結納

キレイ学のススメ ~ビューティー11~

ビューティー11|西村有紀子 キレイ学のススメ

試練が人を磨く

こんにちは西村有紀子です。今日のおススメは2007年8月にメジャーリーグ・パイレーツ球団を去った桑田真澄氏の『試練が人を磨く』です。このタイトルを語るのに最も相応しい人物と思える著者の楽しみながら、試練に立ち向かったその時々の心境をつぶさに語った興味深い1冊です。PL学園1年生で頭角を現すことになった陰には、並々ならぬ努力と、キーマンとの出会いがありました。ドラフト、裏金、不動産問題とスキャンダルにも巻き込まれましたが、一つ一つの問題にも真摯な姿勢で向き合い、語っていて、野球一筋だったがゆえに、落ちてしまった落とし穴だったように思いました。努力の人ともいえる、著者の究極のプラス思考は、読む者に勇気と希望を与えてくれます。野球に興味がない人でも、
人生における大切な何かを読み取ることができると思います。


アンダーラインポイント

目標を立てて、そこに向かって努力して行くという生き方が、僕は好きです。でもその目標を達成したから偉いわけでも、達成できなかったから駄目なのでもない。大事なことは、目標を立てて、全力で努力して行くプロセスだと思うのです。
メジャーリーガーになったから、偉いわけではありませんし、夢や目標を実現できたから、満足なのでもありません。メジャーに挑戦したからこそ知り得たこと、見ることができたこと、アメリカに来て、パイレーツというチームでプレーしたからこそ、自分の目で見て、触れて、感じることができたこと、それに満足し、感謝しているのです。
野球が好きだから、ここまで来ることが出来たのだと思います。そして『野球が好きだ!』というのが僕の誇りなのです。

生きる目的は、自分を磨くことだと僕は思う。

何かに直面して選択を迫られることがある。人生はだいたい局面局面で二者択一を迫られるものだ。皆さんも経験されていることだろう。その際に易しい道と険しい道とがあったら、僕は険しい道を選ぶ。そうするように自分で努力している。

シーズン前にはいつも、ひとつのイメージがある。
理想のボールとかフォームのイメージだ、
正確に言うと、《理想の感覚》だ。

成功しても失敗しても、結果は結果で終わりなのだ。だから、結果にひきずられることはない。

嫌なことがあったら、それも日記に書く。そして、日記に書いて終わりなのだ。
だから愚痴は言わない。日記にはたくさん書くけれど、口に出しては言わない。愚痴を言うということは「ありがたいな」と思えていない証拠だからだ。

とにかく感謝することと驕らないこと、そして自信を持つこと、この三位一体だ。

掃除や草取りをすると、1日すごく気持がいい。今でも僕はトイレ掃除をする。人には「バカか」と言われるけれど、トイレ掃除や風呂掃除をするといい気分なのだ。

暇があれば、美術館に行って芸術作品を鑑賞したり、本を読む。人生は死ぬまで勉強だと思う。節制と勉強、これは一生続けなきゃいけないと思っている。本を読むことによって、漢字も勉強できる。遠征にもちゃんと辞書を持参する。外国人選手がいるから、英語も勉強できる。

僕はいつも目の前のことに、精一杯努力するけれど、その成果は急がない。
今の結果よりも、何年か先のより大きな成果を目指して、努力しているのだ。

よく人はプライドを傷つけられたという。たとえば年俸が低かった、待遇が悪かった、プライドを傷つけられた、というように。でも僕の考えでは、自分の仕事に対して努力していること、精一杯頑張っていること、それが僕のプライドなのだ。だから、プライドを傷つけるのは、自分自身でしかない。


目次
まえがき
Ⅰ 野球を通して自分を磨く
Ⅱ 努力することに意味がある
Ⅲ 野球と人生に懸ける想い
おわりに

「プライドを傷つけるのは自分自身でしかない」は、大切にしまいたい言葉です。

女は男のどこを見ているか

こんにちは西村有紀子です。今日のおススメは現在動物行動生理学、人間行動学で香川大学教育学部教授を務める、岩月謙司氏の『女は男のどこを見ているか』です。
本質的に女性はどんな男性を「好き」だと感じるのか、を女性側の心理に深い理解をしながら、導き出しています。6割以上の女性に「幸せ恐怖症」の症状が見られるという説には注目です。母親の嫉妬を回避するために、幸せを無意識に回避してしまう、というものですが、理由は別にしても心のどこかに「この幸せは、長く続くはずがない」という気持を感じてしまうことは、誰しもあるような気がします。
私たちは幸せになることを望み、生きているわけですから、幸せである状態に「慣れ」なければいけなのかもしれません。
女性側から見て、幸せをもたらしてくれる男性は、英雄体験をした陰徳を積んだ男性で、それを無意識のうちに見分けている、といいます。今、自分の周りにいる男性に当てはめてみると・・・。意外な自分の心理状態が見えてくるかもしれません。


アンダーラインポイント

この地球上には、自分がブランドにならなければ意味がない、と考える人々も大勢いるのです。「行為の美しさこそブランドである」という価値観を持っている人々です。

初対面の人と出会った時、現代に生きる私たちは、まず職業や学歴を気にしますが、彼らはどんな生き方をしてきたか、老人や子どもにはやさしかったか、親切にしてもらった時は人にきちんと敬意をはらってきたか、誠実に生きてきたかということを気にします。行為の美しさで人を判断しようとするのです。

さて、男性のみなさん、女性が男性をもっとも軽蔑する時とはどんな時だと思いますか?
それは、「あら、この人、私より知恵がない」と感じる時です。

「いい男」とは、学歴や地位、知識やお金のある男性のことではなく、もちろん、ルックスがいい男性のことでもなく、知恵と勇気のある男性のことです。
ここで言う知恵と勇気は、未知なる問題に遭遇した時、試行錯誤しながら解決できる能力のことです。

彼女は自分が幸せに生きているかどうか、彼に見てほしかったのです。実は、この点に関しても、多くの若い主婦も同じ不満を訴えます。「夫が無関心」「自分を見てくれない」と訴える中身こそ、自分が幸せに生きているかどうか見てくれない、という不満なのです。

女性が愛を感じる時というのは、「夫(恋人)から幸せを願われている」「夫(恋人)は、自分が楽しく生きているかどうかに重大な関心を持っている」と感じる時です。

女性は、自分がだれかとつながっている、という確信がもてないと不安なのです。その不安からイライラするのです。それが女性の本質です。ですから、彼と一緒にいて淋しいと感じてしまうのは、彼との間に心の絆がないからです。

男性は、女性とデートした時、「自分と一緒にいて彼女は楽しんでくれているだろうか」と不安になるものです。真面目で誠実な男性ほど不安になります。

女性は自分に安心や快感を与えてくれる男性を「好きな人」と認知するのです。

仮に、心が満たされていない母親の幸福度を100としますと、娘には70くらいの幸福を願うのです。私はこれを「親の7がけ幸福論」と名づけました。ただし、娘の幸福度が50以下になると、母親は同情してハッスルします。不幸をのぞんでいるわけではないからです。でも、娘が元気になって幸福度が70を越え始めると、だんだん不機嫌になってしまうのです。100を越えたら般若になるのです。

女性が自分が女であることに腹を立てる時というのは、愛されたいのに、愛されている実感がしない時です。

女性は男性の下心のみならず、犬や猫との約束を破った過去さえも見抜くのです。
「いい女」は不誠実な生き方をしてきた男性を見て気持悪いと感じることで「見抜く」のです。いい女ほど陰徳を積んだ男性の愛を気持いいと感じるのです。

女性の心の世界は、受け容れたい男性か、拒否したい男性かのいずれかしかいません。極論すると、セックスしたい男か、セックスしたくない男かしかいないのです。きれいに二分されています。二分したほうが自分の身を守るには有利だからです。

人の幸福を願い、人の不幸を悲しむことのできる男性は、100%まちがいなく「いい男」です。男性は、英雄体験をして知恵と勇気を獲得すると、一様に、人の幸福を願い、人の不幸を悲しむ人間になります。

勇気というのは、自分の弱さや呪縛と戦った人だけが、いざという時に発揮できるものです。戦った経験のない男性は、勇気よりも恐怖が頭を埋め尽くしてしまいます。真に勇気ある決断や勇気ある行動をすることはできません。

さて、その陰徳ですが、これは人知れずしていいことをすることです。

1回の悪い行いは、100回の良い行いに相当します。ですから、やると決めたら徹底して清く生きないと効果はありません。「天知る、地知る・・」という諺の通り、誰にもバレていなくても、自分自身にバレているのです。自分に対する信頼というのは、100%でないといけません。

気に入っている師匠というのは、自分の美学と似ている、ということです。似ているから惹かれるのです。同じ美意識を持っているのです。それゆえ、「自分の気に入った師匠」は、自分の美学を刺激してくれる人なのです。自分の美学というのは、自分の個性そのものです。


目次
はじめに
序章  赤ちゃんにベロベロバーをしてウケるほうがノーベル賞をとるよりも大事
第一章 なぜ女は男に知恵と勇気を求めるのか
第二章 女は男のどこを見ているか
第三章 「いい女」は英雄体験をした男を好む
第四章 「いい女」に惚れられる男になる方法
第五章 「いい女」にも「いい男」にも受難の時代
終章  いい人生とはどういうものか

うちの主人はいない、いない、バーが得意です。

お金と英語の非常識な関係 上

こんにちは西村有紀子です。外務省に勤務し、ニューヨーク大学経済修士、ペンシルバニア大学でMBAを取得など、英語のエキスパートである神田昌典氏の『お金と英語の非常識な関係上』です。著者の経歴を見て、英語学習は簡単!
といわれても説得力がない・・・、と思ってしまいそうですが、今まで英語学習に何度も挫折をしてきた人には、ぜひ、おススメしたい本です。
私自身も英語学習にはかなりの投資をしてきましたが、一番話せていたなと、実感した時は、まったく日本語が話せない、友人のご主人と3日間、2人で行動を共にした時で、最後にはビジネスの交渉までしていました。と、自らの経験を振り返っても、単語力、文法は、すでに身に付いているレベルでも、何とかなるということですね!
まさに衝撃的な著者の提案は驚きの連続ですが、今まで、何をやっても身につかなかったのですから、トライする価値大です。
きっと1年後には、自分自身のこと、
業界知識をぺらぺらと話せるようになるはずです。
元気の出る1冊で、かなりおススメです。


アンダーラインポイント

戦後日本の経済成長は、これらの会社をはじめとする、多くの日本企業が、アメリカのさまざまなノウハウを持ち込み、応用した結果だったとさえいえる。

その結果、あの国には、日本で成功するためのビジネスの種子が、いままで以上に、溢れかえっている。だから、アメリカのコンセプトやノウハウを日本に持ち込めば、価値あるビジネスがいくつも生まれると私は思っている。

とくに、ある程度、ビジネスの経験を積んだ人にとって、英語圏の情報を入手できるようになるということは、ビジネスを継続的に発展させるうえで、大きな鍵。なぜなら英語によって得られるチャンスが、いまの時代に再び、
増えているからである。

日本では終わりの見えない出版不況が続いており、とくにビジネス書は市場が年々縮小。一方、米国では1990年以降、独立開業者が増えたために、ビジネス書は成長カテゴリーだ。そのため日米ギャップが大きく広がっている。
この状況はイギリスでもオーストラリアでも同じ。その結果、英語圏で出版される素晴らしい本が、日本では翻訳されないというジレンマを生んでいる。

いまの英語力で、原書から情報を引き出す方法があるんだ。詳細はのちほど説明するけど、誰でもできるとは約束できない。中学生レベルの英語力が前提だ。
でも義務教育の範囲でじゅうぶん。いままで原書なんて、とても手に取れなかった人が、年間に数十冊、洋書を読むようになった方法なのだ。

死角とは、アメリカは「知価社会」に、日本より先に移行したという事実をしっかりと見据えることなのだ。

日本の高額納税者12000人にアンケートをとった結果をまとめた書、『普通の人がこうして億万長者になった』によれば、億万長者が成功するために重要視するのは、時代の流れを読み、準備しておくことだという。

それでは、英語学習において、いったい何を捨てればいいのか?いま勉強しても、将来、いらなくなるものは何なのか?捨て去るものは、次の6つだ。
1日常会話を捨てる
2専門外のトピックを捨てる
3単語力を増やすことを捨てる
4文法的に正しく話すことを捨てる
5ぺらぺらしゃべることを捨てる
6キレイな発音を捨てる

日本人は、ビジネス英語や学術英語のほうが、難しいと勘違いしている。
ところが一番難しいのは日常会話なのである。

もしあなたの人生を、すべて伝えたいとすれば、それは60分オーディオテープ、何本分になるのか?
60分テープ3本にしかならん。

自分の専門分野に関連する、60分テープ3本分の英語を、頭の中に入れるのである。

ビジネス英語の場合には、この850語に専門用語を組み合わせれば、それでほとんど用が足りる。そしてビジネスの専門用語は、英語をそのまま日本で使っている場合が多い。

結局は、単語力というより、英語的な発想力がカギ。

英語を使えるようになるのではない。英語を使えると知れ。


目次

著者からのメッセージ
私は英語ができない
第一章 お金になる英語の学び方
第二章 勉強しなくても、なぜか英語が使える人の秘密
第三章 新しい現実を生み出すファースト・ステップ
非常識な英語活用法ステップ1

いままで何度も英語学習には無駄な時間とお金を費やしましたが、今回はいけそうです!

お金と英語の非常識な関係 下

こんにちは西村有紀子です。今日のおススメは上に引き続き、神田昌典氏の『お金と英語の非常識な関係下』です。フォトリーディング・ホールマインド・システムという今までとはまったく違った読書法で英語のビジネス書を『理解する』方法論を紹介しています。
これを読んだだけでは半信半疑かもしれませんが、洋書はまったくの苦手、であれば、やってみる価値ありの内容です。写真を写し取るようにページを記憶する、というくだりは、ドラえもんの暗記パンを思い出したのは私だけでしょうか。
本を読む目的を明確にしてから本を読むということがいかに、内容理解を早めるのかということを丁寧に説明しています。
後半は実際にこれさえ知っていれば、国際ビジネスにワープできるという、魔法のセンテンスをいくつも紹介。とにかく、洋書を買って内容理解に取り組んでみる、海外のセミナーに参加してみる、という清水の舞台から飛び降りるような体験が、世界とのビジネスの扉を開いてくれることを、繰り返し、強調しています。
国際人として活躍したい!という夢を持ったきれい人におススメの1冊です。


アンダーラインポイント

実は中学生程度の英語力があれば、洋書は読める。大学の受験勉強を通して、文法、読解等の勉強をした人は、基礎がしっかりしているから、さらにスムーズだ。

私がこの本の情報を処理するために使った方法は、上巻にて紹介したフォトリーディング・ホールマインド・システムという読書法だ。この方法は、今まで学校で学んできた読書法とは大きく異なる。

たとえば、英語試験の読解力を前提として『PROFITPATTERNS』を読むと、辞書を引く時間も合わせれば、ヘタすりゃ1ヶ月はかかる。
だが、フォトリーディングを使ってしまうと、なんと3時間でいけちゃうのだ。

ステップ①・・・準備(45秒)
→本の表紙を眺めたり、ひっくり返して裏表紙を眺めたりしています。
ステップ②・・・プレビュー(1分15秒)
→次に、本の目次を開きました。ペラペラとページをめくっては、前のページに戻ったりしています。どうも内容を見て、考えているようです。
ステップ③・・・フォトリーディング(8分)
あれっ、今度は、不思議なことをしています。本を逆さ向きにして、手に持ちました。そして最後のページから、ページをめくり始めました。
ステップ④・・・活性化(2時間20分、うちランチ休憩60分)
今度は、本を正しい方向に持ち直しました。また本のページを、ランダムに開いています。あるページを見たら、次は、また違うセクションのページを見るという具合です。
ノートを広げて、何かを記入しています。
あれ、食事に行ってしまいました。腹が減ったのでしょうか?近所のそば屋に行きましたよ。
1時間も時間を潰して、家に帰ってきました。
今度は本とノートを広げ、本を見ては、何かをノートにメモしています。
ステップ⑤・・・高速リーディング(30分)
最後には、はじめの章から最後の章まで、順を追って読んでいます。しかし、全部に目を通すわけではなく、どうも各章のはじめと終わりを丁寧に読んでいるようです。常識的な意味で、読んでいるといえるのは、ここで始めて見られる光景です。

まず、私は、表紙や裏表紙を見ていたわけだが、いったい何をしていたのか?
この本を読む目的を設定していたのだ。

概要をざっと理解し、説明できるようになるために、本を読む。

本の表紙・裏表紙に続いて、私は、目次を眺めはじめた。1分程度しか時間を使っていないが、これが極めて重要な作業なのである。
これは著者が本を書いたときの、論理の構築パターンを理解しているのである。

フォトリーディングとは、本の見開き2ページをあたかも1枚の写真のように、脳に写し取っていく手法である。

ここで重要なことは、フォトリーディングによって、一度、視覚情報が脳に送られれば、ゆるやかな結合であるものの、記憶糸が記憶網に結びつき始めるという事実である。

一般的にいえば、何回も使われている言葉は目立つからキーワード。

1冊の本につき、だいだい20~30程度の言葉を、書き留めておくのが目安だ。

本から得たい情報が何なのかをはっきりとする。その上で、その情報を引き出す質問を考えておく。これがもっとも効率的な読書の原理原則だ。

1ズバリ著者は何が言いたいのか?
2なぜ著者はこの考えを持つに至ったのか?
3著者がその考えをもった背景は?
4著者の考えの根拠にはどんなものがあるのか?
5著者の結論は?
6私にとっての重要な気づきは?
7はじめの第一歩は?
以上の質問に対する答えを、本から引き出す。そうすれば短時間で、ビジネス書のエッセンスを理解することができる。

新しい記憶糸と、あなたが持っている既存知識、つまり先ほど書き留めたキーワードとの結びつきを強くしなければならない。

人生、わからないことはあるもんだ、とスパッと割り切ろう。
もちろん、こちらが努力して、著者の言いたいことを読解することもできるが、わかりにくい著者の本を読解するよりも、わかりやすい著者の本を理解したほうが、よほど得である。いいビジネス書はたくさんあるので、すべての本に時間をかける必要はない。

私に言わせれば、読書というのは、本の情報を正しく理解して、それを活用するために行うのではない。むしろ、本の情報を刺激として、既存知識を結び合わせて、自分自身の思考体系の中で活用するためだ。


目次
ようこそ下巻へ
第四章 3時間洋書攻略法
第五章 国際ビジネスで活躍するワープの入り口
第六章 未来への帰還

高校生の時、教科書を写真みたいに暗記していたことを思い出しました。

あの娘にも彼氏がいる理由

こんにちは西村有紀子です。今日のおススメはキャスター、コメンテーター、エッセイストとして活躍中の桑名涼子氏の『あの娘にも彼氏がいる理由』です。表紙もマンガっぽくて、中もイラストたっぷりで、かなり軽めの本のような作りですが、内容は意外と心理学や行動学などのきちんとした論拠を添えての展開で、そのギャップが面白い1冊です。2000人の女性から集めた恋の悩み47項目に対して、マリリンという名のオカマをキャラクターとして立て、オカマの口から恋愛論を語らせているところも非常に面白いです。
最初から最後まで、まず極端なフレーズでインパクトを与えつつ、正統な理論を後でつけるというパターンなので、もう少し変化が欲しかったかな、という気もしますが、恋愛における男性の心理や行動がズバリと描かれていて、参考になる女性も多いのでは。


アンダーラインポイント

難しくても、無理やりキラキラ輝く自分を頭に描いて、笑うんだってば。それがいつか本当の自分になることを期待するのよ。
こうやって期待してその通りの結果を生むことを「ピグマリオン効果」って言うんだわ。
タイヘンだけど、やってみなさい。

相手のどんな行動に目を向けるかで、お互いの関係はぜんぜん変わっちゃうんだからね。こういうの「注意減退仮説」っていうんだけど、つまんないことをいちいち気にしてると、彼なーんにも悪いことをしていないのに、不信感だけが募るんだわ。

分相応のところで気持ちよくお金を払えるオトコは器がデカいんだって。この「気持ちよく出す」っていうのがポイントね。あと、出した後はぜったい「恩に着せない」って言うのも大事。

「自尊理論」自己評価が低くなると、人は愛情を受け入れ易くなる。逆に自己評価が高いと相手への要求も高くなり、恋愛が生まれにくくなるということ。

「カリギュラ効果」っていうんだけど、ダメだダメだって言われてると、そのことばっかり頭に刻まれるわけよ。そうすると彼はいっつも浮気を意識するようになって、意識したことに行動が引っ張られるわけ。

快適な気分を作れるオンナ、恋愛以外に本気で打ち込めることがあるオンナ、変化があるオンナ、最低ラインの3条件だわ。あとは二人の関係とオトコのタイプによるから自分で考えなさい。とにかく彼氏を吸引することに意識を向けるのよ。疑ってたってぜったい吸引できないからね。

泣くより怒るほうがショック受けてんのよ。泣くってことはさ、復活の期待が僅かにまだあるんだわ。千分の一の確率でも彼女の気が変わることを望んでるわけ。涙が流れるってことは、甘えてるってことなんだから。でも人格までボロクソ言うっていうのは、もう何言ってもダメなの分かってるから、最後の捨てゼリフくらい残しておかなきゃ気が済まないわけ。

ところがこれ、ミョーにアッサリされると、オトコって電話切った後ものすごく気になるんだわ。声が聞きたいか、会いたいから電話かけてきたんだろうに、このアッサリ間はなんだって、なんか落ち着かなくて惑わされるわけよ。そうすると気になって、必ず自分から電話してくるんだわ。


目次
はじめに
第一章 ブルーな女たち
第二章 勘違いする女たち
第三章 怒れる女たち
第四章 迷える女たち
第五章 願う女たち
第六章 グチる女たち

恋は自分のこととなると、とたんに判断が鈍ってきたりするんですよね。

レバレッジリーディング

こんにちは西村有紀子です。今日のおススメはレバレッジコンサルティング株式会社代表取締役の本田直之氏の『レバレッジリーディング』です。以前きれい学で同著者の『レバレッジシンキング』をご紹介しましたが、本書は「読書」に絞り、読書をすることで、どのように人生にレバレッジ(てこの原理)をかけていくかについて書かれています。
読書は最高の投資、絶対に損をしない確実な投資、であるという理論は納得です。特にビジネス本を読むことで、人はビジョンや行動が変わり、株式、外貨などに投資するよりもはるかに多くの利益を手にすることが可能となります。ビジネスの社会に生きている人間で、本を読まないということは、練習をしないスポーツ選手のようだという著者の意見にはまったく賛成です。もっともっと本が読みたくなる!そんな1冊です。


アンダーラインポイント

最低でも1日1冊、多い時は3~4冊は必ず読むようにしています。なぜこんなに読むかというと、読書を単なる読書ではなく、経済的行為、つまり投資活動として捉えているからです。

「問題解決のヒントを探す」というはっきりした目的意識があったので、余計なところを読まずにすみ、ポイントを拾うのが速くなったからです。

ビジネス書には世界的な経営者や、さまざまなビジネスで成功した人のノウハウが詰っています。熊谷さんのお父さんの言われるとおり、汗水たらし、血のにじむような努力をした他の人の数十年分の試行錯誤の軌跡が、ほんの数時間で理解できるよう、本の中には情報が整理されているのです。

ビジネスでレバレッジをかけるには、どうしたらいいのでしょう。
その答えは、本を読んで、そこに書かれているノウハウを自分流に応用し、実践で活用することです。

つまり、自分の「やる気」に他人の知恵や経験というレバレッジをかければ、何十倍、いや何百倍もの結果をだすことができるというわけです。

ただし、1冊や2冊を読んだだけでは足りません。できるだけたくさんの本を効率よく読むこと、すなわち、多くの人の成功のプロセスを吸収することが必要です。これにより累積効果が出て、「パーソナルキャピタル(自分資産)」の言わば「含み資産」がどんどん増えていき、条件反射的に実践で必ず活用できるようになるのです。

練習すればするほど上達するように、読めば読むほど、実践に使えるベースが貯まっていきます。この累積効果により、レベルアップして、仕事ができるようになります。

さらに自分のペースでゆっくり読むわけではありません。読む前に「この本はこれくらいの時間で読み終わるぞ」という制限時間を設けます。基本的には1冊につき1時間というようにしています。

インプットするだけでは、ただの自己満足にすぎません。いかにアウトプットするかが勝負なのです。

将来大きなリターンが欲しいなら、自分に投資しておくべきです。株なら暴落することもあります。しかし読書なら、たいていは何かしら得るものがあるはずです。勝ち負けで言えば、勝つほうが圧倒的に多いという珍しい賭けなのです。もちろん「読んで損した、時間の無駄だった」と思うような本も中にはあります。しかし経験を積むうちに、そういう本にひっかからずに済むようになります。

ビジネスマナーですら、日々変化しています。だから、なるべくこまめに自分の中の「常識」を更新していかないと、世間の動きについていけません。

即戦力になるのは、自分にとってやさしい本、読みやすい本のほうです。ビジネスに役立つのは、理論より、実践のノウハウということです。したがって、「教養型」の本ではなく、「経験型」の本を選ぶべきです。

1冊の本だけに書かれていることは、その著者個人の意見かもしれません。しかし、もし同じことを10人の著者が主張していたら、それはもう原理原則と呼べるのではないか。

レバレッジ・リーディングでは、ポイントを絞り込んだ後、その本のエッセンスを繰り返し何度も読むことに重点を置きます。

最初のうちは、読んだ本1冊につきメモを1つ作るといいでしょう。
いつもメモをもち歩きます。いつも持ち歩いて繰り返し何度も読むと、その内容が、だんだん自分になじんできます。


目次
はじめに
第一章 ビジネス書の多読とは何か
第二章 本探しは投資物件選び
第三章 1日1冊ビジネス書を戦略的に読破する
第四章 読んだままで終わらせるな!

きれい学のこのコーナーが私にとってはレバレッジリーディングです。

あなたの年収を3倍にする料理のパワー

こんにちは西村有紀子です。今日のおススメは理学博士、健康医学博士であり、株式会社健康プラザコーワの代表取締役でもある臼井由妃氏の『あなたの年収を3倍にする料理のパワー』です。料理を嫌々ではなく、目的意識を持って、作ることは究極の自己鍛錬と言い切る、大胆な発想の1冊です。確かに料理は最高の状態で食べるタイミングを計りながら、段取り良く作るには、非常に頭を使います。器の選び方から、盛り付けにはセンスが問われますし、食べる人の好みも考えながら、食べやすく調理するということは、人としての思いやりも必要です。
また、自宅に招いて手料理を振舞うということは、欧米諸国では最高のおもてなしに当るように、大切な人とのコミュニケーションの場としても、料理は相当な威力を発揮するのです。料理を楽しみながら、一生懸命やることで、成功顔になれる、とのことですが、毎日のことである食生活にこだわることで、人としての余裕や、深みが出てくるのかもしれません。そして何より、美味しい物を食べていると、幸せな顔になってしまうものですね。結果、人間関係もよくなり、仕事もうまく行き、年収アップにつながるということでしょうか。毎日の料理を苦痛に思っている人にはとくにおススメです。


アンダーラインポイント

料理には底知れないパワーがある。
ほとんどの人は気づいていないが、意識して料理をすることは、「究極の自己鍛錬」につながるのだ。

レシピを読みながら、食材を揃えてつくる料理、仕事の一環としての料理、何となく作る料理は、段取り力はつくかもしれないが、料理力を使っているとは言えない。
ましてや、嫌々作る人は、何度料理をしても、料理力の恩恵に授かることはできない。

料理力とは、一言で言ってしまえば、「自分の人生に成功を引き寄せる総合プロデュース能力」が身に付くことなのである。

「好きな料理も満足にできない人間に会社の経営が勤まるはずなどない」
その日を境に、再び料理を作るようになった。
食材と向き合い、そのものが一番生かせる方法を考え、簡単だがおいしくなるプロセスを検証し、ときには、社員や友人に料理をご馳走したり・・・。
すると驚くべき変化が起こったのだ。

何よりも「毎日幸せだ」「明日はもっとよくなる」と、思えるように私自身が変わることができたのだ。

「成功顔」とは、体の中から自然ににじみ出てくる、成功する人だけが持っているオーラに導かれて出来上がるのだ。
料理力が与えてくれた「成功顔」によって、幸せの輪がどんどん広がっていった。

多くの業務に追われ自分を見失いがちな人は、彼を見習う必要があるようだ。なぜならば、料理を集中して作ることで、ストレスが解消され、オンとオフの切り替えもうまくいくからだ。

また、料理は仕事以上に納期が厳しい。
食べごろをはずしてしまったら、おいしさが半減することもある。仕事の納期が間に合わず、お客様にあれこれ理由をつけて日延べしてもらった経験を持つ人もいるだろう。
料理の場合、食卓にそろったお客様へ時間通りに料理が出せないからと、日延べして欲しいとは言えない。
だからこそ、料理がきっちりできる人は仕事の能力もある。

食材の配合を考える、季節感を盛り込む、デコレーションを考えるなど一連の作業を続けていると、神経が休まるだけでなく、細かいことに気づくようになった。
結果、最近は負けなし、絶好調で文字どおり「鼻が利く状態」である。

だから料理をすると、右脳には、その経験が蓄積され潜在意識に影響を与え、アイディアや感動が溢れてくる。
顕在意識をつかさどる左脳だけでは処理できない問題も、ストレスを感じることなく解決できるようになる。バランスがとれて心に余裕が生まれるのだ。

仕事でも勉強でも実力を発揮し、目標を達成できる人は、ゴールからの発想が出来る人。完璧に成し遂げた姿をイメージできる人である。
料理は完成図が見えやすく、誰にでも理解しやすい。
料理は「ゴールからの発想」を身につけるのにもってこいのツールなのだ。


目次
プロローグ
1章 できる人は「運命」と「料理」の関係を知っている
2章 自分をマネジメントするパワーがつく
3章 問題点を解決するパワーがつく
4章 潜在能力が開発され、夢を叶えるパワーがつく
5章 3日間集中!実践・必ず成功する料理力

毎日夕飯を作っていますが、目的意識は無かったです。完成形を想像しながらやってみます。

スピリチュアル美人

こんにちは西村有紀子です。今日のおススメは元世界銀行人事カウンセラー中野裕弓氏の『スピリチュアル美人』です。自分の内側にいる“もう一人の私”である魂を磨くことで、内面からの美しさを高めていこう、という1冊。
実際の小さな行動の積み重ねが、美人を作っていくのですが、日々の生活の中で取り入れやすい些細な行動改革で“スピリチュアル美人”になれるよう、提案してくれます。自分を信じる“覚悟”を促してくれる、元気の出る内容です。


アンダーラインポイント

魂の輝きは、「~したから、良い人だ」というような理屈や目に見える理由抜きで、黙っていても人のハートに直接届いてしまうのです。魂と魂が感応してしまうのです。

魂は、私たちの内側にいる、“もう一人の私”のことなんです。
大いなる智恵と無限の可能性を持った神様のように光り輝く存在なのです。
私は、この本当の自分、つまり自分の魂に親しみを込めて「ウメちゃん」という愛称をつけました。

“なりたい自分”になる奇跡のルートが1つだけあります。
それは“なりたい自分”になりきること。
私はよくゲームのようなことをして楽しんでいます。1日プリンセスデーをつくって、自分がどこかの国のプリンセスになったつもりで、その日をなりきって過ごすのです。
このような形からなりきっていくと、内面にも変化が起きてきます。まず自分に対する自信やいい意味での自尊心が生まれます。また、自分が満たされているので、人への慈愛や奉仕の精神も自然とあふれてくるのです。

毎朝、最初に出会った同僚2人をほめましょう。
ほめるとは、「肯定的なフィードバックを口にする」という意味です。
肯定的な言葉は自分に還ってきます。相手だけでなく、あなた自身の1日が心地よくなります。

ただし、スピリチュアル美人が普通の“美人”と違うのは、人から見た“美人”ではなく、自分を大切にする“美人”を目指すという点です。

実は、お金もちになれる人となれない人の違いは、この夢を見る力にあります。「私にはこの程度が“分相応”よ」と限界を自分できめてしまうのか、「私の内側には無限の可能性がある」と信じて大きな夢を思い描けるか・・・。ただそれだけの違いなのです。

本当に欲しいものではないのに、ただ“何か”を買ってしまうのは、自分の不幸を紛らわすためだったり、飢餓感の代償行為だったりする場合があります。

1、スピリチュアル美人は、「起こった出来事に偶然はない」ということを知っています。
2、スピリチュアル美人は、この必要な偶然が、1分1秒遅れることも、早まることも無く、絶妙なタイミングで訪れることを知っています。
3、スピリチュアル美人は、この落ち込みや辛い出来事は、乗り越えられるからこそ起きているとしっています。


目次
メッセージ
プロローグ
第一章 さあ!実践!「スピリチュアル美人」になる基本のルール
第二章 今すぐ「スピリチュアル美人」に生まれ変わる奇跡のルール
第三章 自然と素敵な友達に恵まれる「スピリチュアル美人」のルール
第四章 愛される幸せを実感する「スピリチュアル美人」のルール
第五章 大好きな仕事を心から楽しむ「スピリチュアル美人」のルール
第六章 心身の美しさに磨きをかける「スピリチュアル美人」のルール
第七章 不思議とお金が集まってくる「スピリチュアル美人」のルール
第八章 どうしてもうまくいかないときに・・・SpecialEssence
おわりに

セレンディピティが毎日起こっています。

30代で差をつける人生戦略ノート

こんにちは西村有紀子です。今日のおススメは米国公認会計士である午堂登紀雄氏の『30代で差をつける人生戦略ノート』です。30代のうちにいかに「自分ブランドを構築」し「幸せなキャリアを形成」するか、を語った勉強本です。
格差社会とは思考格差社会である、と言い切り、勉強をしない人は、人生で大損している!と説いています。そして高い視点を持つことで到達できる場所を高め、替えの効かないトガッた人材になるためのノウハウが満載です。わずか1年で3億円の財を成した著者の努力の仕方、方向性を学べる非常に役に立つ1冊です。


アンダーラインポイント

格差社会と言われますが、裏を返せば努力した人が報われるようになってきたということです。
飽和社会と言われますが、それは、モノよりも心の豊かさが重視される社会になってきたということです。それは、製品をつくれなくても、心理的な豊かさを提供できれば成功できるチャンスがあるということです。

では、所得格差の原因はいったい何でしょうか?
それは、「思考格差」が拡大していることだと僕は考えています。つまり、頭を使って仕事をする人と、頭を使わずに仕事をする人の差が大きくなっているのです。

でも、本当に賢い人間というのは、他人の言うことに簡単に自分を預けないものです。
つまり、人の評判や流行などは、さほど当てにしない。そういうものに振り回されるのではなく、自分自身の価値判断基準を持ち、自分の価値観を大切にして生きようとします。
例えば僕の理想の生き方は「ストレスフリーの自由人になる」ということです。

こうしたプロフェッショナルたちに共通しているのは自分自身のWWW(ワールドワイドウェブ)を持っていること。このWWWとは、もちろんインターネットのことではなく、人的ネットワークのことです。クモの巣状の人的ネットワークを張り巡らせ、彼らと彼らの持っている情報を組み合わせ、価値を創り出している。

仕事の付加価値が高く、スキルや意欲のポータビリティ(持ち運びできる、つまりどこでも通用する)があれば、自分を高く買ってくれる会社はいくらでも見つかるのです。

そんな人材になるのは、他人とは異なる何か“トガッた能力”が必要です。

しかし、複数の得意分野を組み合わせることによって、他の人との差別化を図ることができます。例えば、金融とITがそこそこわかり英語もそこそこできる。となるとどうでしょうか。たちまし活躍できる範囲が広がり、あちこちからお声がかかる確率が高くなります。

複数のスペシャリティ領域を持ちながら、全体を俯瞰しマネジメントもできる、マルチな知性やタレントを持つ。
あえて言うなら「マルチプル・インテリジェンス」でしょうか。

安定とは何か。多くの人たちが定義する安定の一つに「一定以上の収入が絶えないこと」があると思います。
お金の面に限って言えば、僕は、「安定とは、たった一人で放り出されても、ゼロから3年で1億円稼げる人になること」と周囲の人によく言っています。
ゼロから3年で1億円稼ぐ・・・こうなるためには、変化に対応できる人材ではなく、変化を創り出せる人材、もしくは変化に翻弄されない能力を持った人材になる必要があります。

この世のルールは賢い人たちが作っているわけです。勉強しないのは、確かに今はラクかもしれませんが、結局は賢い人たちに搾取され続け、人生全体で見たら大損という結果が待ち受けています。

さて、社会人でいうところの勉強とは、「より付加価値の高いアウトプットを出せる自分になるための手段」と僕は解釈しています。

また、投資にしろビジネスにしろ、儲かる情報の多くは英語圏の世界に流れているという現実があります。

多くの人が読書や勉強にいそしんでいますが、重要なのは、そうした勉強を通じて、「自分はどう思うか?」「自分はどう行動するか?」に帰結することなのです。

ビジネスパーソンであれば、本質を追求しようとする「知的好奇心」と自分は何をすべきかまで考え抜ける「知的体力」は重要な能力です。

安易に常識に流されない「反常識思考」とは、本当にそうなのか?なぜそうなのか?を繰り返し問うことであり、他人の意見に安易に納得しないものの考え方のことです。そして、そもそも「この世に常識など存在しない」という前提で考えることによって、より物事の本質に近づいたり、潜在マーケットの存在に気づいたりすることができます。


目次
はじめに・・・たった一人、世間に放り出されても「稼ぐことのできる力」とは?
30代で差をつける「人生戦略」①稼ぐ人の「頭の使い方」をマスターする
30代で差をつける「人生戦略」②「アウトプット勉強法」で差をつける
30代で差をつける「人生戦略」③自分の「マシン性能」を徹底的に鍛える
30代で差をつける「人生戦略」④問題解決力を劇的に高める
30代で差をつける「人生戦略」⑤どこでも通用する「自分ブランド」を確立する
30代で差をつける「人生戦略」⑥リターンを意識して「時間」を使う
30代で差をつける「人生戦略」⑦人を動かす「コミュニケーション・スキル」を磨く
終わりに・・・「自分の価値」を高め納得のいくキャリアを築いていくために

複数の得意分野を作ろう!

宇宙にお願い

こんにちは西村有紀子です。今日のおススメは世界でもっとも信頼されていると言われ、インターネットでは世界中で2000万人以上の読者を持つ占星術師ジョナサンケイナー氏の『宇宙にお願い』です。全編にわたって“守護天使”の口から語られる形式になっており、一瞬おとぎ話風のタッチですが、内容は非常に深く、高尚です。
日々の生活の中で理屈では説明しきれない、偶然や、ラッキーな出来事には、私たちの精神世界の中では確認できない“何か”があり、それを表現するために第三の存在である“守護天使”を登場させることで見事に語りきっています。
守護天使にお願いをするだけでなく、自分自身も努力すること。願いがかなった時だけ「ありがとう」を言うのではなく、守護天使と話をするときは、いつも「ありがとう」と言って欲しい、などは、常に感謝の気持ちを持ち続けるということを違うニュアンスで伝えています。読み手の側にどれだけの倫理観や、ポジティブな発想の蓄積があるかで、非常に心に響くメッセージを受け取れるかという、興味深い1冊です。自分なりの気づきが多くおススメです!!


アンダーラインポイント

常識の範囲内だったら、ほとんどどんな注文でも宇宙につけることができる。そして、その注文が聞き届けられる可能性は十分にある。

あなたは人生を「自分が望むもの」でいっぱいにしたいと思っています。そして「望まないもの」を減らしたいと思っています。うれしいことにそれは十分に可能です。しかもそれは簡単に実現します。

「コーイヌールのようなダイヤモンド」をリクエストした場合、それを手に入れられる可能性は高まります。なぜなら、それによって守護天使にかかる制約が少なくなるからです。
それよりもさらに柔軟になって、「ダイヤモンドを購入する資金」を頼んだら、守護天使の仕事はずっと楽になります。私はあなたの守護天使として、できる限りのことはするつもりです。でも、あなたの側でもそれなりに努力していただきたいのです。

世の中には、一見したところ奇跡のように見えても、その実は少しばかりの信念と想像力とやる気さえあれば達成できる目標がたくさんあります。

正直なところ、たとえ私がそばにいても、人生が厳しくなることはあります。私はあなたが楽しい体験だけをできるよう手助けします。でもそれだけの存在ではありません。苦しい体験をどうしても避けられない場合も、私はベストをつくさなければならないのです。

一見したところ過酷に思える状況を受け入れ、そこに美点を見出すお手伝いをしてあげられます。たとえ不治の病にかかっていても、大いなる愛と信頼感に包まれながら、この世界から次の世界に移行できるよう、お手伝いをしてあげられます。不治の病はともかく、いつの日かあなたが「次の世界」に移る日がやってきたら、あなたを案内してさしあげるつもりです。今あなたがどこにいようと、どんな人生を歩んでいようと、それは変わりありません。

私に話しかけるときは、本心を打ち明ける必要があるということなのです。さもないと、心にもない願い事がかなってしまい、あなたは早々に後悔する羽目になるでしょう。

願い事がかなえられた時点で「ありがとう」と言うべきではありません。むしろ願い事を唱える段階で「ありがとう」と言っていただきたいのです。つまり「私の代わりにがんばってくれて、ありがとう」と言えばいいのです。
私に話をするときは「どうぞ」と一緒に「ありがとう」を言って下さい。願い事がかなっても、かなわなくても「ありがとう」の一言を忘れないように。

でも、次のようなリクエストでしたら、私に提案しても結構です。「親愛なる守護天使さんへ。この欲望は私の心を引き裂いています。どうぞこの欲望を消してください。その代わり、私の手が届くものに心が動くよう、手助けしてください」もし私があなたの立場にあったら、私は確実にそんなリクエストを出すでしょう。

幸いなことに、これまで何度も申し上げたように、私はあなたを裁きません。でもあなたに対して望むことはあります。もし私自身に守護天使がいたら、きっと私は「自分自身を知る能力をもっと授けてください」と頼むでしょう。

成功者のように振舞ったり話したりすることで、成功の確率は飛躍的に高まります。あなたの自信が周りの人々に感染するからです。あなたの願い事は、何かを達成することですか?それとも何かを手に入れることですか?いずれにせよ、あなたが自信を持ったら、周りの人々はあなたの能力を信じるようになるでしょう。奇妙なことに、人々は率先してあなたに救いの手を差し伸べるようになるのです。


目次
賢人の言葉
はじめに
序章宇宙はとっても寛大な場所
第一章 あなたの天使に会う
第二章 どんなサポートをお望みですか
第三章 守護天使にはどのように話しかけるべきか
第四章 合図と信号
第五章 すばらしい疑惑
第六章 ポジティブな思考とポジティブな態度
第七章 全体像を把握する能力と優先順位
第八章 「人間の守護天使」になることについて
第九章 こうすればもっと守護天使を活用できる
第十章 守護天使に仲介を頼む
おわりに