教育１

 日本と大きく異なるローマの教育制度1をご紹介しています。
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　教育１

　ローマの教育制度は日本と大きく違います。結婚式のために来ただけで、まだ教育についてなんて考えたことがないという方もいらっしゃるでしょう。しかし教育制度の違いを知ることでまたローマやイタリアの別の面が見えてくることがあります。

　近年、イタリアの教育制度を改革する法律が成立しました。それまでは小学校５年、中学３年、高校５年で、そのうち義務教育は小中の８年間でした。しかし新制度では小中学校が統一されて７年間となり、義務教育は５年制高等学校２年までの９年間となったのです。では以下にローマの教育が具体的にどのように変化したのか紹介したいと思います。

　まず改革前の旧制度はどのようなものだったのか紹介します。イタリアは第二次大戦の末期に、ナポリからミラノまでほとんどの都市が自力開放されました。そして王制の自主的廃止を国民投票によって行い、制憲議会で新しい憲法を制定しました。しかしこの時教育までは手が回らず、簡単な処理だけで終わらせてしまったので手直し程度の改革で済ませてきました。その影響でイタリアの教育は、戦前のエリート養成のシステムが基本となっていたのです。大学への進学を希望する生徒は中学卒業後、シェンティフィコと呼ばれる理科高校かリチェオ・クラシコと呼ばれる古典高校に進むことになっていました。またそれ以外の生徒は工業や商業専門学校で学び、卒業試験を通れば、工業専門士や計理士といった資格を持つのです。またこれらの学校の他にもイタリアには美術アカデミーへ進むための美術高校、音楽家を目指すものの為の音楽高校コンセルバトーリオがあります。芸術に興味のある生徒でもしっかり専門の学問が受けられるようになっているのです。


　　

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