婦人用チュニックで、裾が長くゆったりしていて、胸下と腰に二本の帯を締めます。)の上にサフラン色の晴れ着をまとい、白いベールで頭を包んだ花嫁が描かれた壁画が残っています。ヨーロッパ中世のキリスト教では宗教上の儀式服(黒のドレスと白のベール)が婚礼衣装として使用されていました。16世紀のルネッサンス期には一般の晴れ着を結婚式にも用いる様になり、ベールのみが白でドレスは様々な色が用いられます。初めて白いベールとコスチュームで結婚式を挙げたのは、スコットランドの女王メアリー・スチュアート(1542-1587)だと言われています。白いウエディングドレスは17~18世紀の間に次第に増え、徐々に変化し現在のような白色を基調とするようになりました。
ウエディングドレスが白というイメージが定着したのは19世紀後半です。1840年に大英帝国のヴィクトリア女王が着た、シルクサテンとレース生地の白いウエディングドレスとベールが正統の花嫁衣裳のシンボルとなりました。ヴィクトリア朝では女性の処女性を極端に理想化する傾向があったため、純潔で無垢なイメージを象徴する白いドレスを、女王をはじめとする王室の花嫁や上流階級の花嫁達が好んで着ていました。一般庶民の女性達にとって白いウエディングドレスは憧れであり、ステータスシンボルでもありました。当時最も豊かな国であった英国で、現代と同じように、様々な雑誌やエチケットブックが上流階級の結婚式や礼法を一般に広めていきました。
宗教上の儀式としての側面から、戒律に厳しく、儀式を重んじるカトリック系のキリスト教では、肌の露出を極力抑えることが求められるため、床まで裾を引くフルレングスのドレス、長袖もしくは長いグローブをし、ベールは顔を隠すもの、襟元はあまり露出せず胸元が隠れるようにする事、ドレスに付けるトレーン(レース柄があしらわれた引き裾)は長いものを使用する事が望まれ、また格式があるとされました。

ウエディングノート

ウエディングノートとは、ウエディングにまつわる全ての記録のことをいいます。結婚を決めたときから、準備・挙式など通じて、自分が感じたことや体験したことなどを記念に、しっかりと書き記していきます。写真やイラスト等を貼るなど趣向を凝らし、こまめに記録すると一生の思い出になること間違いないです。実際のノートに書き記すことはなくても、最近ではパソコンを使って、インターネットでサイトやブログなどを使う事も多いです。

ウエディングプランナー

ウエディングプランナーとは、結婚のプランなどサポートしたり、式の段取りをしたりする職業のことです。ブライダルプロデューサーやブライダルコーディネーターとも言います。仕事内容は、結婚式のプランニングに始まり、準備期間中の相談対応、コーディネート、金銭的な調整、当日のアテンドまで、適切なアドバイスをし、結婚式をトータルプロデュースします。新郎新婦の希望の結婚式を叶えるために二人と同じ目線で発想し、パーティの企画・演出を考えたりして、スタッフを動かしながら全体を作り上げる仕事です。
元々ウエディングプランナーとはアメリカで生まれた職業ですが、日本ではウエディングプランナーという職種の規定や業界共通の公認資格は特にありません。結婚式場やホテル・レストランのウエディング部門やウエディングのプロデュース会社にて、独自に「ウエディングプランナー」の役職を設定している場合が多いです。

ウエディングマイス(マウス)

ウエディングマイスとは、ウエディングドレスなどを着た小さなねずみの人形のことをいいます。受付に飾ったり、メインテーブルに飾ったり、ウエディングケーキにデコレーションしたり、花嫁にギフトとしてプレゼントするなど、幅広く使われます。欧米では、生涯同じパートナーと暮らし、子沢山のねずみが、幸福な家庭の象徴とされることに由来します。花嫁が子宝に恵まれるように幸せのおまじないをかける意味があります。イギリスのロイヤルウエディング必須アイテムです。マイスはマウスの複数形です。

ウエディング・レジストリ

ウエディング・レジストリとは、新郎新婦が欲しい物をリストアップし、友人や親族が手分けしてプレゼントしてくれる風習のことです。フランスのリスト・ド・マリアージュという風習が起源で、直訳すると「結婚のためのリスト」という意味。また、この欲しい物リストのことをウィッシュリストといいます。 新郎新婦は欲しい物リストをデパートやインテリアやキッチンウェアのショップにあらかじめ渡しておきます。このリストを贈り主にも渡すことで、彼らはその店に出向き、リストの中から予算に応じてプレゼントを選んでくれます。既に購入された品物は店側がチェックしてくれるので、他の贈り主と重複することはありません。こうすることで新郎新婦が本当に欲しい物、必要なものを貰える合理的なシステムとなっています。

ウェルカムカード

ウェルカムボードのカード版で、結婚式や披露パーティの案内、ゲストへのウェルカムメッセージや二人の名前などをカードに書き込んだものです。各々のゲストの席札にメッセージを書くケースもあります。招待状と一緒に送ったり、式の時に直接渡したりします。最近では、ウェルカムボードと同様に、新郎新婦自身や友人、家族などによる手作りが大人気です。イラストや写真を貼り付けたり、似顔絵、カリグラフィーで作ったりと、自由に工夫し表現することができます。

ウェルカムスピーチ

ウェルカムスピーチとは、披露宴などで新郎新婦がするスピーチのことです。最後の謝辞とは違い、披露宴の初めに二人が入場し、メインテーブルについた時、新郎新婦からお越し頂いた皆様に感謝の気持ちを込めて挨拶します。内容は挙式列席への一言のお礼と、「お忙しい中私達の為にお越し下さいましてありがとうございます」「どうぞごゆっくりとお食事をお楽しみ下さい」「アットホームな披露宴にしたいので、皆様も楽しんでいってください」などといった、簡単な言葉で言います。

ウェルカムドール

ウェルカムドールとは、結婚式当日、新郎新婦の代わりにゲストをお出迎えする2対のぬいぐるみや人形のことです。受付にディスプレイしたり、ウェルカムボードに添えたり、お色直しの中座中に新郎新婦の代わりにメインテーブルに座らせておいたりして、場を和ませる演出効果もあるのでおすすめです。テディベアが定番ですが、マウスやウサギ、犬、キャラクター物など、好みにより多種多様のぬいぐるみが用いられます。意外と手作り派も多く、誰でも気軽にできるような各種キットも販売されています。

ウェルカムドリンク

挙式や披露宴の準備の待ち時間の間、控え室などでゲストをもてなすために振舞われるドリンクのことです。軽いアルコールやソフトドリンクを出すのが一般的で、カナッペなどの軽食と一緒に用意されることが多いです。好きなものをいつでも飲めるようにと、最近はゲストルームがバー形式になっていることもあります。一般的に料金は披露宴でのドリンク代に含まれず別料金がかかるので、事前に確認しておく必要があります。

ウェルカムパーティ

挙式やパーティの準備が整うまでの待ち時間の間、カナッペなどの軽食と共に、軽いアルコールやソフトドリンクでゲストをもてなすパーティのことをいいます。ドリンクに関しては、好きなものをいつでも飲めるようにと、最近はゲストルームがバー形式になっていることもあります。一般的に料金は披露宴でのドリンク代に含まれず別料金がかかるので、事前に確認しておく必要があります。ホワイエや控え室で行われることが多いです。

ウェルカムベアー

新郎新婦に見立てた衣裳をつけたテディベア・熊のぬいぐるみのことです。ウエディングベアーとも呼ばれます。受付に置かれゲストをお出迎えしたり、お色直しの中座中にメインテーブルに置かれたりして、場の雰囲気を和ませます。「手作りキット」などで手作りするカップルも多いです。熊は母性愛が強い事から、いい母親になれるという意味で使われます。また、テディベアは魔除になるという言い伝えもあり、生まれた赤ちゃんに母親がプレゼントする事もあるため、子宝に恵まれるというような意味で用いられることもあります。
テディベアの由来は、第26代アメリカ合衆国大統領セオドア・ルーズベルトの逸話から来ています。1902年、ルーズベルト大統領が休暇をとり大好きな熊狩りに行ったが、その日に限り一頭の獲物も仕留めることが出来なかった時、同行のハンターが熊を捕獲し木に縛りつけ、大統領にとどめを刺すように促しましたが、大統領はフェアではないと拒否して即座に小熊を逃がしました。この美談がメディアで報道され大反響を呼びました。やがて、おもちゃメーカーが熊のぬいぐるみを商品化し、大統領の愛称「テディ」を取って「テディベア」と命名され大ヒットしました。

ウェルカムボード

ウェルカムボードとは、挙式・披露宴会場の入り口やエントランスに飾りゲストを迎える案内板を指します。結婚式や披露パーティの案内、ゲストへのウェルカムメッセージや二人の名前などが記されたボード状の飾りのことで、招待された皆様が最初に目にする新郎新婦からのウエディングアイテムです。最近は新郎新婦自身や友人、家族などによる手作りが人気です。写真を貼り付けたり、似顔絵、カリグラフィーで作ったり、洋裁で作ったりと個性様々に自由に表現されます。材質も、フレーム、コルクボード、鏡、ガラスなどと多様化しています。今では欠かせないウエディングアイテムになって来ていますが、ウェルカムボードが定番になったのは近年のことです。以前は「○○家△△家 御両家結婚披露宴 会場」などと書かれたものを結婚式場が用意しました。

受書

受書(うけしょ)とは、結納品を受け取った際に、相手に渡す受領証のことです。婚約の印として受け取った結納品の品目を書き、「これこれの結納品を確かに受け取りました」と書き記します。 本来は結納を贈る側が目録を用意するのに対して、頂く側が受書を結納式のその場で筆書きするものでしたが、近年では筆をとって当日書く方は少ないです。事前に結納品の内容がわからないなどの理由で、新郎側が用意するケースが増えています。通常、結納品を購入すると受書も付いてくる場合が多いです。その場合、新婦側は内容を確認の上、捺印して新郎側に返却します。両家が一堂に会して結納を交換するなど、その場で受け取りが確認できる場合は省略もできます。

受付

披露宴や二次会にて、会場入り口にてゲストをお迎えする場所のことを指します。ゲストから芳名帳にサインをして頂き、出欠を確認したり、ご祝儀を受け取り、席次表等を渡します。また、場合によってはお車代などを渡してもらいます。両家それぞれに2名程度必要とされています。新郎新婦の友人に頼むことが多いです。受付用の装花を飾ったり、ウェルカムボードや、ウェルカムベアー、ウェルカムアニマルなどを配置して華やかさを演出します。

内祝

披露宴に出席しなかった方からお祝を頂いたり、高額のお祝を頂いた方へ、お祝のお礼とお返しの意味を込めて品物を贈るものです。お祝い返しともいいます。頂いた金額の1/3~半額程度を目安に選びます。しかし半返し程度で考えることがほとんどです。品物は、記念に残るようなものや、実用品を中心に選びますが、引出物と同じ品物でも良いです。挙式後なるべく早く(遅くとも1ヶ月以内)お返しをするようにします。 結婚後の二人がする最初の公的なご挨拶といえるでしょう。本来は結婚の挨拶を兼ねて直接お渡ししに行くものですが、郵送しても構いません。その際は品物と一緒にお礼の言葉を添えると良いです。印刷する場合は、せめて署名だけでも直筆で書き添えると良いでしょう。
のしは表書きを「寿」または「内祝」とし、名入れは新郎新婦の名前又は両家の姓(嫁方の名書は旧姓)を用いることが一般的です。水引は紅白または金銀の10本の「結び切り」を使用します。

打掛

打掛は、打掛小袖ともいい、和装の正装のことで、室町時代に、武家の婦人の秋から春にかけての礼服として羽織のように打ち掛けて着られていたのが由来です。江戸時代に入ってからは豪商や富裕な町家でも着られるようになり、次第に一般にも婚礼の礼服として普及し、掛下の帯つき姿の上に、打ち掛けて用います。帯をせず、歩くときに褄(つま)をかい取らねばならないので、掻取(かいどり)とも呼ばれます。
打掛の生地は、綸子(りんず)か緞子(どんす)を用い、帯も同じ生地を使います。草履も生地にするのが一般的ですが、色打掛には紅白重ねを用いることもあります。掛下は綸子か羽二重を用いて白地が基本ですが、打掛に合わせて色物も用いられる場合もあります。長襦袢は白か掛下と同色にします。

内金

挙式・披露宴会場などの正式予約のとき会場側に支払うお金のことです。仮予約から本予約をする際に納金します。会場によって異なりますが、金額は5~25万円程度が一般的なようです。内金で支払ったお金は最終的に掛かった費用の一部に充てられ、後日、差し引いた分を精算するという仕組みです。内金は手付と異なり、内金を放棄して契約を解除することはできず、ほとんどの会場では内金を支払った時点からキャンセル料が発生するので事前のチェックが必要です。

うぶ毛剃り

顔のうぶ毛をきれいに剃ってもらうことで、挙式・披露宴当日に化粧のノリを良くする手段のことです。シェービングともいいます。一般的には式の1週間~3日前までに剃っておくと、結婚式当日までに肌が落ち着きます。肌が弱い人はテストを兼ねて早めに試すと安心です。和装や背中の開いたドレスを着るときは、首筋・背中のうぶ毛も一緒に剃って貰うと良いです。剃刀の扱いは理容師の免許が必要なため普通の美容院ではできません。会場内の美容室や、理容師の資格を持った人がいるサロンならうぶ毛剃りが可能です。ブライダルエステなどのシェービングコースで剃ってもらえる事が多く、その際は足、背中、腕などの全身の毛も剃ってもらえます。 または町の床屋・理容室にてお願いすれば格安でやってもらえます。最近では、女性専用のスペースを設けている理容室もあります。