グアムの政治の紹介
グアムの政治と軍事をご紹介します。グアム島は重要なアメリカの軍事拠点となっています。
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政治
グアムは、アメリカ合衆国大統領選挙の参政権は持っていません。そのため擬似投票は行われますが、その結果は選挙結果には反映されません。
1968年以降は公選によって選ばれた知事が統括していますが、かつてはアメリカ海軍による軍政でした。国家元首はアメリカ合衆国大統領です。アメリカが全面的に防衛権を持ち、このために土地を収用することもできます。
議会はグアム議会が形成され、立法院のみの一院制となっています。合衆国議会下院に、本会議での議決権のない代表を1名選出しています。
軍事
グアム島の面積の1/3をアメリカ軍用地が占めています。グアム島は、朝鮮半島、台湾、南沙諸島、フィリピン、インドネシア、オーストラリアとあらゆる場所に緊急展開できる戦略上の要地であり、アメリカ直轄地でもあるので、西太平洋の礎石として、世界戦略を見据えた軍事拠点化を進められてきました。2004年には、グアム島周辺を調査した中国人民解放軍海軍の漢級原子力潜水艦が行き帰りに日本の領海侵犯を行ったという漢級原子力潜水艦領海侵犯事件が発生しました。
島の北部にはアンダーセン空軍基地が存在します。ここには現在常駐する戦闘機部隊は存在していませんが、しばしば飛来します。極東有事の際には、アメリカ本土やハワイなどから前線派遣された航空部隊の重要な出撃拠点となります。また、島の西部には、アメリカ海軍のアプラ軍港があり、原子力潜水艦艦隊が駐留しています。
在日米軍再編の影響により、沖縄本島に駐屯しているアメリカ海兵隊7,000人がグアムに移駐する予定で、キャンプ瑞慶覧から司令部も移転する予定です。この部隊の受け入れのための費用を日本政府が60%負担することで日米両政府が合意しました。
この基地移転には先住民の一部から反発がおきていましたが、大半の住民はかつて米軍基地が縮小された事で経済的に大きな打撃を受けたため基地・観光による経済的観点から賛同しています。
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