チップ1
チップは日本にはない習慣なので、ウエディングのためにアメリカを訪れた人たちにとっては頭を悩ませる存在となっています。そもそもチップとは何なのでしょう。答えは「人的サービスに対してお客が感謝の気持ちを込めた心づけ」であると言われています。では感謝の気持ちを持てなかった場合、チップを渡す必要がないのかと言うと、そうではない所に頭を悩ませる原因があるのです。アメリカ(以外の国でも多く)ではチップが習慣として定着しているので、チップを収入の一部と見なされる職業従事者はチップ収入にも課税されるのです。さらにチップ収入が見込める職種の雇用主はチップ収入を見込み基本給料は低く押さえるのが一般的です。という事はチップを貰う側はチップを貰えるものと決め付けられ安い給料しかもらえず、貰ったチップもしっかり課税されてしまいます。となると万一チップが貰えなかったとしたらそれこそ死活問題となってしまうのです。
こうした労働環境を考えると、結婚式で出費が大きいとはいえ、相場程度のチップは出すようにしましょう。しかしこんな不愉快なサービスに対してチップは出したくないと思う場面に遭遇することもあるかもしれません。そんな時は相場より低めの金額のチップを渡しましょう。どうしても払いたくない場合は、不愉快なサービスだったのでチップを支払う事が出来ないことと、その理由をちゃんと本人に告げて支払うのをやめましょう。
しかしウエディングのために訪れた日本人にとって言葉の問題は決して低くはない壁です。なかなか本人に向かって自分の言いたいことを正確に伝えることは難しいです。実はアメリカ人でもこのようにチップを支払わない人はめったにいません。くやしい思いをしながらも少なめのチップをしぶしぶ出しているようです。
では具体的に旅行者としてチップが必要なサービス、その金額の相場について述べましょう。ただ金額の相場は場所(都市)によって異なります。大都会は高く、田舎は低いのが一般的ですが結婚式などが行われるリゾート地では大都会並となります。やはり最大の都会ニューヨークが一番高いようです。
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