歴史1
19世紀以前
チャモロとカロリニアンの2つの先住民族が北マリアナ諸島にはいます。北マリアナ諸島とは、グアムを除くすべてのマリアナ諸島を指しており、サイパン、テニアン、ロタが主な島となります。
紀元前1500年ごろ、北マリアナ諸島にはグアムの先住民と共通した文化を持つチャモロ族が定住するようになります。この民族は東南アジア方面から渡ってきたと推察されます。紀元前800年頃には、現在も色々なモチーフに使われる巨大な石柱「タガ・ストーン(ラッテ・ストーン)」が現れます。これは高さ6mにもおよぶ石灰岩の柱で、上部にはおわん型の大きな石灰岩やノウサンゴが載っています。初期のチャモロ族によって作られたとされています。
タガ・ストーンは、北マリアナ諸島に多く残されていますが、その中でも最大規模を誇るものは「タガ王朝」の中心地であったテニアン島にあるタガ遺跡です。このタガ・ストーンは、かつて家の柱だったと推測されていますが、その謎は完全に解明されてはいません。有名なこの遺跡をウエディングの際にはぜひご覧ください。
カロリニアンの祖先が北マリアナ諸島にやってきたのは、チャモロよりもずっと後の18世紀頃とされています。南方のカロリン諸島からカヌーを操って交易に来たのがその始まりといわれています。その後、カロリン諸島のラモトレックから多くの島民が移住し、さらに他の島々からも多くの人々がサイパンに移り住んできました。
|