歴史3
商業、金融拠点
ダウンタウンのオフィス街
第二次世界大戦中は軍事物資、特に軍用機の供給地として発展し、市況は大きく潤いました。そして1900年には10万人だった人口が1960年には248万人まで膨れあがったのです。しかしその一方で、住宅供給が課題となりました。そのため郊外に大規模な一戸建て住宅地を提供していったのですが、1957年の地震発生を機に市街の高度制限を撤廃し、地価高騰も相俟って高層集合型住宅(日本で言うマンション)が急増していったのです。ダウンタウンにはニューヨークやシカゴに引けを取らない高層ビル群がそびえ立つようになり、今日に見る大都市へと成長しています。
そしてそれに伴い商業も発展していき、西海岸最大の商業、金融拠点となりました。更に今日では電子機器、半導体、宇宙産業など最先端工業が発展しています。これは学術、文化都市として培っていた技術力の蓄積、また軍事産業や航空機産業関係者が持つ高度な技術力の産業形態転換によるものが大きく、今日におけるロサンゼルス経済の主力にもなっています。
また、貿易の拠点としての地位も高まり、今や太平洋側では最大の貿易窓口です。アジア向け市場の窓口としての役割は大きく、シアトル、オークランド、サンディエゴらと共に機能を果たしています。結婚式のついでに商業の中心地を訪れてみるのもいいですね。
アジア系移民
ロサンゼルスでは、古くから労働力としてのアジア系移民を受け入れてきました。ダウンタウン近辺に第二次世界大戦前からあった日本人街・リトルトーキョーやチャイナタウンのほか、戦後の大韓民国系移民の急増を受けて広がってきたコリアタウンなど、いくつかのアジア系タウンがみられます。ウエディングのついでに立ち寄ってみてはいかがでしょうか。また、郊外のオレンジ郡近辺にはベトナム系移民街・リトルサイゴンもあります。一方、様々な人々が共存する社会ゆえに、人種、民族間の対立も存在し、ロス暴動などの事件もおきています。
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