イベント6
8月15日
8月15日には聖母被昇天祭が行われます。この聖母被昇天とは、聖母マリアがその人生の終わりに、霊魂と肉体を伴って天国にあげられたという信仰、またはその出来事を記念する日のことを表すカトリック用語です。1950年、ローマ教皇ピウス12世によって正式に教義として宣言されました。キリスト教の方にとっては重要な意味を持つ日です。ウエディングの記念にぜひこの聖母被昇天のお祝いをしましょう。
元々この聖母被昇天は東方正教会の生神女就寝が6世紀ごろに西方に伝わったものでした。東方正教会では、8月15日に生神女就寝祭を祝います。これは聖母被昇天とは違い、マリアの死を「就寝」と考えています。聖母被昇天のように肉体でそのまま天にあげられたとは考えず、魂が天にあげられ、来世の栄光の体を与えられたという考えに基づいています。
西方で最初に記録されたのはトゥールのグレゴリウスによります。当時は1月18日に祝われていましたが、皇帝マウリキウスの時代に8月15日と定められたのです。中世から聖母の被昇天はスペイン・イタリア・ドイツ等で崇敬されていましたが、バロック期以降盛んに信じられるようになり、ついに教義とされました。
中南米や南ヨーロッパなどカトリック教徒の多い国では、8月15日が祝日となっています。しかし日本では、この日が多くの地域でお盆にあたり、また同時に終戦記念日でもあることからほとんど扱われていません。せっかくの結婚式ですから、この世界的にも有名な祝日をお祝いしてみてもいいですね。
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