結納

ウエディング用語 ~い~

い|用語

石付き

宝石を埋め込んだジュエリーのことをいいます。ダイヤモンドやサファイア等の色石の宝石を埋め込んだ婚約指輪のことを石付きマリッジリングと呼びます。男性にも付けやすいよう、内側の見えない部分にサファイアなどの誕生石を入れたものもあります。付いている宝石の形、色、サイズは様々であり、刻印の入っているものもあります。これまでは、婚約指輪はダイヤモンドの石付きで、結婚指輪はシンプルなもの、というケースが一般的でしたが、最近は普段使う結婚指輪にお金をかけるケースが増えてきているようです。石付きリングといったらダイヤモンドが主流ですが、これの理由は、リングは古代から「永遠」を象徴しており、同じように「永遠」をあらわすダイヤモンドとは相性が良い、という考えからきているようです。

一台飾り

一台飾りとは、結納品を各々ひとつの台に載せて飾る形式のことです。結納品ごとに一品一品別の台を用意して飾るためこう呼ばれます。主に関西方面での婚礼に利用される形式であり、それぞれに台が用意されるので非常に豪勢です。儀式の際は、結納品を床の間に飾り付けし、目録のみを渡します。関東地方では、一台の白木の片木盆に9品目の結納品をのせる一台飾りが正式とされています。関西地方では結納品をそれぞれ献上台にのせるやり方で5品目が基本です。品目は陽の数(奇数)ならば、幾種類でもかまいません。

一文字

センターストーン(中石)がなく、メレ石(通常は周りを飾るための小粒の宝石で0.03カラット以下程度の石)のみを1列に配列したデザインのリングのことをいいます。ルビーやダイヤモンドなどの石が1列のものを一文字、2列のものを二文字、3列なら三文字と呼びます。シンプルですが飽きのこないデザインであり、存在感もあるため、どのような服装にも合います。

五つ紋服

五つ紋服は男性の和装の正礼装で、最も格式が高い装いでもあります。染抜日向紋(そめぬきひなたもん)の五つ紋(家紋を五箇所に黒地に白く染め抜いたもの)付の黒羽二重の着物・羽織に仙台平の袴を合わせます。背紋一、前身頃の抱き紋二、両後ろ袖に紋二の染め抜きの五ヶ所に家紋が入ります。女性の留袖にも同様に五つ紋の家紋が入りますが、五つ紋服というと男性の正礼装を指します。手には末広(扇子)、足には畳表の草履を履くのが正式です。貸衣装の場合は、紋の部分がシールのように張り替えられるようになっており、印刷した家紋を着物に貼りつけて対応します。

1.5次会

結婚式の披露宴と2次会の中間にあたるパーティのことをいいます。披露宴ほど豪勢で緊張感が漂うわけでもなく2次会ほど開放的でくだけてもいない、両方の良さを生かした非常にバランスの良いカジュアルなスタイルの宴席です。会員制、会費制が多く、親しい友人を中心にしてレストランなどで行うのが主流になっています。披露宴を行わないカップルが行うことが多いです。リゾートウエディングの後の帰国パーティを指す場合もあります。

イブニングシャツ

イブニングシャツとは、男性の夜の正礼装であるテイルコート(燕尾服)用のドレスシャツのことです。襟はボールドウィングカラー(立襟)で、ホワイトタイと呼ばれる白のボウタイをあわせます。胸元は硬く糊付けされたスターチド(糊付けした)ブザム(イカ胸)、袖口は硬いシングルカフで、カフリンクスで留めます。ホワイトカラーで質素なデザインではありますがエレガントさを醸し出します。このスタイルは1870年代初頭、ドイツやフランスのカジノに集う紳士の間で大流行したのがきっかけで誕生しました。

イブニングタイ

イブニングタイとは、男性の夜の正礼装であるテイルコート(燕尾服)用の白のボウタイのことをいいます。俗に「ホワイトタイ」とも呼ばれます。テイルコートには、白の蝶タイが必ず着用されることから、ホワイトタイといえばテイルコートを指すようになりました。公式の行事や正式なパーティ、冠婚葬祭などの服装規定(ドレスコード)に「ホワイトタイ」とあれば、周囲の雰囲気を損なわないために、テイルコートを正しく着こなす必要があります。

イブニングドレス

イブニングドレスとは、フランス語ではローブ・ドゥ・ソワレといい、一般的には「夜会服(やかいふく)」を意味し、女性、男性かかわらず、夜間の社交の場で用いる礼服をいいますが、特に女性の正礼装のドレスをさすことが多いです。午後6時以降に催される観劇やパーティなどに着用します。その時間帯のパーティーは、肌を見せるドレスが正装とされているため、肩や背や胸元が大きく開き、袖がないものが正式な形とされます。丈は床までか、それ以上の長さで、サテンなどの照明効果のある光沢のある素材を用います。

イブニングベスト

イブニングベストとは、男性の夜の正礼装であるテイルコート(燕尾服)用の白いベストのことをいいます。いずれも襟付きが原則で、シングルとダブルの型があり、胸元のVゾーンのカットが深いのが特徴です。素材はマーセライズ加工と呼ばれる防縮と光沢加工を施した、マーセライズドコットンの生地を用いたダイヤ形のピケ素材が主に使われます。燕尾服を着る際は、三つ揃の燕尾服+立襟イカ胸両穴シャツ+白蝶タイ+スタッド釦&カフス釦は白蝶貝+ポケットチーフは白のスリーピーク挿し+靴は黒エナメルのパンプスが絶対条件です。

忌み言葉

縁起の悪い言葉を指します。祝いの席では縁起の悪い言葉を使わないのがマナーです。「終わる」「別れる」等はもってのほか、「帰る」「逃げる」「離れる」「切れる」等の言葉も避けたほうが良いです。また「たびたび」「かさねがさね」などの音を繰り返す言葉も、「結婚を繰り返す」という意味合いから使ってはいけないとされています。一般的には「ナイフで切る」は「ナイフを入れる」、「出る」は「中座する」、「終わる」は「お開きにする」等というように他の言葉に置き換えて使うのが良いです。 もともとは語呂合せであり何の根拠もないことですが、年配の方など気にされる方がいるので、スピーチなどをする場合には事前に書面を作成して、忌み言葉を十分注意し使用を避けるようにしたり、読み方・言い方を変えて使用したほうが無難です。

イミテーション

宝石によく似せた模造石のことをイミテーションと呼びます。この模造石の付いた指輪のことをイミテーションリングと呼びます。例えばキュービックジルコニアという石はダイヤモンドと同じ等軸晶系で、ダイヤモンドよりも高い屈折率をもつ合成宝石であり、廉価なジュエリーに良く用いられています。蛍光灯、太陽光の下と白熱灯の下で色が変化するようなものもあります。ネイティブな英語表現では、模造石は "imitation gem"、イミテーションリングは "junk jewelry"とされます。

色石

色石とは色がついた宝石の総称をいい、実質的にはダイヤモンド以外の宝石のことを指しています。代表的な色石は、サファイア、ルビー、エメラルド、アレキサンドライト、キャッツアイなどの宝石です。それぞれ誕生石として使われたり、エンゲージリング(婚約指輪)、またはマリッジリング(結婚指輪)にはめ込まれたりなど、使われ方は多種多様です。天然素材なのでイミテーションとは違った、天性の輝きを持ち、高価ではありますが昔から多くの人に親しまれています。

色打掛

色地の打掛けに金箔や刺繍がされている「キモノ・ガウン」のことをいいます。白無垢より格下の装いでしたが、現在では正礼装とされている。打掛とは打掛小袖ともいい、室町時代に武家の婦人の秋から春にかけての礼服として羽織のように打ち掛けて着られていたのが由来です。江戸時代に入って豪商や富裕な町家でも着られるようになり、次第に一般にも婚礼の礼服として普及しました。 色打掛には、地紋の入った色地に、赤や緑など華やかな色で松竹梅、鳳凰、鶴亀、御所車といっためでたい吉祥模様を刺繍した打掛や、織や染、白地に金糸、銀糸による刺繍や印金・箔などの技法で吉祥文様を現した施した打掛があります。 和装の場合、結婚式においては、挙式は白無垢、披露宴は色打掛というパターンが定着しています。帯をせず、歩くときに褄(つま)をかい取らねばならないので、掻取(かいどり)とも呼ばれています。

色無地

色無地とは、白生地を黒以外の色で染めた模様のない着物のことをいいます。色無地はとても幅広い場面で着用できる着物であり、紋のつけ方ひとつで、普段着からお洒落着まで変化します。無地であるにもかかわらず、華やかさと品格を兼ね備えた便利な着物です。元となる生地の選び方を間違えなければ数回ほど染め直しができるので、一枚の着物で数枚分の色あわせが可能です。慶事には明るく華やかな色、慶弔両用の場合は赤系以外を選びます。伊達衿・襦袢・帯揚・帯〆などの小物を白で統一し、帯は礼装用にすると留袖に準じ、準礼装にも着られます。白生地には、主に紋綸子・紋意匠織・縮緬を使用します。

後撮り

結婚式の後改めて、写真などを撮影することです。反対に結婚式前に撮ることを「前撮り」といいます。また前後関係無く用いる「別撮り」という言い方もあります。通常別撮りの場合は披露宴の前に急いで撮影して、披露宴の時に写真を受付に展示したりするものですが、着物を選んで写真を撮って・・・と以外にも時間がかかります。挙式と披露宴に全力で望みたいと考えて、後撮りのプランを望む人も多いようです。ドレスなど洋装だけでなく、和装で撮影することもできます。

祝い膳

祝い膳とは、結納後に囲むお祝いの宴席料理のことで、一般的にはおせち料理のことをさします。「せち」は節句・節会のことで、元来は1月1日(人日)、3月3日(上巳)、5月5日(端午)、7月7日(七夕)、9月9日(重陽)の五節句の日に神様にお供えした料理が「おせち料理」と呼ばれました。はまぐりの潮汁、鯛の御頭付きなどの縁起の良い素材を使った料理を、結納を贈られた女性側が用意するのが一般的とされています。割り箸は「割れる」と縁起が悪い忌み言葉のため使うのを避け、慶事用の寿の袋に入った柳の丸箸を使います。現代では乳児のお食い初め、初節句、入学式などでも祝い膳を設けます。 結納において祝い膳を一方の家で出した場合は、他方の家から同程度の「酒肴料」を包むのが一般的です。また仲人が祝い膳を辞退した場合は、「酒肴料」を御礼とは別に包みます。両家が同じ金額になるように打ち合わせをし、それぞれ用意します。ただし、一堂に会して行った場合は両家でまとめ連名にして渡します。

インクルージョン

インクルージョンとは、宝石内部に含まれる内包物や含有物(不純物や気泡)のことをいいます。インクルージョンには固体(他の鉱物)、液体、気体等があり、混在して入っているものもあります。インクルージョンが少ないほど価値があり、高価とされています。ダイヤモンドのクラリティ(透明度)は、ダイヤモンドの内部のインクルージョンと外側のキズや欠けの位置や大きさ、性質、数の評価で、いかに目立つかでランクが決定されます。

インナー

ウエディングドレスを着るときに身につける補正下着をブライダルインナーといいます。和装の場合は肌襦袢、裾よけ、足袋などの和装下着を指します。もともと欧米の文化であるドレスを日本人が素敵に着こなすために、ドレス専用のインナーでドレスに合う体型に整え、メリハリのあるプロポーションを作ることが、ブライダルインナーの目的です。必要以上に身体を締めつけるのではなく、足りない部分をインナーで補い、ドレスにあわせて体型を造形し、バランスが美しくとれるものを選ぶことが重要です。代表的なのは、ブラジャー・ウエストニッパー・ガーターベルトがひとつになった「スリーインワン」や、ブラジャーとウエストニッパーが一緒になったビスチェタイプ、フロントとサイドにシルエットを整えるためのコイルボーンが入ったロングブラジャーなどがある。オフショルダーのドレスや襟あきが広いデザインのドレスには、取り外し可能なものか、ストラップレスのインナーが良いです。背中が広く開いたバックレスデザインのドレス用には、ベアバック対応のVバックのバックレスタイプのインナーを使用します。

インフォーマルウエア

インフォーマルウエアとは、略礼装のことをいいます。一般的にブラックスーツ、ダークスーツ等を指します。 "in" は否定形を表す接頭語であり、 "in-formal" で「フォーマルではない」となるので、「正式ではない、略式の、形式張らない」といった意味になります。着こなしには力量を問われるものの、コーディネート次第で幅広く使えます。カジュアルシーン、ビジネスユース、冠婚葬祭に至るまでカバー力の大きさが特長です。 ジャストサイズを入手することが、清潔なイメージで着るコツです。

インビテーションカード

インビテーションカードとは案内状、招待状のことです。