結納

結婚指輪
プラチナの選び方

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結婚指輪のプラチナの選び方

かつてメソポタミア文明の頃、プラチナは銀と間違えられ、特殊な水にしか溶けなかったということで「使えない銀」として大量に廃棄されていた時代がありました。
 1800年代になり、カルティエ3代目である、ルイ・カルティエが初めてプラチナをアクセサリーとして取り入れたことで、ようやくプラチナが広まったのです。

プラチナは純度だけではなく、硬度もチェックましょう。

銀座ダイヤモンドシライシ結婚指輪

結婚指輪は毎日しているものですし、飽きのこないデザインもさることながら、傷のつきにくいものがいいですよね。

結婚指輪のプラチナの純度には、Pt999、Pt950、Pt900、Pt850と様々な種類があります。
プラチナの含有割合は、Pt999がプラチナ99%、Pt950はプラチナが95%、Pt900は90%、Pt850は85%という割合になります。
※プラチナ999は1000と表記される場合があります。実際プラチナは1000に対し99%がプラチナなので、2012年4月より造幣局も1000を999と表記しています。ジュエリー業界の慣習として、999を1000と表記している店舗もあります。

結婚指輪のプラチナの純度は、硬さとは反比例していて、数字が大きく、つまり純度が上がるほど歪みやすく傷がつきやすくなってしまいます。

元来プラチナは粘りという特質があるため、ほかの金属と混ぜて硬さ、強度をあげることが必要です。
その混ぜる金属のことを「割り金」(ワリガネ)と呼びます。

プラチナ950の場合は95%のプラチナに対し、割り金が5%使用されていることになり、割り金によって硬さが変わるだけではなく、プラチナの金属本来の美しさや輝きが変わります。

プラチナの純度が高いと歪みやすく傷がつきやすい、となると純度を下げればいいのか、と思うかもしれませんが、純度を下げずとも、今は製造方法により、昔よりもはるかに硬度(かたさ)が上がってきています。

金属の硬度を表す「ビッカース硬度」というものがあり、その数値が大きければ大きいほど硬いということをしめしています。

純プラチナは硬度70~75くらいですが、通常のプラチナ950で硬度80~85になります。同じプラチナ950でも割り金を工夫するこでハードプラチナとなり、硬度は115~120にアップします。

もちろん結婚指輪のプラチナの純度を下げて硬度の数値が高くすることで、歪みにくく傷がつきにくいというメリットはありますが、加工が難しい、将来的にサイズ直しがしたいなどの修理がしにくくなるなどのデメリットもあります。また、プラチナの純度を下げすぎるとプラチナの金属本来の美しさや輝きなくなる可能性があります。

結婚指輪のハードプラチナの厚さは2ミリ以上がオススメ

値段のお手頃さやデザインなど、気に入った結婚指輪があったら、厚さの確認も必要です。

Pt950のハードプラチナの場合のオススメの厚さは「2.0mm以上」です。通常のPt950であればもう少し厚い方がいいでしょう。
厚さが薄ければプラチナの量も少なくなるので、お値段も安くはなりますが、生活スタイル、毎日四六時中つけているのか、お出かけの時などの特定の時間だけなのか、なども考慮する必要があります。

リングは薄すぎると、重いものを持ったとき、硬いものを握りしめた時などに、傷つきやすく、変形したり、折れてしまう場合があります。

2ミリ以下の細目の結婚指輪は、値段は安いのですが、歪みやすくなり綺麗な結婚指輪のままでいられなくなる可能性があります。
歪んでしまうことが多くなると、安く購入したのにメンテナンス費用で結局高くなってしまったり、何度も歪むとメンテナンスができなくなり、有料で新品交換をしないといけなくなったりします。
その際、結婚生活を歩んできたお二人やご家族の思い出もなくなってしまいます。接客を受けていて新品交換をあまりに説明してくるブランドの場合、お客様からすると結婚指輪を交換できるサービスがあり安心と思われるかもしれませんが、新品交換をしないといけない程そういう事例が多いプラチナを使っているかもしれません。

また3.0㎜以上の厚さの結婚指輪になると、海外ドラマで見かけるようなセレブの大きなリングという印象になるかもしれません。

結婚指輪を購入前に試着をさせてもらい、手を握ったときなどの感触も確認しておくとよいでしょう。

結婚指輪の値段・相場は男女ペアで25~30万円


結婚指輪は一生身につけるものですし、予算をかけて満足のいくリングを購入したいものです。

プラチナの原価は1g7,000円です。(※2024年1月時点)
結婚指輪1本に約5g必要ですので35,000円の原価が必要です。
男女ペア2本で70,000円の原価がかかります。

さらに結婚指輪のデザイン料や加工費、お店の人件費や家賃も考慮しますと、満足感があり安心・信頼できる結婚指輪は、男女ペアで20万円以上がオススメです。

安価な結婚指輪も良いのではと思われるかもしれませんが、男女ペアで15万円ほどの結婚指輪はプラチナの量が約3gと少ないものもあります。変形しやすい点を考慮する必要があります。

また安価な結婚指輪のなかには、リユース(再利用)されたプラチナで作成されるケースもあります。
新しいお二人の門出には新しいバージン・プラチナがオススメです。

お店に指輪の厚みがどれくらいなのか、バージン・プラチナであるか、アフターサービスが充実しているのかを確認することが大切です。

結婚指輪は一生もの。生活スタイルなど総合的に見てじっくり決めましょう

エクセルコ ダイヤモンド 結婚指輪

結婚指輪は夫婦でするものなので、お互いの生活スタイル、仕事内容、趣味がアウトドア系なのかインドア系なのか、1日どれくらいの時間つけていたいのか、話し合っておくほうがよいでしょう。
硬さが必要なのか、厚さが必要なのかなどで、目的のお店も変わってきますし、デザインなども変わってきます。

約9割のカップルが結婚指輪の素材にプラチナを選んでいます。
プラチナの結婚指輪が人気なのは、変質・変色しない性質を持つこと、結婚のタイミングでしか買う機会がないことと、日常生活のシーンを選ばないことからです。

ゴールドの結婚指輪は、日本人の肌の色になじむ、将来に資産価値が上がる、手元が鮮やかに見えるなど魅力的です。ただ、お葬式など身に着けるのを控える方がよい場面があります。一生身に着けることを考えたときに、結婚指輪をプラチナにするのかゴールドにするのか、おふたりでよく相談することが大切です。

プラチナが傷ついたり、ねじ曲がってしまったり、サイズが合わなくなってしまった場合など不安要素は購入前にお店で確認しておくほうがよいでしょう。
デザインによってはサイズ直しができないこともあります。

傷がついた場合「仕上げ直し」「磨き直し」など、研磨して新品のようにお直しするという方法もありますが、削って傷を消す方法は強度を落とす原因にもなります。
リングの厚さ、デザインなど相談してから頼んでみてもよいかもしれません。
お店によっては一ヶ月程度、時間を有する場合もあります。

アフターサービスも異なるので、購入前に確認するとよいでしょう。

結婚指輪についてしまった傷もずっと共に歩んできた思い出であり、証そのものでもあるので、その傷も大事にできるような、そんなリングをお二人で選んで下さい。

結婚指輪のプラチナが魅力的なお薦めリングショップ

Pt999(1000)
純度が最も高く、他の金属の混じりがないため、純粋な愛そのものを表現するのによいかもしれません。
割り金が原因となるアレルギーなどの心配も少ないです。
・4℃「ピュアプラチナ」
https://www.fdcp.co.jp/4c-jewelry/

Pt950
プラチナジュエリーの国際基準はPt950以上、それを満たしており、純度、硬度共にバランスが優れています。以下の3ブランドはPt950でもハードプラチナ(硬度250)を使用しているブランドになります。
・GINZA DAIAMOND SHIRAISHI (銀座ダイヤモンドシライシ)
https://www.diamond-shiraishi.jp/
・NIWAKA(ニワカ)
https://www.niwaka.com/bridal/
・EXELCO DIAMOND(エクセルコ ダイヤモンド)
https://www.exelco.com/

Pt900
傷がつきにくく、リーズナブル。加工しやすく、手作り、オリジナル製品が作りやすいです。
・ROCCA
https://www.rocca1947.com/