結納

結納準備

woman

結納準備

結納の前には仲人の手配や場所、日時、結納品の手配など準備がたくさんあります。 ふたりで決めるのではなく、互いのご両親ともよく話し合って決めるとよいと思います。ここでは結納準備の例をまとめてみましたので参考にしてくださいね。


仲人さんの依頼

最近は仲人さんなしで両親と本人たちだけで行う場合も増えています。しかし、もし仲人さんをお願いするなら、結納だけの仲人なのか、結婚式の媒酌まで依頼するのかを考えて選びます。 仲人とのおつき合いは、婚約から挙式までの約1年間はもちろん、結婚後も続きます。何かにつけてお世話になるでしょうから、新郎新婦のことを知っている人、交友のある人にお願いするのがポイントです。できれば、若いふたりの手本となるような家庭をつくっているご夫婦に頼むのがいいでしょう。男性側の勤務先の上司や大学時代の恩師、あるいは特に親しくしている先輩などにお願いするのが一般的です。 お願いする方が決まったら、あらかじめ先方の都合を伺った上で、二人揃って訪問し、正式なお願いをしましょう。場合によっては、両家どちらかの親が同行するのが望ましいですね。

結納の場所

かつては仲人が両家を往復して結納品を取り交わしましたが、現在では、両家が一堂に会して行われることが多くなっています。場所は両家が相談して決めればどこでも構いません。 最近は挙式を予定しているホテルや式場で行ったり、レストラン、料亭などで会食形式で行ったりする場合が多いようです。家で行う場合は仲人宅か女性の家ということになりますが、結納のあとレストランや料亭などに出向いて会食を行うと、祝宴準備の手間が省けます。

結納の時期・日時

かつては仲人が両家を往復して結納品を取り交わしましたが、現在では、両家が一堂に会して行われることが多くなっています。場所は両家が相談して決めればどこでも構いません。 最近は挙式を予定しているホテルや式場で行ったり、レストラン、料亭などで会食形式で行ったりする場合が多いようです。家で行う場合は仲人宅か女性の家ということになりますが、結納のあとレストランや料亭などに出向いて会食を行うと、祝宴準備の手間が省けます。

結納費用の支払い分担

ホテルや式場などを利用する場合、誰が費用を払うのかはっきりした決まりはありません。両家で折半が多いですが、女性の家で行わないかわりにと考えて女性側が負担している場合もあります。どちらかが遠方に出向いた場合は、招いた側が払う方法もあります。これはあらかじめ当人たちと両家で調整をして考えましょう。会計のときに、「私が払います。」「いえ、私が…」などと押し問答は避けたいものです。

結納の服装

女性はセミフォーマルのスーツやワンピース、男性は紺やグレーのダークスーツでOKです。格式にこだわる場合、女性本人は和装なら訪問着、付け下げまたは振り袖で、洋装なら肌を露出しない明るい中間色の無地のアフタヌーンドレスになります。 男性本人や父親はブラックスーツに白またはシルバーなどセミフォーマル調のネクタイでしょう。靴下は黒や紺の無地にします。靴は紐付きのものがいいでしょう。タイピンやカフス等は着けていなくとも構いません。 母親は和装なら訪問着、色無地、付け下げで、洋装なら上品なスーツやワンピースです。 親族は本人の格式に合わせた服装が良いでしょう。 仲人はブラックスーツが基本で、正式ならモーニングなどの礼装にします。 仲人夫人は和装の場合訪問着や色無地などで、正式なら留袖にします。洋装の場合は控え目なダークスーツなど、上品なスーツやワンピースです。 注意点は、親や仲人が本人たちより格式の高い服装にならないことです。また、両家のドレスコードをあわせることが必要です。片方の両親がスーツとワンピースなのに、別の両親が礼服と訪問着ではつりあいがとれません。

結納金の目安

婚礼の支度金です。以前は、男性の給料の3か月分といわれましたが、現在はもう少し低めのようです。あくまでも男性側の結婚の約束のしるしですから、自分の経済力の範囲で無理のない金額にするのがいいでしょう。30、50、70、100万円といった、縁起が良い奇数で、キリのいい額にするのが一般的です。

結納品の準備

結納金の包みに縁起物を加えて、その目録を添えたセットのことです。この数は9品目が正式ですが、略式の7品目(9品目から勝男節、家内喜多留を除く)、5品目(7品目から寿留女、子生婦を除く)で行う人も増えています。数についてはあまりこだわらなくてもいいでしょう。関東の場合は一つの台に結納品を全部並べた1台飾りが多いです。
値段はさまざまですが、2万~7万円くらいが目安です。デパートや専門店、式場、ホテルで購入できます。最近は洋風のものや飾りがシンプルなものもあります。両家が同じ数で揃えたほうがよいので、事前に何品目にするか話し合っておきます。売り場の専門家に相談するのもいいでしょう。 また、本来の儀式からは外れますが、席上、婚約の記念品を交換することがあります。男性から女性へは婚約指輪が、女性からは腕時計やスーツが贈られているようです。  

目録(もくろく)
「茂久録」とも書きます。結納品の品目と数を記した、いわば納品書です。畳み方・書き方は地方で異なるので、確認しましょう。目録は贈り物ではないので、水引はつけません。

熨斗(のし)
「長熨斗」「納幣熨斗」ともいいます。あわびの肉を干して伸ばした"のしあわび"を入れます。現在は海草やビニール製の代用品を使います。あわびは、長生きするおめでたい貝といわれ、不老長寿の象徴です。贈り物につける「のし」の意味もあります。

末広(すえひろ)
「寿恵広」と書く事もあります。白い扇子2本を一組にしたものです。末広がりに開く白い扇には、"純白無垢"という意味と、"先に行くほど繁栄するように"という思いが込められています。

金包(きんぽう、かねづつみ)
「金宝包」「金封」とも書きます。結納金、結納返しなどの現金の包みのことです。男性からの結納金の表書きは「御帯料(おんおびりょう)」、女性からのものは「御袴料(おんはかまりょう)」とします。

子生婦(こんぶ)
「子布婦」とも書きます。昆布のことです。子宝に恵まれるという意味があります。子孫繁栄の願いも込められています。"よろこぶ"にも通じます。

友白髪(ともしらが)
「友志良賀」「共白髪」とも書きます。白い麻糸を白髪に見立てたものです。"夫婦そろって、ともに白髪になるまで仲睦まじく添い遂げられますように"という意味が込められています。

寿留女(するめ)
するめいかの干し物のことです。するめは昔から祝い事にはつきものの酒肴品です。かめばかむほど良い味が出ることから、良い妻を象徴します。長期保存できるため、不備への備えの意味と"するめのように長持ちする嫁になってほしい"という意味が込められています。

勝男節(かつおぶし)
「勝男武士」「松魚節」とも書きます。鰹節のことです。背筋と腹筋を一組にして贈ります。たくましい男性の象徴で、するめと同様に酒肴品と不備への備えの意味があります。

家内喜多留(やなぎたる)
そのまま「柳樽」と書くこともあります。柳の樽に入れた日本酒のことで、"家内に喜びが多く留まるように"という願いが込められています。実際に朱塗りの酒樽を贈る地方もありますが、一般的には「酒肴料」として現金を包みます。

その他の使用品

受書(うけしょ) 結納品を受け取った証明書のことです。女性側が男性側に、受領のあかしとして渡します。品目は目録のとおりに書き写すか、"目録の通り"と略して書きます。

家族書・親族書 家族書は、同居している家族の名前や年齢、続き柄などを記した書類です。親族書は、未成年者と逝去者を除いた三親等以内の親族の氏名や年齢、続柄、住所などを記した書類です。結納時に両家で交換します。

片木盆(へぎぼん) 家族書・親族書をのせるお盆のことです

広蓋(ひろぶた) 家紋の入った黒塗りのお盆の事です。目録をのせます。

結美和(ゆびわ) 婚約指輪を加えることもあります。おめでたい当て字をつかいます。戦後、婚約指輪を贈る欧米の習慣が広がっていき、婚約記念品として贈るようになりました。