結納

ウエディング用語 ~え~

え|用語

Aライン

アルファベットのAのように上部が小さく、ウエスト部分から裾に向けて直線的にスカートが広がるデザインのドレスのことです。ウエストに切り替えがなく縦のラインが強調されるので、背を高く見せる効果があり、また、特にウエスト位置が高いため足も長く見え、着る人の体型をあまり選ばなく、中でも全体的にぽっちゃりした方に適しています。シルクサテンなどのハリのある素材を選ぶと上半身もスッキリ見えます。シンプルで洗練された印象が人気で、着こなし次第で可憐にもシックにもなります。ラインがシンプルなので、豪華すぎなければどんなブーケでも似合います。1955年春夏パリ・コレクションにてクリスチャン・ディオールが発表したドレスラインです。他にもスレンダー、マーメイドタイプなどがあります。

エクセレント

エクセレントは、ダイヤモンドのカットの評価で、もっとも優れたクラスのことです。日本においてカットは上から、エクセレント・ベリーグッド・グッド・フェア・プアの五段階に分類されます。実はエクセレントクラスは「宝石鑑別団体協議会」が設けた日本のみのグレードであり、世界的には存在しないグレードです。さらにエクセレント以上のカットとして、H&C(ハート&キューピットエクセレント)と、3 Excellent(トリプルエクセレント)、さらにその上のH&C 3E(ハート&キュ-ピット トリプルEX)などを設定している場合もあります。カットはプロポーション(形)とポリッシュ(研磨状態)とフィニッシュ(仕上げ)、シンメトリー(対称性)を基に総合的に決定されます。ダイヤモンドは光が内部で屈折して美しい輝きを放つので、カットがとても重要な要素です。

S字ウェーブ

リングのアームラインがS字型のもので、指を細く見せる効果があります。アームが左下がりに「S」の字を描いたようなデザインの指輪は、見慣れない方にはやや大胆という印象を与えるデザインかもしれません。宝石をあまり付けないタイプなので、シンプルではあるが、その独自の形からしてボリュームもあるので普段着にも合わせやすいし、お出かけにも人目を引く美しいデザインです。指輪だけが目立つことなく、手の動きに表情や品格を生み出します。

エタニティリング

英語で「永遠」という意味のリングで、リングの全周にとぎれなく同カット、同サイズの宝石を留めています。とぎれることなく並んでいることで「永遠の愛の象徴」と言われます。石が全周しているリングを「フルエタニティ」と呼び、半周程度石が留められたものを「ハーフエタニティ」と呼びます。エタニティリングは、同一サイズのダイヤモンドをリングの面とダイヤの面がほぼ同じに一列にぐるりと留めたフルエタニティものが基本です。しかし、サイズ直しの可能性や、コストの面も考えてハーフエタニティも人気があります。リング幅が均一でストレートなので、一般的なマリッジリングとの重ねづけが可能です。一般的には結婚記念日や、子供が生まれた記念などに夫から妻へ贈るジュエリーですが、結婚10年目の記念に贈られるスイート10ダイヤモンドでもハーフエタニティが用いられます。ウエディングシーンで普段付けできる結婚指輪として贈られる場合もあります。

Hライン

1954年の秋冬のコレクションでクリスチャン・ディオールが発表したシルエットです。世界的に大流行し、60年代の基本的なラインとなりました。アルファベットのHの字に似た形をしており、肩幅が狭く、バストやウエスト、ヒップを強調しない全体的にほっそりとしたストレートなラインです。Hの字の横線は、ベルトや切り替えによって表現されました。バストもヒップもフラットで、ウエストもルーズなのが特徴です。ストレートラインの一つでもあります。

エメラルドカット

エメラルドカットとは、宝石のカットの形状で、長方形にカットされたスタイルです。ファンシーカットの一種でエメラルドなどのカッティングによく使われます。カット数は50面です。エメラルドという名はラテン語やギリシア語の "smaragdos"(スマラグドス)に由来し、フランス語の "esmeraude" に至ります。エメラルドは『緑の宝石』という意味です。バケットカットの4隅をカットしたものがエメラルドカットです。バケットカットは、メレ石に良く使われる形で、「棒」を意味するフランス語に由来します。現在のエメラルドの形になったのは十六世紀に入ってからと言われています。

エンゲージリング

正式にはエンゲイジメントリングといい、婚約をしたカップルが、結納の際に男性から女性へと贈られる婚約指輪のことをいいます。プロポーズ時にサプライズで贈るケースもよくあります。マリッジリング(結婚指輪)と比べ、大きな宝石があしらわれている豪勢な指輪が多いです。主にダイヤモンドがメインの石として選ばれていますが、最近は真珠や誕生石など、自分の好みにあった指輪を選ぶカップルもいます。
以前はよく“婚約指輪は給料の3カ月分”といいましたが、全体の予算を考えた上で検討をすると良いでしょう。エンゲージリングの歴史は、紀元2世紀の古代ヨーロッパで始まったと言われています。古代ローマ時代に、契約履行の証しとして使われていたそうです。当時はシグニットリングと呼ばれ、男性はゴールドの指輪を、女性はカメオの指輪を贈る習慣でした。このリングを花嫁に与えることが、家事全般を取り仕切れる権利を認めることであるという意味があるとされました。13世紀ころまでは、エンゲージリング、マリッジリングの区別はなく、永遠に終わることのない円を、愛の象徴として花嫁に贈ったものでした。現在のように、エンゲージリングは婚約指輪、マリッジリングは結婚指輪になったのは13世紀以後といわれています。エンゲージリングにダイヤモンドが使われたのは、1477年、マキシミリアン大使が公女マリーに結婚を申し込んだ時に贈ったリングに、「不屈の力」「永遠」を意味する石のダイヤモンドが使われたという記録からです。その後永遠に輝きを失わないダイヤモンドがエンゲージリングの定番になりました。最近はマリッジリングと組み合わせて着けられるものや、シンプルなデザインのエンゲージも人気です。左手の薬指にはめるのは、左手の薬指が心臓とつながり、愛の血が流れているという古代エジプト人の信仰に由来しています。

演出

結婚式、披露宴で行うイベントのことをいいます。2人らしさを表す手段でオリジナルウエディングを彩ります。近年、様々な趣向を凝らした演出があります。ゲストも一緒に楽しめるゲスト参加型の演出やゲームも人気で場が和み盛り上がります。代表的な演出として、キリスト教式挙式ではブーケトス、ガータートス、ブーケブルズ等があります。退場時にはフラワーシャワー、バブルシャワー、ライスシャワー、バルーンリリース等があります。披露宴では、お色直し後の再入場時にキャンドルサービスやワインサーブ、ゲストとの写真撮影などをしながら各ゲストテーブルを回ります。ケーキカット時にはファーストバイトやゲストによる生ケーキの飾りつけ、ラッキードラジェなどがあります。披露宴お開き時の両親への体重ベア・花束贈呈、花嫁の手紙などもそうです。

宴席料

ホテル・結婚式場などのスペースを披露宴会場として使用する費用のことです。いわゆる「場所代」「会場費」のことです。席料とも言われます。結婚式場やホテルでは、新郎新婦の分も含んだ、招待客一人あたり300~500円×人数分で計算をする場合と、一部屋単位で「何時間いくら」で料金が発生する場合があります。子供も席を必要とすれば大人と同額かかります。披露宴が予定よりも長引くと延長料金が発生します。 宴席料には別途サービス税が掛かります。一般の式場でかかるサービス料は10%です。通常サービス料の対象は料理や飲み物、宴席料、控室料などですが、式場によって違うので事前に確認をしておくと良いです。また消費税として披露宴総額の5%がかかります。

延長料金

披露宴が長引き、決められた時間をオーバーすると計上される追加料金のことです。会場の使用料として別途延長料金を支払います。司会者、カメラマン、演奏者などにも、それぞれ時間単位で追加料金が発生するので注意が必要です。他の人たちの迷惑にもなるので延長は避けるべきです。時間的にゆとりを持ったプログラムを組むことを心がけると良いです。長引く原因として、お色直しの手間、主賓・友人などのスピーチ、各テーブルを回る演出、退場時の送迎などで時間がかかるケースが多いです。

エントランスアーチ

会場の入り口やガーデンウエディングにてゲストを迎えるアーチ(緑門)のことです。グリーンや花、オーガンジーなどをあしらったりして装飾します。シンプルなものから、華やかなものまでデザインは幅広く、その時の季節感を表すデザインにしたり、人気のキャラクターを使ったデザインにする等、かなり有りのままの、自由な創作が可能です。バルーンを装飾に用いると、ボリューム感が出て、豪華な雰囲気を作り出すことができます。

エンパイアライン

直線的なシルエットでクラシックなラインのドレスです。ハイウエストが特徴です。バストのすぐ下で切り替えているものをエンパイアウエストと呼びます。キャミソールなどにもよく見られるデザインです。ウエディングシーンでは、マタニティドレスにピッタリのラインです。エンパイアとは「帝国、皇帝の統治」という意味で、フランス語では同じつづりでアンピールと発声します。ナポレオン第一帝政(1804~1814)の頃に流行したクラシックスタイルをエンパイアスタイルと呼びます。高めにとったハイウエストの直線的なシルエットは、古代ギリシャの服装をモチーフにした一種のリバイバルモードとされます。

エンハンスメント

エンハンスメントとは、宝石を人工的に改良することをいいます。宝石の本来持っている潜在的な美しさを引き出す目的で使われる人的手段です。色石のほとんどがエンハンスメント処理されています。加熱処理や、樹脂・アクリル・オイルなどの放射線処理、浸透処理等をして色や傷を改良する。中でも加熱処理は、自然がやり残したことを人間が補足するという考え方から、広く容認されています。エンハンスメントが施されたものも、天然石に分類されます。また、トリートメントとは、その宝石が元々持っている本質的な性質とは無関係に、科学的あるいは物理的方法により人工的に色等や外観を変化させてしまう方法のことをいいます。

燕尾服

尾服(えんびふく)とは、男性の夜の正礼装の一つです。テイルコートともいい、前身頃が短く後ろ身頃はツバメの尾のように長くなっていることからこの名前がつきました。また白い蝶ネクタイを用いるため、ホワイトタイとも呼ばれます。燕尾服の最も正式な着用法は、黒または濃紺の上着とパンツ(サイドに側章が2本入ったものが基本)に、白のベストは襟の付いたシングルかダブル、ウイングカラーのシャツ(立衿・イカ胸・両穴シャツ)、白の蝶ネクタイ、スタッド釦&カフス釦は白蝶貝、ポケットチーフは白のスリーピーク挿し、靴は黒エナメルのパンプスです。着用に際しては、19世紀後半に確立したこの伝統的な着装法を変える事は許されないとされている。燕尾服は19世紀初めには日常着であったが、形式昇格が起こり礼装化します。しかし現代では既に過ぎ去った昔の時代衣装です。宮廷晩餐会の「夜の正礼装」も、近年は「ホワイトタイ」から「ブラックタイ」タキシードに変遷しました。今では、特にドレスコード(服装規定)で「ホワイトタイ」と指定された場合、社交ダンス競技会の選手、オーケストラの指揮者以外には着用の機会は殆ど無い特別な礼服です。

エンブロイダリー

エンブロイダリーとは、縫い取り刺繍という意味です。エンブロイダリーレースとは、繊物やチュールに、光沢の優れた糸や箔糸を刺繍したレースのことをいいます。基布になる織物に穴をあけ、その周囲を刺繍でかがった装飾用刺繍レースです。光沢と柄とで、見た目が華やかで豪華な印象を与え、穴があるので下が透けて優雅な雰囲気になります。その透明感を利用したエキゾチックな雰囲気のデザインや、花をたくさん備え付けたりしてヨーロッパ風のデザインなどを表現し、ビンテージ感を感じさせます。