歴史2
飛躍的発展
ロサンゼルスは鉄道網の発達に伴って、北部のサンフランシスコと共に発展しました。柑橘類を始め、穀物、野菜、牧畜などを東部に運び出すための集散地として栄えたのです。またそれと同時にパサディナやバーバンク、サンタモニカなどの郊外都市も発展し、メトロポリス形成の基盤となりました。しかし、ロサンゼルスが飛躍的に発展したのは20世紀に入ってからで、それには様々な要因があります。まず一つ目は湾岸の油田発見による石油化学工業の発達です。そして二つ目は大戦中に急伸した航空機産業の発達。最後に三つ目はハリウッドに代表される映画産業の発達が大きいことです。
立ち並ぶオイルリグや自動車交通の発展もロサンゼルスの飛躍的発展に大きく貢献してきました。結婚式で訪れたことのある方はご存知かと思いますが、ロサンゼルス都市圏は非常に広域であるため、交通手段にマイカーは欠かせません。そのため、他の都市よりも早くフリーウェー(高速道路)を整備し、10本以上の感染が市外を網羅しています。一方、市街交通手段として発達していたパシフィック電鉄などの路面電車は、1930年代から1960年代につぎつぎと撤去されてしまい、その結果世界的に例のないほどの自動車交通偏重の都市となりました。その交通量の多さゆえに、1980年代は大気汚染が深刻でした。しかし今日ではかなり改善されてきているのでウエディングで訪れるという方も安心して行くことができます。
以上のようにして、市街地は急速に発展していきました。しかしこの急速な発展と同時に飲料水や工業用水の確保が課題として残されてしまったのです。そこでロサンゼルスは1913年、シエラネバダ山脈の当図を流れるオーエンズ川と市を結ぶ水路を建設しました。その結果1936年には豊富な水量を持つコロラド川からの水の供給を確保し、問題解決に至ったのです。
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